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1010話 孤児リリィ視点-22
「お前たちさえ良ければ、開拓団に参加しないか? 人手がとにかく不足する見込みでな」
「え……? 私たちが……?」
コウタ様の言葉に、私は驚く。
そんな私の反応に、彼が苦笑した。
「心配する必要はない。食べ物や寝床は提供させてもらう。このまま王都のスラムで暮らすより、開拓団に参加する方が安全だぞ?」
「えっと……」
コウタ様は言うが、私は困惑していた。
話がうますぎる。
私たちみたいな子どもが開拓地に行って、何かの役に立てるとは思えない。
なのに、食べ物や寝床を用意してもらえるなんて……。
「あの……。私たちは何をすればいいんですか?」
「え……?」
私の問いに、コウタ様がキョトンとした表情を浮かべる。
そんな私たちに、シルヴィさんたちが説明してくれた。




