↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
24/52

集う住民たち

 夕方になったとき、ツーノッパコマドリのロビンがやってきた。

「おっ、次は教会の建設か?」

「うん、人の心の拠り所になる場所があるといいと思ってね」

「ほうほう……じゃあ、オイラもな~む~って」

「それは仏教!」


 ロビンは少しだけまじめな顔をした。

「そうそう、この森を目指している奴らがいるぜ?」

「それはゴブリンたち? それとも……」

「人間だよ。それも比較的近くの村にいた奴らさ」

「とりあえず、会って来よう」


 翼を広げようとすると、騎士リチャードがやってきた。

「使者なら、私にお任せください」

「……確かに小生が行くと目立つからね。その方がいいかもしれない」

「では、直ちに」


 リチャードは1時間ほどすると、村人たちを引き連れて戻ってきた。

 村人の数は100人前後おり、荷車に家財道具を乗せた人や、食料を背中に背負っている人ばかりだった。

「ようこそいらっしゃいました」

 村長のトマムは、村人たちを率いていた壮年の男性と握手を交わした。


「マーク村の者たちです。ゴブリンたちの略奪から逃れてきました」

「我々と立場は同じ……ということですね」

「よろしくお願いします」

 マーク村の人々も男性、特に若者は少なく女性や子供といった人々が中心だった。


「若い男性の姿が少ないですが……彼らはもしや……」

「はい、戦前に王国の貴族たちに徴兵されました。それでこの負け戦だからたまりません」

「やはりそうでしたか」

 トマムもまた、マーク村の人々の気持ちがわかると言いたそうに頷いた。


「村の北側には、まだまだ空き地があります。そこを使ってください」

 騎士リチャードの部下である、バートンは木材を出した。

「建材は一部ですが残っているので、何かにお役立てください」

「おお……これはありがたい!」


 村人たちをよく見ると、小さい子に混じって13~4歳くらいの若者や少女も混ざっていた。

 彼らが体を鍛える気になってくれれば、小生としてもレベルアップボーナスをたくさん取れるからありがたいんだよなぁ。


 そう、鼻の下を伸ばしていたら、ハチの世話をしていたグラディウスがウマの姿のまま歩いてきた。

「カッツ、ハチたちが気になることをいっているんだー」

「気になること……とは?」

「しばらく雨が降っていないから池の水量が減ってるんだって」


 そう言われてみれば、去年や一昨年の今頃は、もう少し雨量があった気がする。

 何事もなければいいんだけどな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。