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試合が始まるや否や歓声がスタジアムを響かせて雷轟の様相さながらだ。
『スポーツというのは人々をこうまで興奮させてしまうのですね』
アイにはきっとこの臨場感の半分くらいしか分からないだろうに、それでもそう感じられるんだと思った。
いつ見ても千ちゃんは上手。
素人である私が見ても他の選手と格別に感じる。
ボールが千ちゃんに渡れば殆ど1人でドリブルをしてシュートまで行けてしまう。
凄い凄いと思っていたのに、周りの声はそうじゃなかった。
「球離れ悪くね?」
「今のパスだろ」
「やっぱスランプって」




