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また、幕が降りた。
私は生物の居ない空間をただ一人歩き、座れる場所を探す。
今回は、なんとも救いようがなかったな。
途中までは良かった。前回よりも産業が進み、私書いた時代の『100年後の未来』のポスターのような世界へと進展した。
だが、結末はどうだ。
人々は争いにより滅び、生き残った人々は抗うことなく死んで行った。
前回と全く同じ日数で描かれた展開。
ため息をつき、ベンチへ座る。
1999年が経った。もうそろそろ、星が落ちるだろう。
いつの日か貰ったノートもボロボロになって、その数は三桁に達していた。
「次は、どうなるのかな」
私は、この世界のことを知らない。それを知るにはきっと、多くの助けがいる。
誰もいない、彼女しかいないこの世界は静寂に包まれていた。
ただ一つ分かるのは、私はこの世界から弾き出されたバグであり、それと同時に生き残りであるということ。
それ以外は、何も分からない。ただ、ある日を境にこの世界では同じことが、繰り返し起きている。
一度目は続きがないと遮断され。
二度目は争いは何も生まないと浄化され。
そして三度目は、そもそも人類がいなくなってしまった。
空が光る。
生き残った最初で最後の旅人は、迫り来る死に動揺せずにゆっくりとノート1ページ捲り、過去を読み返す。
あぁ、そういえば。そんなことを約束したんだっけ。
そうして、星が落ちる。
「『わたしたち、幸せになるんだ! だから、先生も沢山幸せになってね!』」
記念すべき最後の日が、終わった。
……
それと同時に、『新しい世界』が始まった。
不思議と、その光はまだ空へ輝いていた。
「さて、どこへ行こうか」
その身体も記憶もは消えることはなく。
旅人は消されたベンチから立ち上がり、大地と海しかない世界を渡り始める。
西暦、6000年。
彼女は1990年代に生きた、過去の人物。
鼻歌を歌いながら一歩踏み出す。その歌を、知る者はいない。
その後の旅は、これから語られることになる。彼女が成した功績。その本は、やがて伝説へとなるだろう。
だが、ある空白期間ができた。
彼女は今から1000年経った後、記憶を失う。
これは、記憶を無くしてから"数百年"経った後に巻き起こる、自分を取り返す為の旅。
これでようやく、+1ではなく、0からのスタートと言えよう。
『WHO I AM ?』
「このノートを書いた私は、一体誰なの?」
目覚めた名も無き旅人は、新しい人生を歩み出す。
ゆっくりでも良い。その記憶を呼び覚ませ。
そうして、星に祈れ 『祝福』を受けろ。
※ このノートの記録は、『無題/日記』が更新を完了した後に連載を始めます。暫しお待ちを。




