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1013話 孤児リリィ視点-25
「改めて聞こう。俺たち『悠久の風』といっしょに、開拓地へ行かないか?」
コウタ様が聞いてくる。
もう私の心は決まっていた。
「リリィお姉ちゃん……。みんなでいっしょに行こうよ!」
「わたし、がんばってみたい!」
2人の妹分が言ってくれた。
残りの3人も前向きだ。
私は彼女たちに微笑んでみせる。
「よ、よろしくお願いします。コウタ様」
妹分を治療してくれた恩もあるし、お腹いっぱいになるまでご飯をくれた恩もある。
この恩に報いなければならない。
私は頭を下げた。
すると、ネリスさんやグレイスさんたちが拍手してくれる。
コウタ様もにこやかに笑っていた。
「うむ! こちらこそよろしく頼むよ」
こうして、私たちは開拓団に参加することになったのだった。




