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異世界転生、11回目です。〜プロ勇者は今日も神様の手違いにため息をつく〜  作者: 凪塩 未来


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第14話:15回目の世界、メカ魔王と「おにぎり」の物理法則

こんにちは、小橋零です。

ミラ村でのおにぎりフェスを強制中断された怒りをそのまま引きずりながら、15回目の世界に放り出されました。今度は全身サイボーグの「メカ魔王」がいる近未来要塞です。おにぎりの邪魔をするやつは、ナノマシン装甲だろうが何だろうが鉄パイプで秒速スクラップにしてやるぜ! 怒りのプロ勇者無双、第14話開幕です!

眩い光のトンネルを抜け、零が足をついた場所は、先ほどののどかな田園風景とは打って変わって、冷たい金属の床がどこまでも広がる巨大な近未来要塞の中だった。


「……おいおい、今度はSFかよ」

見渡す限り、宙を舞うドローンや、レーザー銃を構えた戦闘サイボーグたちがひしめき合っている。ここは15回目の世界、すべてがマシーナリーに支配された暗黒機械帝国だった。


「――よくぞ我が中枢要塞へたどり着いた、生体肉人形の勇者よ!」


頭上の巨大モニターに、全身が純チタン製のサイボーグで構成された冷酷な「メカ魔王・ギガ・デス・ゼロ」の顔が大映しになり、電子音混じりの不気味な笑い声を響かせた。

「我が全身の装甲はあらゆる物理・魔法攻撃を完全無効化するナノマシン・アーマー! 貴様のいかなる攻撃も――」


「あ、うるさい。今すごく機嫌が悪いの」

零はマルチバース・フリーパスの画面を睨みつけながら、苛立ちを隠そうともしなかった。

ミラ村のおにぎりフェスを強制中断された怒りは、まだおさまっていない。


「なんだと……? 貴様、私を無視するか! 消却せよ!」

ギガ・デス・ゼロの命令で、周囲の戦闘サイボーグが一斉にプラズマライフルを構え、何千発もの銃口が零に向けられた。


しかし、零はポケットから「さっきミラ村でポケットに突っ込んでおいた予備の塩むすび」を取り出し、面倒くさそうにそれをかじりながら、足元に転がっていた「そこそこの鉄パイプ(要塞の配管の残骸)」をひょいと拾い上げた。


「……さっきの村じゃ、せっかくのおにぎりを途中で残さざるを得なかったんだ。お前らのせいでな」

「は……? 何を言っている――」

「この鉄パイプで、お前らのそのふざけた要塞ごと更地にしてやる」


瞬間――零の全カンストステータスが解放され、要塞全体の重力がねじ曲がった。

零がただ「めんどくせえ」というだけのテンションで鉄パイプを軽く放り投げた瞬間、音速の百倍を超えた衝撃波が要塞の壁面を紙くずのように引き裂き、メカ魔王の中枢アジトを完璧に貫通した。


ガガガガガ……! と致命的なエラー音が響き渡り、ギガ・デス・ゼロの巨大モニターが砂嵐へと変わる。

「ば、馬鹿な……ナノマシン装甲が……私の計算ではあり得ない……エラー、エラ……ザ……」

ドォーン! と盛大な爆発音とともに、15回目の世界のメカ魔王は、わずか三秒で鉄くずの山へと変貌を遂げた。


「ふう……少しはストレス発散になったか」

零は残りの塩むすびをパクッと口に放り込み、マルチバース・フリーパスを操作した。

「今度こそ、フリーパスの座標を正確に合わせて、ミラ村に戻ってやる……!」


ボタンを力強く押すと、再び光の渦が零を包み込む。

今度こそ、本当におにぎり屋への道が繋がるのか――!?

第14話をお読みいただきありがとうございます!

SF世界に飛ばされても、おにぎりを中断された怒りでメカ魔王を秒殺してしまう零のブレなさが最高潮に達してきました。いよいよフリーパスを使ってミラ村(あるいは理想のお店)に戻ろうとする彼ですが、果たして無事にたどり着けるのでしょうか?

続きが気になる方は、ぜひブックマークや感想、評価をよろしくお願いします! 次回、第15話もお楽しみに!

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