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「もう大丈夫なの?」
保健室から戻ってきたという体で授業終わりに教室に戻ると夢衣ちゃんが心配そうに顔をペチペチと触る。
千ちゃんと一瞬だけ目が合った様な気がして、でも直ぐに逸らされてしまって悲しくなる。
「うん。もう大丈夫だよ」
作り笑いをしてる私は大丈夫じゃないけど。
そんな事は誰にも分からないから。
放課後になると帰宅する子と、部活する子で別れる。
私と夢衣ちゃんは帰宅組だ。
だけど、なんとなくすぐ帰る気にならなくて教室で夢衣ちゃんを見送った。
夢衣ちゃんも、何か察した様に一緒に帰ろうとは言わなかった。
正直、強引にでも連れて行って欲しかった。
誰もいなくなった教室はこれまでの時間が嘘のように静かで、心細くて、寂しい。
空っぽに思える教室は今の私の心そのものだ。
『夕陽、机の中に何かありますよ』




