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ローレライと象の力比べ

「そう言えばお前って妙に強いけど何で?」


少し興味があったので聞いてみた

何千体といるモンスターの中でランク5へ進化したのはたったの6体

いずれも突出した能力を持っている個体と言える

その中でもローレライは異質な感じがするんだよね


ゴブ太は最初に召喚したモンスターで初回からの記憶も含めれば最も修羅場を経験している

エアやアーサーはどこの戦闘民族だって感じでめっちゃ修行してるし才能も感じる

でもローレライは「何もない部屋」で生まれた50体のピクシーの内の一体だ

つまり、自ら進んでブラウニー(ローレライのランク2の時の種族)家妖精へと進化している

普通戦闘力を高めたいのなら進化先に家妖精は選ばない

戦闘に興味が無いからブラウニーを選んだのでは無かったのか?


「確かに最初は戦闘嫌だった。

みんながスポナーで修行しようと言い出した時も私1人だけランク1のままは嫌だし

進化先に家妖精があるの知ってたから、家妖精になれば戦いから遠ざかれるかなという程度の思いだった」


やはり戦いは嫌だったのか。そういう奴もいるよな・・・

そういう意見は聞いていってやりたい所だ


「それに、ダンジョンを掃除したり、服を洗濯したりするとみんな喜んでくれた

そういう仕事は嫌いじゃなかった。

戦いは皆に任せ、こうやって生きて行こうって思ってた。最初は」


「最初はって事は今は違うのか?」


「違う。ゴブ太やアーサー、ハイピクシー・・・じゃなかったエアはすごい頑張ってるんだ

いや、あいつらだけじゃない

強くなる為に、ダンジョンを守る為にみんな必死で頑張ってるんだ

その姿を見るうちに、私も力になってやりたいと思う様になった

あいつらに戦いを任せて私は高みの見物なんて生き方は出来ないと思った」


「あいつらはそんなの気にしないと思うけどな」


「私の気持ちの問題。しかしそう決意した時には私は既にブラウニーに進化してしまっていた

少し後悔したが、幸いにもランク1の時覚えていた風や回復の魔法が使えたのでそれを使って戦闘スキルを伸ばしていく事にした」

「ほう」

「もっと言うとステータスも高かった

二代目と我々「何もない部屋」出身の者はあまりステータスは変わらないのだ

二代目は死の先をゆく者の称号を持ってるのにだ」

「そうなの?」

「ん、最初からランク2の者とレベルを上げてランク1から2へ進化した者ではレベルを上げ進化した者の方が強い

そして私に限っては死の先をゆく者の称号も持ってるので並の二代目より一割は強い」

「な、なんで持ってんのよ?」

「象に挑んで死んだから」

「・・・」

「順を追って説明すると皆はランク2になった後は自己鍛錬と合同練習のみで実戦はしていないが

私は野生のモンスター相手に戦っていた」

「いやいや!無茶すんなよ!」

「大丈夫、たまにマスター私たちにコンティニュー掛けたまま寝る。その時を狙って戦ってた

それに、マスターに迷惑が掛からない様にちゃんとコンティニュー掛かった相手と戦ってた」

「ん?それだと経験値入らなくないか?」

「レベルは上がらない。でもレベルアップ程じゃないけどステータスは上がるし、スキルレベルは他のどの方法より上がるんだ

皆との合同練習もいいが、やはり仲間内だとどこか遠慮がある分 スキル経験値の入りは小さい

その点 野生の奴らはいい。遠慮なく殺しに来る

最初は何度も死に掛けて逃げた

だが、それを繰り返す内にステータスとスキルレベルが上がり、同ランクの敵を余裕で屠れる様になるまでそんなに時間は掛からなかった」


元々才能あったんかな?いや、何度も死に掛けてんだから才能で済ますのは失礼か


「その後も戦闘を繰り返し一通りの同ランクモンスターを倒した

その頃 私は自分が強いと己惚れていた

しかし、そんな私の前に奴は現れた」

「奴?」

「さっきも言ったが象だ」

「・・・」

「一目見て思った。こいつは今までの奴らとはモノが違うと!

こいつに私の力がどれだけ通用するか試してみたいと!

私は持てる力の全てを使い、あらゆる手段を用い戦ったが及ばず敗れ、死んだ」

「・・・」

「死の先をゆく者の称号を得た後も何度も挑んだがタイマンではどうしても勝てなかった。あいつ強い」

「まあ象は反則だよな」

「ん、だから仲間を集めて戦った。黒王馬とヌプリケスングル、それまで私が修行の為に戦ってた者達だ」

「いや、なに変なトコで燃えてんの!」

「やられっぱなしは悔しかった。

黒王とヌプリケとは何度も戦い絆を深め合っていたからすぐに意思疎通出来た

私は黒王の背に乗り魔法を放ち、ヌプリケはかく乱魔法で象の足を止めてくれた

だが象もやられっぱなしでは無かった。恐るべき速度で迫り強力な一撃を加えて来る

仲間がやられれば私がその傷を癒す!黒王は私の盾となり攻撃を喰らい、ヌプリケは魔力が切れても象の足にしがみつき、象の意識を少しでも自分に向ける様に頑張ってくれた

そして、長い戦いの末、ついに松花江マンモスは倒れた。

無傷な者は誰一人として居ない。だが、みんな笑っていた。我々は勝利したのだ!」

「おお~!」


パチパチパチと拍手する

思わず聞き入ってしまった。ローレライが何故進化出来たのかはよく分かった

そう言えば寝る前はブラウニー達にコンティニュー掛けてた気がする

ブラウニーは人型の中では戦闘力が低かったから心配でな~

でもそれをうまい事利用してたんだな、大したものだ


他にも今の話で色々な事が明らかになった。

まず野生のモンスターでランク5に進化した個体はローレライとの戦いで彼らの力が上がっていたのだろう

だから進化する事が出来た

後 気になるのは最初から高ランクモンスターを生むよりも1から上げた奴のが強いって事だな

これは努力で何とかなる程度の差だとは思うが、スキルには低ランク帯でしか覚えられないものもあるかもしれない

人型モンスターは出来るだけ1から育てた方がいいか?

野生のモンスターは数の維持も考えないといかんし、高ランク帯と言えどスポナーからの召喚は必須だろう

難しい所だな





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