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私の魔術は使いにくい  作者: ロミ


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未開の5階層

2話目の投稿です。短いです。

 



 うつろな目をした、モハメド王子達を連れて5階層に入った。


 5階層の入口周辺は、広場になっており先の方に洞窟が見える。


 副隊長の指示の元、モハメド王子達が回復するまで一旦休憩となった。


 確かに、耳がキンキンするし、少し頭もぼーとする。

 ここは、銀杏の千豆の出番じゃないだろうか、銀杏の千豆を砕いて、料理に混ぜれば回復する。


 5階層までやってきて正直、疲労困憊だよ。

 しかも未知の階層。何が起きるかわからないし、今日はカレーを準備してるから、銀杏の千豆の特徴的な匂いも風味もかき消されるはず。


 私は、銀杏の千豆を一粒吐き出し、砕いてカレーの鍋に投入した。



 うつろな目をしていたモハメド王子達が、少し回復して食事がとれるようになったころ、5階層の洞窟の方から人が歩いてきた。


 胸当てと、腰に剣を刺している大男と、大きい荷物を背負っている小柄な男の2人。2人とも若くも見えるし、中年にも見える不思議な2人組だ。


 え、ここって5階層だよね。未開の地だよね。誰も入った事ないんじゃなかったっけ?

 冒険者が洞窟から出て来たってことは、すでに検索されてる



 洞窟から冒険者が近寄ってくるのを見て、モハメド王子も攻略隊員も固まっている。


 そうだよね。固まるよね。初5階層検索、5階層初攻略を目指してここまで来たのに、すでに先約がいたなんて、功績なくなるもんね。


「助かったぞ。洞窟で迷ってたんだぞ。めっちゃいい匂いがするから、匂いをたどってきたら出られたぞ」腰に剣を刺している大男が、笑いながらこちらに近づいてきた。


 大男はニカっと笑って、皿を私に差し出した。


 カレーを注げということだろうか、私がモハメド王子に視線を動かすと


 大男は、私の視線の先を追い、モハメド王子の前まで歩いき

「俺たちは冒険者だぞ。ダンジョン攻略中だぞ」

「俺たちは5階層で検索しているぞ、情報を渡すから、食べ物を分けてくれ、こんないい匂いの食べ物お預けなんて酷いぞ」

 また、大男はニカっと笑った。


 小柄な男は、私の前に皿を出して待機中だ。

 目はカレーにくぎ付けで、まるで、待てと言われている犬のようだ。


「お前たちの情報が、有意義なのかわからないし、第一正直に話すかもわからない。信用できない者に、貴重な食べ物を分けることはできない」

 モハメド王子が強い口調で、要求を突っぱねると、


「うん。俺たちを信じられないのはわかるぞ。

 そうだ俺たちと組まないか、俺たちが道案内だぞ。

 途中で迷ったが、歩いたところまでは道案内できるぞ。

 俺たちが嘘をついていたら、切ってしまえばいい。ダンジョンだ死体も残らないぞ。

 俺たちが検索した道を、食べ物を分けるだけで知ることができるんだぞ。いい取引だと思うぞ」

 大男は、またまたニカっと笑った。


 少し考えたモハメド王子

「わかった、道案内をしろ。だが裏切ったら容赦なく切るからな」


「交渉成立だぞ」

 それを聞いた大男は、私の所にかけてきて、皿を突き出した。


 私は二人組の冒険者にカレーを振舞った。2人ともおししい、おいしいと言いながら、おかわりしていた。





 カレーを食べ回復した私達は、2人組の道案内のもと、5階層の洞窟内へ足を踏み入れた。








次も、5階層。

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