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カラクレナイ#90 裏の何でも屋

おいおいこいつ下書きにないこと書き始めやがった

まず昔の俺って言うてもどの頃の俺かというとな、大体20代前半、具体的に言うと21歳の時や。その頃の日本っちゅうのはちょうどオリンピックが開催されるって言うぐらいの年でな?戦争に負けた俺らでもここまで復興した!ってそれはそれは盛り上がっておったんや。まぁ、日本の黄金期ってとこやな。

ん?あんたは何してたんだって?これから言うところやないか。急がんと人の話聞いとけ。で、俺は何やってたかって?十五の頃からずーっと殺し、密輸、抗争の手伝い、なんでもやる傭兵や。当たり前やろ?話しとらんかったっけ?ちょうどその頃はどこの組やったか……覚えとらんが大阪を拠点に全国飛び回ってたわけや。

俺が今強いのはその頃から技術を磨いてたって言うのもあるが……それ以前に俺は人間時代からアホみたいな身体能力やったんや。なんて言うんかな……人間という種として一つ先に進化しているような…例えば…生身やで?殴った相手が鉄筋コンクリートの壁を突き破って5mぐらい飛んでったり、軽く6mは跳べたり…なんやその顔、訝しむような顔して…なんなら今ここで殴って見せようか?

ハ、冗談や。さて、それもあって傭兵としての俺は裏社会では「餓鬼」っちゅう通り名で有名やったんやが…とは言えあくまで傭兵風情でしかない俺を恨むものも生まれ始めた。時々組単位で報復に来たりな。大体はそのまま返り討ちにできたんやが……その21歳の時、俺は負けちまった。そっから詳しく話そうか。


その日はそう、開会式言うて街中のテレビジョンにその様子が映ってたわ。俺は大阪にある行きつけの喫茶店に向かってた。戦争の時でも燃えずに残った店で、昔から俺みたいな裏の人間の溜まり場として使われとった。俺はそこで依頼を受ける…はずやった。依頼人はよく使われてた組の組長さん、組長言っても、先代が早くに亡くなったから若い、俺と同じくらいの年齢の男やった。

見た目は…ワックスで固められたオールバックの髪にきっちり剃られた髭に丸いクリクリとした目。大人ぶろうとしてたが全体的に童顔やったなぁ。懐かしいわ、人間ならまだギリギリ生きてるやろがどうしてるんやろか?俺的にはさっさと死んどったらいいなと思っとるんやがな。…ハッ、そうや。察しがいいな。こいつが俺を殺そうとした組の組長や。こっからは説明のために組長のことをショウと呼ぶ。


で、ショウの話はほどほどに…喫茶店に着いた俺は店の中でショウを探しだしあいつが座っとる窓際のテーブル席の向かいに座った。


「よう、久しぶりやなあんちゃん。組長っていうのには慣れたか?」


「はっ、そんな舐めた口聞くのはてめぇとうちの古株だけや。古株どもがどうなったのかはあんたが一番深く知っとるやろ……?」


「はー怖い怖い。やっぱ、組長さんは違うなぁ。すこしからかっただけやん。許してくれやー」


俺がそういうとショウは呆れたように首を横に振り、カップに入ったカフェオレを一気に飲み干し真剣な顔つきになって本題に入ろうとする。


「依頼だ。当然やが、今回も手がかりは残すな。暗殺や。わかったか?」


「いつもそんなんやん。耳にタコができるぐらい聞いたわ。相手を言うてくれんか?」


「相手は……」


そう言うと奴は一枚の写真を取り出した。写真に写っていたのは一人の老人で多少人相は悪いがなんの変哲もないそこらに普通に歩いていそうな爺さん、それが最初の印象だった。だけどなぁ、この爺さんが俺の人生を狂わして行ったんや。名前は……


「やつの名前は小島林太郎、わしらの組とは敵対しとる小島組の三代目組長、若い頃は伝説のヒットマンとして名を轟かせた傑物。こいつを殺せ。」


「小島ねぇ……伝説て…ヒットマンとして俺の格上やんけ。そんな人に喧嘩売りにいけって?相変わらずひどい依頼しか出さないなぁ。報酬は?」


「50万、テメェは外の人間やからな。この待遇が嫌やったら俺と盃交わせや。「餓鬼」」


「あんまその名で呼ばんといてぇや。嫌いなんや。まぁ、50ならええ。」


「そうかい。じゃあ燈魔、今回も頼むで。」


そうして俺の最後の依頼が始まったわけやが……結論から言おうか?このあと俺は爺さんに唆され、ショウの組をことごとく破壊し尽くす。ついでに爺さんの組も。どちらも壊滅寸前までな。その中で死にかけて…姉貴に拾ってもらったってわけや。端折った部分を言って行こうか?

ショウと別れてすぐに俺は小島の居場所を探った。まぁ簡単に見つかったわ。隠れる気がないと言うことがひしひしと伝わってきた。それが強さからの油断なのか、ボケてんのかなのかは知らんが俺は小島がいるであろうアパートに向かった。それはそれは寂れた、ボロアパートやったよ。こんなとこに伝説と言われたヒットマンがおるのか半信半疑やったもん。

でおそるおそる小島の部屋のドアをノックしたんや。あぁ、俺は暗殺真っ正面からやんねん。普通にノックもするで?……けどまぁなんの反応もなかった。もう一回しても同じ、不思議に思って聞き耳を立てると中からはうめき声が聞こえた。暗殺っちゅうは言ったら早いもん勝ちやから他の誰かが中にいると思って横取りされたらまずいっ!って考えた俺はドアを蹴飛ばして無理やり中に押し入った。で…そこにおったんは…自ら銃を口に咥えた小島本人やった。

当時の価値観わからんからかなり大味

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