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1048話 画期的な最新薬-5
「はい! しかも即効性でして!! 飲むとすぐにハッスルします!!!」
女性は興奮気味に言う。
なるほど、確かに有用な薬ではある。
ハッスルという言葉遣いには、少々の違和感を覚えなくもないが……。
要するに、元気になる薬ということだろう。
「素晴らしい効果だな。では、さっそく試してみよう」
「はい! ぜひ!!」
女性は大きくうなずく。
俺は、そんな彼女を見ながら言った。
「ああ。ところで……」
「な、なんでしょう?」
「君は疲れ気味なようだが、大丈夫か?」
「え……? いえ、その……。私は……」
女性は口ごもる。
繰り返しになるが、調合士には変人が多い。
研究気質で、日常生活をおろそかにしてしまいがちな者が多いのだ。
現代日本で言えば、研究職のワーカホリックみたいなものだろうか。




