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私の魔術は使いにくい  作者: ロミ


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元砂漠のダンジョン

本日2話目の投稿。短いです。元砂漠のダンジョン説明回になります。

 



「さあ、出発だ」




 ここは、元砂漠のダンジョン前。


 国境から、使節団と分かれ、ハメネイ国第3皇子モハメドが率いるダンジョン攻略隊と合流した私とヨハン。なぜかスタークさんとピーターさんも一緒だ。


 荷馬車に戻って来た泣きはらした顔の私に、ピーターさんは巧みな話術で、私はいつの間にかモハメド王子との会話内容を話していた。


 誰かの従者だったはずの、スタークさんとピーターさんは荷物をまとめ、いつも間にか後ろに居た。


 私達に付いてくるなら命がけになる事、使えている主人に許可はもらっているのかなどなど、説得したが2人とも頑固として動かなかった。


 私達4人は、バクシューレツ国から馬を4頭もらい受け、攻略隊と共に元砂漠地帯の草原を爆走。

 凶暴な魔物に合わず、無事に元砂漠のダンジョンへと到着したのだ。


 馬4頭は、誰にも見てないところで私が噛みついてアイテムボックスに吸いこんだ。



 元砂漠のダンジョンの入口は、前世のレンガ造りの古代ローマの大宮殿みたいな遺跡。

 遺跡の中に、魔物はいないが罠があり、そこを回避しながら進む1階層らしい。


 2階層は、らせん階段の層で、こちらも魔物は出ない。薄暗いレンガ造りの空洞内にある、らせん階段をひたすら降りていく階層。


 3階層は霧雨の階層。歩みの遅いおおきな魔物がいるらしい。走り続ける階層。


 4階層は、蔓植物の階層。詳しい情報はわからない。


 元砂漠のダンジョンは、3階層までしか攻略さえれておらず、4階層からは未知の階層となる。

 基本的にこのダンジョンによる実りはなく、挑んでも損をするダンジョンとして有名だとピーターさんが話していた。


 攻略隊は、今回このダンジョンを攻略し、ダンジョンの戦利品を獲る事が目的のようだ。

 攻略隊は、計20名。私達4名を含めると24名と大所帯となる。


 この攻略隊の大半は、我が国を攻めようと、ゾルトラーク子爵家とにらめっこしていた隊らしい。

 モハメド王子は、略奪戦争の最前線で指揮を任されていたとか、エリナ姉への求婚も半分は嫌がらせだろう。


 私は戦争を吹っ掛けていた国のゾルトラーク子爵令嬢3女。

 このダンジョン攻略中、水、食事の運搬を担うのが私。私を害すれば、自分の首を絞める事になるので、アウェイ感半端ないが、なんとかなると信じてる。

 ダンジョンより、攻略隊の方が難敵のようだ。


 このダンジョン攻略、ヨハンだけじゃなくて、スタークさんとピーターさんが一緒について来てくれたことが心強い。まだ短い間の付き合いだけど、2人とも悪い人ではないようだ。


「この前来た時より、人がいるね。冒険者をチラホラ見かけるよ」

 周りをキョロキョロしながら歩いていると、『エントリー場所はこちら』という看板が目に入った。


「エントリーって何?」前を歩いていたピーターさんに聞くと、


「ああ、あれか。エントリーてのは、このダンジョンに挑む冒険者が登録するところさ。まあ、簡易的なギルドと思ってもらえばいい。

 ギルドはあらゆる国のダンジョンを、国と共同で管理している。利益は、国とギルドの折半だけど、ハメネイ国はギルドと手を組んでない。

 ハメネイ国は、ダンジョンの利益や情報を独り占めしたいんだ。だからギルドもギルドで冒険者を集めて攻略させてる。

 このダンジョンに潜って、新たな情報や、階層攻略できた場合は、他ダンジョンの3倍の報酬がギルドから支払われるから、冒険者はみんな挑戦するのさ。

ハメネイ国もギルドも3階層までは情報を持っているが、お互い牽制仕合、情報が錯綜している。嘘の情報も多い、すべてを鵜呑みにせず挑むもうがいい。」


「ふーん。ダンジョンは未知数。ダンジョン内に攻略隊以外にも、冒険者がいるって事だね」



 本格的なダンジョンに挑むのはこれが初めて。すこし緊張してきたけど、死なないように頑張ります。







次は、ダンジョン1階層。

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