表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の魔術は使いにくい  作者: ロミ
第8章 婚約者編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
111/112

私の婚約者

本日は1話投稿です。

 



「ほへ~」




 父から、婚約の話を聞いて10日後の夕方。


 遠くの丘の方から、馬に乗った騎士達が走ってくる。

 夕日を背に受け、灰色のマントをたなびかせ。


 予定到着時間の知らせを受けていた、ゾルトラーク子爵家の家族は、門の前で待機中。


 どんどん近づいてくる騎士達3人。


 ドキドキドキ。私の心臓も最高潮。

 今日は、朝からおめかし。できるだけきれいに見えるように、母と兄嫁、私の専属メイドマリーが、腕によりをかけて仕上げてくれた。最高の私になっている。


「クスクス」

 こわばっている私の顔を見て、隣でジン人兄が小さく笑っている。


 何がおかしいんだ。私はジト目で睨んでやった。



 どんどん近づいてくる。夕日の逆光で顔は見えないが、姿は3人とも、身長が高く、すらっとしていて、馬を操る姿がスマート。


 ドキドキドキ、私は少し背伸びして、すまし顔。


 どんどん、近づいて来て、門の前に騎士達が到着。

 乗って来た馬から3人とも颯爽と降りて来て、真ん中の男の人が、父にあいさつした。


 その後、私に向き直り、

「はじめまして、私は、ユパ国第2近衛師団に所属するウォーレン・バレンシア。バレンシア侯爵令嬢の叔父にあたる。君の婚約者だよ」


「美しい・・・」

 見た目20歳前後、身長は180cmはある高身長。シルエットはスッとしているのに、上腕二頭筋や胸板もしっかりある。黒い短髪に、凛々しい眉、やさしそうな目、目の色も黒。西端な鼻。どこか照れたように、はにかんだ笑顔に心臓を「ドキュン」と撃ち抜かれた。


 そう、まさしく、リュッ○ベッソン監督作品、映画スピード、主人公キア○リーブスそっくり。

 私の好みのドンピシャ。


 女神様ありがとう。今まで頑張ってきたご褒美ですか、それとも今後、苦難が待ち受けていますか、どちらでも構いません。

 こんな素敵な男性が私の婚約者だなんて・・・・最&高です。


 私が思考の渦に落ちて返事もせず、「ほへ~」と、ほおけた顔で見上げていると。


「バチン」

 ジン兄から、おもいっきり頭を叩かれた。


「痛い、何するんだよ」

 私が頭を押さえてながらジン兄を睨むと、


 ジン兄は冷めた目で私を見て「挨拶は」と、ウォーレンさんを見る。


 私は、慌てて向き直り、

「ゾ、ゾルトラーク子爵家3女。キスグ・ゾルトラークです。よろしくお願いします」

 私は、顔を真っ赤にして、ぎこちないカーテンシーをきめた。


 そんな、私に対して、ウォーレンさんは、笑顔を絶やさず

「こちらこそ、よろしくお願いします」と、返してくれた。


 その後ウォーレンさんは、両親とにこやかに挨拶して、執事がウォーレンさんと2人の従者を、客間ままで案内していた。




「キスグ、かっこいい人でしょ」


 母が、まだ、ほおけている私に声をかけた。

「ウォーレンさんは、王都でも話題のイケメン。ファンクラブまであるそうよ。今は第二近衛兵だけど、剣の腕も頭脳も優秀よ。

 年齢は20歳でキスグとは8歳違い、今は12歳と20歳で犯罪ちっくだけど、キスグが結婚予定の20歳の時は、ウォーレンさんは28歳。ベストな年齢差だと思うわ。

 家柄は、現バレンシア侯爵様の末の弟ね。だから、バレンシア侯爵令嬢にとっては、同じ年でも叔父さまよ。

 ウォーレンさんは、あたなと結婚したら、バレンシア侯爵家が所有する子爵の称号と領地を得る予定よ。

 バレンシア侯爵家はキスグのタイプの男性まで、ばっちりリサーチ済み。婚約者に、しっかりイケメンを準備。しかも、バレンシア家直径の血筋を、片田舎の子爵家3女と婚約させるなんて、現バレンシア侯爵様はよほどキスグを取り込みたいのね」


 母の話を聞いた私は、評価はありがたいが、ウォーレンさんに申し訳ない複雑な気持ちになった。






 夕食の時間になり、ささやかな歓迎の晩餐を開催したが、私は食事の味も、何を食べたかも覚えていない。ずーとウォーレンさんを見ていた。


 まず、執事に案内されて、晩餐会部屋に入って来た姿よ。

 白いワイシャツに、紺色のジャケット、同色のベストとパンツ。颯爽と歩く姿のさまになる事よ。だだの子爵への食事部屋が、まるでファッションショウのランウェイ。目が離せない。


 黒の短髪、国宝級の顔面偏差値。その凛々しい黒目が、私を見つけたとき、ふにゃりと微笑む。

「ドキュン、ドキュン」2回、心臓撃ち抜かれました。ど真ん中です。


「ほへ~」と、ほおけている私を、両親は痛い子を見る目で、ジン兄は呆れて見ていた。



 その後2日ほど、滞在して王都へ帰って行ったウォーレンさん。

 滞在中に、メイドのマリー付きで、一緒にお話しさせて頂いたが、内容は全然耳に入らなかった。


 だって、前世で大好きだった俳優さんそっくりの人が、目の前で私にだけ微笑んで、ハスキーボイスで話しかけてくれてるんだよ。こんな夢のような時間ある。最&高だよ。


 ウォーレンさんが、王都に帰る時、もうすぐ王都の学園に入学する事を話したら、王都に着いたら、また会う約束をしてくれた。


 また会える。また会える。私の婚約者ウォーレンさんに。早く王都に行こう。






次は、ウォーレン視点

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ