1056/1435
1056話 商会の少女-4
「さ、さすがは領主様です! ワイバーンのような上級の魔物を狩っても、平然とされるなんて……」
少女は目を輝かせる。
彼女には、俺に対する憧れのようなものがあるらしい。
別に、俺はそんなに大した人間ではないのだが……。
俺と少女は、しばらく情報を交換していく。
そして、彼女は不意に何かを思い出したかのように切り出した。
「そう言えば、領主様。あの子たちはどうしていますか?」
「あの子たち……? ああ、あいつらか」
俺は思い出す。
開拓団に参加した6人の孤児の少女たちだ。
彼女たちは何か特技があるわけでもなく、開拓地で何かできる仕事を探していた。
商会のところにも仕事を求めて相談にきたらしいが、孤児にできるような仕事は限られていた。
そのため、俺のところに話を持ってこられたのだったな。




