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1024話 エウロス子爵領開拓団-11
「ふむ。お前が『6番通りの鍛冶師で5番目の腕利き』の男か?」
「え? あ、ああ。そうだが……?」
俺は筋骨隆々の男に話しかける。
彼は困惑していた。
まぁ、急に声をかけられたら無理もないだろう。
「お前は誰だ?」
「俺はコウタ・エウロス子爵だ」
「へ?」
「こう言った方がいいか? ――お前が狙っていたミナやミルキーの男だよ。俺は」
「ひぃっ!? そ、その節はどうもお世話になりました!!」
男が慌てて頭を下げる。
彼は『6番通りの鍛冶師で5番目の腕利き』の職人である。
微妙な肩書きだが、まぁ決して悪いものではない。
問題は、彼がミナやミルキーを狙っていた過去があることだ。
寝取りは許さん。
断じて許さん。
可能性があるなら、しっかりと摘んでおかねばならない。




