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1055話 商会の少女-3
「でも、本当によろしいのですか?」
「何がだ?」
「ワイバーンの頭部の骨は、武力や財力の象徴になります。自邸の目立つ場所に飾る貴族家は少なくありませんし……。豪商や上級冒険者にとっても喉から手が出るほど欲しい素材です。それを売却するなんて……」
「別に構わないさ。ワイバーンごとき、俺の敵ではないからな。それをわざわざ誇ろうとは思わない。武具の素材にも適さないし、金に替えてしまおう」
俺にとって、ワイバーンは雑魚である。
まったく脅威に感じない。
そんなワイバーンの頭部の骨を屋敷に飾ったところで、誇らしい気分になるものでもない。
そもそも、この開拓地に俺の屋敷はまだ存在しないし……。
金に替えて有効活用した方がいい。




