576話 翌朝
チュンチュン。
小鳥たちが鳴いている。
「ん……」
俺は目を覚ました。
昨晩はナディアを抱いた。
彼女は処女であり、最初はかなり緊張していたが、次第に慣れてきた。
終わり際には、彼女から求めてきたぐらいだ。
「ナディアは……」
隣を見ると、ナディアが寝ていた。
彼女は裸のまま眠っている。
俺は彼女の身体に触れる。
その肌は滑らかで、美しい。
「……ん?」
ナディアが起きた。
「おはよう」
「……ああ、おはよう」
ナディアは寝ぼけた様子だ。
まだ頭が働いていないらしい。
「さて、俺は出発の準備をするかな」
俺は起き上がり、服を着る。
王都ではウルゴ陛下が待っているはず。
エルカの町から王都までが遠いことぐらい理解してくれていると思うが、あまり待たせすぎるのも心証が良くない。
早めに動くべきだ。
「……待て」
ナディアが呼び止める。
「どうした?」
「我も一緒に行く」
ナディアは立ち上がった。
まだ眠たそうにしているが、意識ははっきりしているようだ。
「もう少し休んでもいいんだぞ」
「いや、大丈夫だ。我はエウロス男爵殿に忠誠を誓った。少しでも早く王都に案内する使命がある」
「そうか。ありがとう」
俺は礼を言う。
彼女は王都騎士だ。
ウルゴ陛下がエルカの町を訪れた際には、俺を陛下の元へと案内する役目も務めていた。
本来であれば彼女の忠誠は陛下に向けられているべきなのだが、昨晩のプレイで俺を慕ってくれるようになったわけだな。
「では、我も着替え――ん!?」
ナディアは何かに気付いたようだ。
ベッドの上で眠っている複数の女の子たち。
その中にはまだ若い少女もいれば、20歳を超えた美女もいた。
それぞれ、何も身に着けていない状態で横たわっている。
「こ、これは……」
ナディアは戸惑っている。
「いやぁ……。ナディアは昨晩、気絶してしまっただろ?」
「あ、ああ。エウロス男爵殿があまりにも激しくて、気を失った」
「その後、村の若い女性たちがやって来たんだよ。俺のような優秀な男の血を村に取り入れたいんだとさ」
「……つまり、我を抱いた直後に、彼女たちとも関係を?」




