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1042話 掘っ立て小屋-3
「ご主人しゃま、ぼくのことを呼んだ?」
「ん? ああ、ヒナタか」
俺は振り向く。
するとそこには、赤狐族の少女が立っていた。
彼女の名はヒナタ。
比較的新入りではあるが、Sランクパーティ『悠久の風』のメンバーである。
「ああ。お前が優秀だと思ってな。よくぞ優秀な大工を探してきてくれた」
「ふふーん! ぼく、しゅごい?」
「そうだな。すごいぞ」
俺はヒナタの頭を優しく撫でてやる。
彼女は嬉しそうに目を細めた。
「わぁ……、ご主人しゃまに撫でられるのしゅきぃ……」
「はっはっは! それはよかった。俺もヒナタの手触りは好きだぞ」
俺はヒナタの頭をポンポンと叩く。
本当に可愛いやつだな……。
人族の言葉に不慣れで、舌っ足らずなところも魅力的だ。




