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1032話 開拓地-1
エルカを出発して、2週間以上が経った。
俺たちはようやく、開拓予定地へとたどり着いた。
「ふぅ……。やっとついたな」
俺は一息つく。
道中に魔物の襲撃があったが、大した苦労もなく対処できた。
俺たちSランクパーティ『悠久の風』は、この程度の魔物に苦戦することはない。
B~Eランク冒険者もいるし、今後も問題ないだろう。
「お疲れ様です、ご主人様。ここがエウロス子爵領になっていくわけですね!」
「そう思うと感慨深いものがあるな。ま、開拓はこれからだけどな」
シルヴィの言葉を受け、俺はつぶやく。
見渡す限り、一面が草原だ。
草木がまばらに生えてはいるものの、大きな障害にはなり得ない。
開拓しやすそうな地形と言えるだろう。
俺はそう思ったが――




