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スマホから声が聞こえて机の中を見ると飴が入っていた。
それはぶどう味で、いつも持ち歩いてる人を私は知ってる。
「千ちゃん……」
私が調子悪いと言って保健室へ行った時、千ちゃんは心配はしてくれていたんだ。
素直じゃないと思いながら飴を口に放り投げる。
『これは白鷺千の仕業ですか?』
「そうだね。お互い不器用だね」
スマホに苦笑いを向けると、心底理解できないような顔をされました。簡単なことほど、難しくなる時がある。
心があるからそうなるんだけど、心があるから思い悩む。
私は千ちゃんを。千ちゃんは私を。
一言言えれば良いのに。
「ありがとう」
『直接言えばいいのではありませんか?』
「出来たら苦労しないよ」




