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カラクレナイ#102 軍隊vs俺

GW、あと2日?え?

少しの間戦って、一つ気づいたことがある。ここら辺の血腫どもは個々の力が強いのもあるが普通の血腫と違う最たる点は戦いの戦術をわかっている点だ。一人一人の役割、例えば斥候や歩兵、砲兵に挙げ句の果てには戦車や戦闘機のような血腫までいる。まぁそういう役割ってだけで異形ってわけじゃない、普通に人型だ。

だけどこんなのは他の巣じゃ見られない光景だ。普通の血腫なんてせいぜいバラバラに突撃をするぐらいしかできないだろう。しかしここの血腫たちは一糸乱れぬ動きで連携してこちらに向かってくる。これが思ったよりも面倒臭いんだなぁ。

そしてどうやら作戦を立ててその上で行動しているようなのだ。俺もまんまと引っかかった……最初は囲まれてなかったはずなんだが、わざと距離を離すことで俺を移動させ、囲んだのだ。

はぁ……ようやくここが一番ホットで危険な場所だと言われてる理由がわかったぜ。こりゃ一人で来る場所じゃないな……っ!だけど!


「いくら攻撃の息が揃ってたって……そんなノロマじゃ一回も当たる気がしないねぇ!」


ここでも役にたつ血王状態!とにかく敵の攻撃を避けるんだったらこれ以上にピッタリな技はないなぁ!一糸乱れぬ攻撃を繰り出されたとて時間を引き延ばせば隙だらけのチャンスに早変わりだ……軍団から飛び出た奴らをぶっ飛ばして終わりだからな。空からの攻撃だって余裕を持って認識できる、全く使いやすいったらありゃしない。

さて考えをまとめよう。今俺はこいつらには役割があると言った、斥候に歩兵……そしてそいつらが連携してるとも。じゃあ誰がその作戦を考えている?そしてそれを伝える奴は?まぁ伝えるところに関して言えば全員で魔力のパスを繋いでテレパシーとかで解決しそうだが……作戦は別だ。いるんだろうなぁ、将軍的ポジションのやつが……!予想だが、その将軍を倒せばこの軍団は一気に弱体化するだろう。さーて、どこに居るかな?


「めぼしい奴はいないな……周り全部潰したら出てくるか?」


軍団を潰すために将軍を倒したいのに、将軍を見つけるために軍団を潰すとは……なんだか矛盾してるような気がしなくは無いが一旦はいいだろう。長い間ここで血腫を殺していれば痺れを切らしてひょっこり現れるかもだしな。

ということでここで一気に攻めに出る。さっきまでは出てきたやつを張っ倒す受け身の姿勢だったが、ここからは自ら軍団に突っ込んでぶっ飛ばしてやるよ。俺は血腫の軍団の中に突っ込んで内側から斬を飛ばしまくる。いくら普通より強く戦略を使うと言っても単体の性能じゃこいつらは隠れし者(ハイダー)にも満たない雑魚どもだ。こうやって作戦を適用できないように暴れ回れば……行ける!

と、少し止まったと思ったら全員で乗り掛かってきた!?俺を圧死させる気かよ!ちゃんとした作戦がなかったら随分と原始的な方法にグレードダウンするんだな……!でも……!これぐらいだったら!


「ドーン!と1発花火になればいいだけなんだよ!」


魔式の活用だ。配合を間違えたらどかーんと爆発するんだ。今でも忘れちゃいないぜ?こういう全方位を囲まれた時には便利な技……技なのか?まぁいいや、相手も何やら攻めあぐねているようだ。このまま一気に…!


「きサマか?ドウドウとわガリョうチヲおかスモのハ……?」


「はっ、思ったよりもお早い登場だな?あんたが将軍様かい?」


少し焼けこげた俺の前に現れたのは血でできた鎧を身につけた身長約3m弱ある赤い目のどデカい血腫だった。久しぶりにこのぐらいのカタコト具合の喋り方をする血腫を見た気がする。大魔連合の本部襲撃以来だな。あの時のハイダー以上だといいんだが…武器は赤い手裏剣のような剣…いや、盾のようにも見える……まずどういう武器種なんだ?遠距離タイプじゃ無いだけマシか?


「コチラがしつモンしている最中ダろう?しつモンをしつモンでかえすな。もう一度キク、キサマガわがリョウチを犯すモのか?」


「……ああ、そうさ。あんたの手下もいっぱいぶっ飛ばした。それがどうした?」


将軍の目つきが鋭くなる。もちろん睨まれているのは俺だ。対抗して俺は手で招いておこうか?…さらに鋭くなった。おっかねぇな…だけどまだ殺気は感じないな…ふぅん、なかなか我慢強い血腫だ。前戦ったやつならここら辺でもう2回ぐらいキレてそうだが…


「キサマふざけてイルノか?ここら辺の吸血鬼ナラ、ソノような蛮行けっシテしないぞ?」


蛮行ぉ?難しい言葉を使うんだなぁ。心なしか言葉遣いも流暢だし…何やら嫌な予感がするぜ。絶対強いだろこいつ、血腫界隈じゃ話が流暢なほど強さも上がってくんだ。最近その最上位を見たばっかだからな…恐ろしいぜ全く。

まぁ、蛮行だなんだ言われたところで俺の行動は変わんねぇんだがよ。ここらの吸血鬼はお堅いんだなって言って終わる話だ。それに…


「……どうせ戦うんだ。やるなら早いほうがいい。だろ?」


「……なるほど。それは理にカナッテいる。デは……!」


そういうと将軍は左腕をゆったりと上げ、息を深く吸い込む。なんか来る!手刀かなんかか?それともあそこからビームでも出んじゃねぇだろうな?ブラフの可能性も……!

しばらくの静寂の後、将軍は左腕を俺に向け高らかに叫ぶ。


「全軍、発射ぁっ!!」


っ号令かよ!心配して損したぜ!それだったら別に避けるのは容易……って将軍が突っ込んできた!くっ……!太刀筋が早い……!手裏剣みたいな形してるせいでわかりずらいしよ……っ!こっちにも意識さかないとぶった斬られるっ!かと言ってこの血槍の雨も、1発でも喰らったらアウトだ…考えることが多すぎるなぁ……っ


「俺に続けぇっ!!」


歩兵どもも合わせてくるか!いや、冷静になれ、今集中すべきは将軍だけ……それ以外は血王状態の視界で簡単に避けれる……!地形とでも思えばいい。だけどこいつ……っ!俺が血槍とかを避けた先に攻撃を持ってきやがる!そりゃそうだ、こいつらに指示してんのは将軍自身、まるで自分の一部のように操れるわけだ。

っ!自分の一部……まさかだがこいつ、指示を出してるんじゃなくてほんとに操ってんじゃ無いか?この血腫どもはアドリブが効かない。乗り掛かってきた時だって何かを待っているようなラグがあった。なるほど…やけに揃っていると思ったらそういうことか、一人が全部操っていたらそりゃ揃うわけだ。つまり……


”将軍“はこの血腫ども全員!!


「冗談キツいぜ……!」


これじゃライノに会いにいくのはまだまだ先になりそうだ。ま、気長に…んぁ?あの赤い雷って…うおぉっ!!落ちてくる!!


「手こずっておるようだな、混血よ。」


「あんた……!」


「力を貸そう。ちょうどよかったな…我輩はこいつを仕留めにきたのよ」

力関係としては

雑魚血腫>隠れし者>将軍>セロ>ヴィータ

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