1113/1432
1113話 守護霊獣-1
「あれが……守護霊獣か……」
「はい」
俺とシルヴィは立ち止まる。
2人が見下ろす先。
そこには真っ白で巨大な『何か』がいた。
一見するとただの白い犬だが、その存在感は尋常ではない。
「ご主人様……」
シルヴィが俺の手を握る。
その手は震えていた。
「怖いのか?」
「い、いえ! 大丈夫です!!」
シルヴィが首を振る。
そんな彼女の目には涙が浮かんでいた。
俺はそんな彼女を安心させるように微笑んだ後……守護霊獣に向き直る。
「さて、どうするかな。まずは話し合いを……」
俺がそう言いかけたときだった。
「グルルルル……!!」
守護霊獣が唸り声を上げる。
そして、その巨大な前足で俺たちを踏み潰そうとしてきた!
俺は咄嗟にシルヴィを突き飛ばし、回避行動をとる。




