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1044話 画期的な最新薬-1
「できたわ! 私が調合した、画期的な最新薬が!!」
開拓地の一角で、女性が大きな声を上げる。
俺はそちらへ視線を向けた。
彼女の目の前には、大きなツボが置いてある。
あれで、何らかの薬を調合していたらしい。
「おーっほっほ!! この薬さえあれば、エウロス子爵領での私の地位は安泰ね!!! 研究し放題のウハウハ調合ライフが始まるわ!!!」
女性が高笑いをする。
彼女はCランクの調合士だ。
だが、ただのCランク調合士ではない。
禁止薬物を調合して降格させられる前は、Aランク調合士として名を馳せていたそうだ。
そのスキルと知識は、開拓地でもいかんなく発揮されるだろう。
エメラダは、そんな思いから彼女をスカウトしたのだと言っていた。




