1045/1433
1045話 画期的な最新薬-2
「画期的な最新薬だって? 詳しく聞かせてくれよ」
「え?」
「おっと、急に話しかけて悪かったな。俺はこの開拓団の団長のコウタだ」
「あなたが……あの……」
女性が戸惑う。
俺はこの地への道中で、開拓団のメンバーとの挨拶を一通り済ませている。
だが、その濃度には多少の差があった。
ガッツリと雑談した者もいれば、ほんの一言二言話しただけという者もいる。
彼女は後者だった。
「あ、あの……。私はエメラダ様にスカウトされた調合士で……」
「ああ、知っているよ」
俺は言う。
エメラダは調合士だ。
ジョブの面で言えば、厳密には上級ジョブの『錬金術師』だが……。
調合士ギルドの他に錬金術師ギルドなんてものは、この世界には存在しない。
上級ジョブ錬金術師も下級ジョブ調合士も、広い意味では調合士である。
同じ調合士として、エメラダは彼女を高く評価してスカウトしたのだ。




