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ローレライと川

魚と言えば川を作る必要があるだろう

これは口の字部分でも問題無いよな?


口の字 ̄部分真ん中を|字に割る形で幅30メートル深さ1.5メートルの溝を作る

南北壁際の段差に溝の通る穴を空けてっと・・・完成!

溝作成500DP消費。残り180300DP


う~ん、後は水の逃げ道を作らないとだな

地下へ流すか?

いや、それだと水へ潜れるスキル持ちとか居たらショートカットされそうだな

水路に合流させるか?

その場合どうやって流れを止めず水を循環させるか・・・

う~ん、分からん。ややこしい

どうシミュレーションしても流れが止まり川というよりでかい水路になってしまう

俺としては前世で見た様なちゃんとした川が作りたいんだよな~

しかし難しいな~。う~ん、どうするかな・・・


◇


悩んだ結果、川の部分をループ空間にする事にした。|部分南北をループさせる

意外な所で役に立ったなループ!

いらないとか言ってごめん!

ループ空間作成DP200消費。残り180100DP


では早速水を流し込んでみる

するとみるみる内に流れのある川ができ・・・あがらなかった。あれ?

水は溜まって見た感じは川っぽいが流れが止まっちゃったな

傾斜が無いからか?


しかし今更傾斜を作るのは大変だしな~

う~ん、どうするか・・・

なかなかうまく行かないな。まさか川作りでこんなに苦戦するとは思わなかった

こんな時にダンジョン博士ノエルもんが居たらな~・・・

いや、いかんいかん!自力で何とかするのだ!


◇


これまた悩んだ挙句段差の力を利用する事にした

|部分北側のループ出口を段差のさらに上部、壁の一番上 天井スレスレに変更

そこから段差上部に穴を空け、水を内部の空洞(マーモットに作ってもらった)へ滝の様に落下させる

落下地点には「穴」を作り水の受け皿にする


さらに風のエレメントを召喚し

空気の力で滝の落下エネルギーの向かう先をコントロールし流れを作ろうという試みだ

早速試してみる


ドドドドドドドド!っと滝の落ちる音で段差内部はそれなりにうるさいが、外へ聞こえて来る音は微々たるものだ

見た目も洞窟内部の滝って感じで神秘的で悪くないのでは無いだろうか?

後は滝の裏側に風エレメントを配置して完成っと!どうだ?


川を見てみると弱いが流れが生じた様に見える

ま、まあ今の所はこれでいいか・・・

風エレメントのランクが上がればもっと流れも強くなるだろう・・・


風エレメント召喚1000DP消費。穴作成10DP消費

残り179090DP


次は魚モンスターの召喚だが・・・

予想は付いてたけど種類が半端ねえ!意味わからん!


とりあえずでかい魚は小さい魚を喰うとして、小さい魚は何喰ってんだっけ?

魚の生態系に詳しそうな奴って仲間に居たっけな?少し話を聞いて来よう


◇


「小さい子はプランクトン食べてる」

「ほうほう」

「植物と動物がある」

「植物性プランクトンと動物性プランクトンって事?」

「そう」

「成程、ためになったよ。ありがとうな」

「ん、こっちこそ川作ってくれてうれしい」


海のモンスターであるローレライに話を聞いてみた所、小魚はプランクトン、つまり微生物を食べている様だ

早速プランクトンを召喚・・・ておい!種類多すぎ!いい加減にしろよ!訳分からんわ!

たまらずローレライに助けを求める


「先に魚を選ぶ。プランクトンはそれに合わせて」

「あ、ああ・・・すまん」


もうホント自力では訳分からないレベルなのでローレライ先生にお任せ状態に

正直甘く見てた。水生生物って奥が深いんだな・・・


カニ50、ウナギ100、サケ100、アユ350、ハゼ350、亀50を召喚

一体5DPを1000体召喚。5000DP消費

プランクトンは一体1DPを1000体召喚で1000DP消費

合わせて6000DP消費。残り173090DP


亀とカニは魚が増え過ぎない為の調整用のつもりだが、水の中だけで物を考えても無駄っぽいんだよね

例えば熊なんかも魚喰うしね

魚は数の増える速度が圧倒的なので、虫と同じくダンジョンモンスターの食用として一役買ってくれると思う

問題は何か起こった時に俺には水生生物の知識が無いのでどうすればいいのか分からないという点か

そんな事を考え、先の事に頭を悩ませているとローレライがツンツンと俺の肩を指でつついてくる

なんだ?どうした?

振り向くとローレライは無い胸を反らしふんぞり返っていた


「分からない事があったら聞いてほしい」

「ん?」


ローレライは口をへの字に曲げ、ムフーっと鼻息を荒げている

見た目は水色の髪を背中まで伸ばした美少女だが、動作はどこかおっさんくさくて台無しだ

彼女は不機嫌な表情を隠そうともせず、俺を指さし続ける


「マスターが自分で言った事!私たちは万能にはなれないって。だから助け合う

川や海の事、魚の事は私やセイレーン詳しい。森や獣の事はハンターやドルイド詳しい。みんな得意分野ある。頼ってほしい」

「あ・・・」


言葉に詰まってしまう。

俺は今どんな表情をしてるのだろう?

きっとニヤニヤして気持ち悪い顔してんだろうな・・・

この気持ちを言葉でどう表現していいのかは分からないが、うれしい。

とにかくうれしいとしか言えない

その気持ちを素直に口にしようと思う


「ありがとうな、そう言ってもらえて・・・なんかすごい嬉しいよ」

「礼はいらない。私もあの時同じ気持ちだったから」

「あの時?」

「ん、マスターが「誰一人として死なせはしない」って言った時、すごい嬉しかった。

私はマスターの眷属でよかったって

このダンジョンに生まれてよかったって心から思った。

他にも同じ思いの者はたくさん居る

私は口から出る言葉だけで無く、心の声も少し聞ける。だから分かる

みんな、マスターの力になりたがってる。だからもっと頼ってほしい」


「・・・」


俺は自分で思っていた以上に幸せな環境にいるのかもしれないな

最初はこんな命を狙われ続ける人生なんて冗談じゃないって思ったが

その見返りとしてこんないいものをもらえるんなら悪くないと思う


恵比寿のおっちゃん、ありがとうな。

あんたの言ってた通り、確かにこれは最高のご褒美だわ















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