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私の魔術は使いにくい  作者: ロミ


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一般的なアイテムボックス

とても、とても短いです。

 

「「・・・( ゜Д゜)は?( ゜Д゜)え!・・・。」」

 みんな2度見した。




 俺は侯爵家従者、馬車1台ほどの容量を持つアイテムボックス持ち。訳あって子爵家従者として、魔の森に隣接する子爵家に向かっている。


 その道中、衝撃的な光景を見た。


 子爵家の従者の男の子が、口の中から、大きい水瓶を出したのだ。



 ざわざわ・・・

「あれ見たか、口から水瓶出したぞ」

 ざわざわ・・・

「見てみろ、肉や、野菜も口から出してるぞ」


 子爵家に大容量のアイテムボックス持ちが居るとは聞いていたが、なんだあれ、物品の出し方が特殊すぎるだろ。


 大口を開け、指を口に突っ込み、物品を吐き出している姿は、正直引く。


 それを当然のように受け取り、食事を準備している子爵家従者にも引く。


 正確には吐いていないが、気持ち的に吐いたものを調理しようとしてる錯覚。正直食べたくないかも。


 一般的なアイテムボックスは、手をかざしたら、空間がゆがみアイテムボックスの出入り口が開く、そこに手を入れ、必要な物品を出し入れするのが普通だ。


 俺のアイテムボックスは時間停止機能はないが、外気より、温度湿度が安定しているため、食べ物を中心に収納している。


「あっ、余った肉を、噛り付いて吸い込んだ!」

「あっ、空っぽになった水瓶も、噛り付いて吸い込んだ!」


「「マジか~」」みんな絶句した。




 ー・-・-・-・-・-・-・


「ブツブツブツブツ・・・・バルス」

 何見てんだ、何見てんだ、何見てんだよーーーーーーー。


 泣いていいですか、泣いていいですか、泣くぞ、本気で泣くぞ。


 私が、水瓶を吐き出したとき、周りが静寂に包まれた。

 ・・・・その後の、ざわめき。


 肉、野菜と吐き出すと、ざわめきが、さざ波のように広がり、私にみんな全集中。


 私の気持ちの葛藤はお構いないしに、姉役のマリーは通常運転。護衛のヨハンも通常運転。

 しまいには、余った肉や、使用後の水瓶を片付けろと・・・・泣。


 あーあー。入れてやったさ、噛みついて吸い込んでやった。

 家族に爆笑された変顔で、やってやった。


 ・・・・またしても静寂につつまれた。


 笑ってもらっていいですか、笑ってください。気を使わないでください。いたたまれない。


 周りの驚愕を、気づかない振りしてやり過ごした、えらいぞー私。




 ”がんばれ~負けるな~力の限り生きてやれ”






ミル姉さんの、このセリフが、頑張らないといけない時に気が抜けて大好きです。

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