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訓練と友達とBクラス

他のグループを見て回って思ったのはやはり俺のいるグループの実力が飛び抜けている事だ

クルトは論外としてウェルズさんと宮本くんもかなりの強さだ、そこを軸にグループを組んではいるんだろうがやはり俺の周りに偏っているように感じる

意地でも負けたくないんだろうなぁ


一通り見て回ったから休憩には十分な時間は取れたはずだ、そろそろ訓練の続き始めようか


自分のグループに戻るともう既に準備が出来ている様だった

「準備出来たみたいだね」

「ああ!早速始めようぜ」

「分かった、みんながどこまでできるか俺も楽しみだからね全力でおいで」

「あんまり舐めてっと痛い目見るぜ」

「プゴ!簡単には負けてあげないからプゴね」

「また顔に良いのプレゼントしてあげるわ」

「それは勘弁願いたいなあ」

「胸お借りします!」

「うん、さぁやろうか」


前衛はフィークス

中衛に深於さんとディル

後衛は那美さん

先程の布陣に近いがフィークスが抑え那美さんが援護隙が出来たところに深於さんとディルが攻撃って感じか、悪くないけどどこまで俺と張り合えるかな?

全員が武器を構えた所で俺も木剣を構える


「行くプゴ」

「いつでもいいよ」

やはり最初はフィークスか

槍を構えて走り出すフィークス。ゴーレムの時に見せた突進と同じだが魔法は纏っていない

これなら簡単に抑えられるが那美さんを警戒しない訳にはいかない


避けるか

突っ込んで来るフィークスを飛んで避ける

「よっ」

「プゴォ!?飛んで避ける普通、しかも結構高いプゴ」

「そこなら外さない!」

飛んで避けた先に那美さんが矢を放ってくる

流石にライフル弾よりは遅いな

飛んできた矢を掴み止めるそして下にいるフィークスに投げる

上手いこと盾で防いだみたいだな、ちゃんとこっちを確認している証拠だ。でもそれでその矢は止まらないぞ


「プゴォ、色々おかしいプゴォ!しかもこの矢、止まらない」

「うそ!なんて動体視力してんのあんた」

「流石と言いたいが勝てるかアレ?」

「まだ空中にいるからこのまま狙います!」

他の皆も棒立ちではなくちゃんと構えたままだ

那美さんに至ってはこちらに向かって矢を放ち続ける

魔法を撃ち込んで来ないのはこっちに対する配慮か?そんなもん気にしてたら勝てるものも勝てないぞ


追加で飛んできた矢を立て続けに掴み全てフィークスに投げる着地と同時に深於さんが特攻して来る

「喰らいなさい!」

「御免こうむるね!」

声より一瞬速く拳が飛んでくるがソレをいなす

とめどなく次が更に次が飛んでくる

全ていなし捌き続けるが早いな流石に、しかもこのまま連打を受け続ける訳には行かないな

矢を使って足止めしてるとはいえ後ろにフィークスがいる前にはディルと那美さんこちらに向けて攻撃の用意をしている

この隙を突かれると少し痛いな


『アースバインド』

深於さんを足止めし右横に飛び距離を取る

他の2人に注意を向けながらフィークスを警戒するそろそろ突っ込んできてもおかしくない


「行くぞ神至!」

横に飛んだことでディルが大剣を上段に構えながら突撃して来る

攻撃前に声を上げるの悪い癖だな人間相手にしかも格上相手にそれは悪手だ実技の時にも伝えたんだがな

走りながらこちらに大剣を振り下ろす単純な攻撃だが受ければひとたまりもない

まぁこのまま1度木剣でうけ───

「っ!」


木剣が大剣と接触するよりも早く右斜め後方に飛び上がり空中で身を翻す

「プゴ!?」

「マジか!」


後ろからフィークスが槍を突き込んで来ていた

危ねぇ今のちょっと焦ったぞ

フィークスとディルの攻撃がぶつかり大きな音を立てる


空中で無茶な身体の動かし方をした事で体勢を崩した、これだとこの後の回避行動はちと難しいか

この後どうするか考えていると数本の矢とダークボールが飛んでくる

コレは──


俺はそのままその全てをモロに食らった

腕に矢が刺さり、ダークボールが数発ぶつかる

ダメージもそこそこあるか・・・これ以上はきついか


「やった!」

攻撃が命中した事で那美が声を上げる

フィークスとディルも互いを気にしつつすぐに力人に注意を向ける

深於も足元に拳を打ち付けアースバインドを破壊する


「やったか」

「結構良いのが入ったと思うプゴ」

「やったわね那美」


ダークボールの爆煙から力人が吹き飛ばされるように飛び出てくる

左腕と肩に矢が突き刺さっている

着地は上手くいかなかったのだろう少し転がった後に立ち上がる


「イテテ、今のは中々良いのが入ったね」

腕と肩に刺さった矢を抜きながら立ち上がる

それと同時に回復魔法を掛けて傷口を癒す

魔法ダメージが思ったより少ないのは魔法無効化が動いているからか

うん、これなかったら俺負けてたな


「嘘だろ!アレだけ食らって立ち上がんのかよ」

「プゴォこれはまずいプゴね」

「流石と言うべきかしら」

「どうして?魔法がほとんど効いてない」


反応がラスボスとかに対するそれなんだが・・・まぁいっか

「魔法がほとんど効いてないのは魔法無効化を発動してるからだね、ただ完全に無効化できてる訳じゃないからダメージ自体はあるよ」

「そんなもん常時展開してるのかよ」

「まぁね、じゃあ約束通り本気で行くから。なるべく長く耐えてね」


それと同時にダークボールを多重展開し攻撃準備を行う

総数30発どこまで耐えられるかな?


「マジかよぉ・・」

「プゴォッ!」

「私たち死なないわよね?」

「あはは〜どうかな」

「さぁ頑張って行こう」

ダークボールを全弾同時発射する

全員が断末魔を上げながら抵抗しようと頑張るが───結果はまぁ一方的な蹂躙になったとだけ言っておこう


「イテェ、生きてるかみんな」

「何とか生きてるプゴ」

「こっちもよ、あんなのどうしたら避けられんのよ」

「ギリギリ生きてるよ」

全員が地面に倒れ伏した状態で声を上げる

ボロボロでもう動けるような状態ではないが声色からまだある程度の元気はあるようだ、とはいえこれ以上はもう無理かな

「よく耐えきったね、何発か撃ち落としてたしアレだけ出来れば試験の時も余裕で対処出来るでしょ」


「あんなの他の学生が撃ってくる分けないだろ、怖すぎるわ!」

「ごめんて、でも何とかなったでしょ?」

「プゴォ、確かにアレを耐えられたら他の学生には負けることは無いと思うプゴ」

「あー、確かにアレ何とかできるとしたら那岐くらいでしょうね」

「私達も頑張ればどうにか対応できるようになるかな」


全員疲労困憊ではあるものの次に向けて頭は回せているようだ

アレをどうにか出来るようになれば他の学生なんて相手にならない位に強くなるだろう


「さて今日のところはこのくらいにしようか、所でみんなさっきの約束覚えてる?」

「あーなんだっけ?あの魔法の雨のせいで全部吹っ飛んじまったよ」

「なんでも言う事1つ聞くだったプゴ?」

「そうそれ」


「あとでいいかそれ、今はなんも思いつかねぇや」

「私もそうするわどこかで言うこともあると思うから保留でいいかしら」

「もちろん、いつでも構わないよ」

「ボクも保留にするプゴ」

「私は実技の後でいいかな?」

「了解したよ、みんなお疲れ様今日はもう終わりだから他のグループ見に行こうか」


ゾンビのようにゆらゆらと立ち上がる皆を見守りながら他のグループに向かう

那美さんだけ若干余裕があるか?他の皆と比べて少し足取りが軽いように感じる

まぁお願いの事もあるし楽しみなのかな?


他のグループを見て回っているが、先程一人で見て回ってきた時と同じようにそこそこいい感じに連携が取れてはいる、この調子なら勝てそうか

いやBクラスの様子を見てみないとなんとも言えないところ


陽門のレベルを最大と見積もっても相手はBクラス

いくらか劣ると考えるのが妥当か、そうであれば十分に勝機はある

まぁ何とかなるだろうアンリ教え方は兎も角、采配の方は間違いは無いだろうからな


様子見しているうちに実技は終わり今日の授業は終了した




───


放課後になり那美さんと合流して帰り道を進む

珍しく今日は深於さんがいない

2人きりになるのは昨日のギルドの時以来だ


「今日の実技どうだったかな」

「そうだね、アレはちょっと流石に怖かったかな」

「やり過ぎだったかな」

「ふふっ、そうかもね。あんなの学園でも学園長かアンリ教官ぐらいじゃなきゃは捌ききれないよ」


なんて事はない普通の会話

少し体が震えるが彼女は何も悪くない

ただ俺の心が弱いだけだ


「そういえば神至くんはもう商業区画って行った?」

「いや、まだ行った事ないね。ここ最近というか学園入ってから気を失ったりしてまともな休日になってないからね」

「あははっそうだったね、じゃあ私と一緒に行ってくれないかな」

「どうして俺と?」

「呪いを解いて貰ったお礼がしたいのと、もっと君のこと知ってみたいんだ」

「お礼なんてそんなのいいのに」

「私の気が済まないの、呪いを解く以外にも色々してくれたの知ってるんだよ?」

笑顔でこちらを覗き込んでくる

本当に綺麗になったな


夕日に照らされるその笑顔が靡く髪が少しだけ、本当に少しだけ俺の心に灯りをともす

()()とは違う、それだけでいい彼女はこんなにも真っ直ぐに俺を見てくれる

裏に何かを抱えているようには見えない


「分かったよじゃあ次の休みと言っても明日か明後日かなもし予定が空いてたら案内してもらおうかな」

「やった!ありがとう神至くん、明日でいいかな?」

「うん大丈夫、予定は立ててないからね」

「良かったぁ私からのお願いはコレでいいかな」

「こんな事でいいのかい?もっと色々あると思うけど」

「いいの、もういっぱい貰ってるからこれ以上貰うのはズルだよ」

俺は何かをあげた記憶はないんだけどな


「無欲だね〜」

「そんな事はないと思うけどな、これでも呪いが解けてから欲しいものいっぱいあるんだよ?」

「例えば?」

「そうだね〜、メイク道具とか持ってなかったから欲しいし、食べてみたい料理とか作ってみたい料理とかあるしそれから好きな洋服を着てみたいとか」

「はははっ物欲ばっかりだね」

「むぅ笑わなくてもいいじゃん、でも確かにそうだね、欲しいものはいっぱいあるけど、自分で手に入れたいんだ」


彼女の顔が少しむくれる

リス・・・とまでは言わないがふっくらと頬を膨らませる少し可愛いと思ってしまう


「いい事だと思うよ欲しいものは自分で手に入れる、言うのは簡単だけど実際にやるのは難しいからね」

「神至くんは欲しいものとかないのかな?」

「俺はそうだな友達が欲しいかな」

「ふふっ何それ」

「ほら俺冒険者だったからね、利害関係なくただ仲良くする人ってほとんどいなかったんだよ」

「なるほど、じゃあはい!私友達に立候補します!」

元気よく手を上げ高らかに宣誓する

初めて会った時からは想像できない程元気に見える


「いいのかい?俺は常識に欠けてるし変な力を持ってるし」

「いいのいいの、私も友達って言ったら深於ちゃんくらいしかいないし」

「俺はそうだねフィークスとディルとは友達だとは思ってるよ」

「仲良いもんね」

「そう見えてるなら良かったよ、深於さんと那美さんも仲良いよね」

「うん、もうずっと一緒にいるからね」

「幼なじみなんだね」

「そう、私が呪われる前からのね。すごいんだよずっと私を守ってくれて仲良くしてくれて私にはもったいないくらいだよ」

「そうなんだ」

もったいないという彼女の顔は少し寂しげに見える

今一緒にいない事がという訳ではなく、深於さんを慮ってのことは想像がつく


「だからね、神至くんには私の初めてのお友達になって欲しいな」

「俺も異性の友達は初めてだよ、よろしくね」

「うん、とりあえずは友達としてよろしくね。はい」

そう言って右手を差し出して来る

体が震える、どうしても怖くなる

あの時の光景が一瞬、ほんの一瞬だけ過ぎる

飛び散る血が助けられなかった、()()()()()()あの時の光景が

今、触れるのだけは厳しいかもしれない


「どうかした?」

少し心配そうな声に顔を上げる

こちらを心配する顔に張り詰めていた物が、過去のトラウマが風に流されるように消え去る

すると何故だか自然と手が動き彼女の手を取る

「いいや、なんでもないよ。よろしくね那美さん」

「うん」


とてもいい笑顔で笑いかけてくる

その事にやはり心が温まり初めての事に少し困惑する

どうしてこんなにも心が過去の傷が癒えるものなのか経験がないことは多々あったがコレはまたなんとも

「あの・・・神至くん?」

「ん?あぁ、ごめん」


手を握りっぱなしで彼女放置していたようだ

握っていた手を離し少し距離を取り彼女を見る

夕日のせいかほんのりと頬が赤らんでいる

少し動きがモジモジしているのが気になるな

「さあ帰ろう那美さん、寮まで送っていくよ」

「あ、うん」


その後はいつもの雰囲気に戻りまた何気ない雑談をしながら帰り道を進む

楽しいひと時というのはあっという間すぎるもので寮への道はあっという間に過ぎてしまった


「それじゃあ那美さん、集合はここでいいかな?」

「うん、ここで待ってるね」

「また明日ね」

「またね」

手を振りながら女子寮の門をくぐる

寮の中に入るまで見送った所で俺も立ち去る


中に入ろうものならディルと同じように不審者扱い待ったなしだろう

そういえばディルのあの噂最初だけで全然聞かなくなったなどうしてだ?

少し考えながら歩いたがコソコソと隠れている人影を見つけ思考を止める

「そんなところで何してるの?3人とも」


みんな少しずつ体が出ている

ディルは先程の通り尻尾が出ているし

フィークスはそもそも体が隠れきっていない

深於さんも足が出ている

「バレた!なんで!?」

「ディルくん尻尾出てるプゴ」

「フィークスくんも身体半分以上出てるわよ」

「それを言ったら水門あんたも足出てるぞ」

「みんな体出てるよ」


観念したようにこちらに向かってみんな出てくる

「それで?どうして隠れて着いてきたのさ」

「いやぁだってなぁ」

少し照れくさそうに出てくる

「お願いが気になってな?」

「プゴどんなお願いなのか知りたくてつい」

「私はあんたが那美変な事しないか監視してたのよ」

「普通に一緒に帰ればよかったのに」


「だってあの子とても楽しそうに待ってるんだもの」

「なんて?」

「何でもないわ!」

深於さんの呟きは聞き取れなかったが何故だか少し不機嫌になっていた

俺何もしてないよね?


「それで着いてきたって事は話も聞いてたのかい?」

「まぁ・・・」

「プゴォ」

「全部聞いたわ」

なるほどと言うことはだ・・・

「待って俺の友達発言とかも全部?」

「そうよ全部よ」

「ははっ悪い」

「ごめんプゴ」

めちゃくちゃ堂々とする深於さんとそれとは逆に少し恥ずかしそうというか照れくさそうにするディルとフィークス


「うぉぉぉ、めちゃくちゃ恥ずかしいんだが!」

「まぁ、なんだ俺は嬉しかったよ」

「ボクも嬉しかったプゴ、こんなボクも友達って言ってくれたのは初めてだからプゴね」

「うぅ、まぁふたりが喜んでくれてるなら良いか」

照れくさそうに頬を掻く2人にほっとするのと同時に心が温まる

やっぱり2人とも良い奴だな


「ちょっとふたりはともかく那美とも友達になったなら私はどうなのよ」

「え、オカン?」

「殴るわよ」

笑顔でしかし握り締められた拳が少し震えている


「ごめん、ごめん冗談だよ」

「素で言わなかったかしら?」

「ソンナコトナイヨ」

「まぁいいわ私も友達になってあげるわ那美の友達なんだもの私の友達も同然よね」

「なんで上からなのさ」

「コレが私よ慣れなさい」

「理不尽だぁ」


そのやり取りを笑い合う

今日は友達が一気に4人もできたこれは嬉しい事だ

「そういやぁずっと気になってたんだけどさ神至───いや力人お前俺らと昔からの知り合いで話す時少し話し方変えてるよな、なんでだ?」

「あぁそれは学園に入る前に矯正されたからだよ」

「そうだったプゴか、ボクあっちの方がフランクでいいと思うプゴ」

「俺元々の口がかなり悪くてね、それで矯正されたんだよ」

「なるほど、なら私たち那美も含めていつもの口調で話しなさいよ」

「それは構わないけど、本当に口悪いよ?」

「いいさその方が仲良くなったって感じあるだろ?」

「そうか、なら気にしないことにする」

「おう」


かなり日が落ちて来たから今日のところはこれで解散となった

みんな寮が近いこともあり俺は一人で貴族区画に向かっている、寮が別なのでしょうがないが寂しさよりも友達が出来た事の喜びに朝の事などとうに忘れ一人弾む足取りで帰っている


心地良さに胸踊らせていると学生寮近くの公園から何やら揉めるような声が聞こえた

「せっかくの気分が台無しになるな、ちょっと様子見するか」


近くに寄ってみると女性が1人、男性が3人囲うような形で詰め寄っていた

「どういうことだ!あぁ!?答えろ!」

「ですから彼には伝えましたが断ると言われました」

「役たたずがこの!」

囲っている男の1人が拳を振り上げ殴りつける、殴られた女性はそのまま地面に倒れる

ふむイジメか?一方的な暴力はいけないな、やるなら対等に殴り合わなきゃ


「あのー、喧嘩なら人目に付くような所でしない方がいいと思うよ」

一応止めた方がいいと思い仲裁にはいる

「なんだお前俺たちに口出しす──お前か」

「おーおー、Eクラスの神至くんじゃん、何うちのクラスの事に口出しすんの?」

「この前の事忘れちゃいねぇかんな」

「・・・?誰だっけ?」

まだ拳を握り攻撃体制をとっている少し警戒しないとかなとはいえ俺にこいつらなんて見覚えないぞ?

どこかで会ったか?


「食堂で俺たちをコケにしたくせに覚えてないだと!?」

「ごめんサッパリだ、ゴミを覚えているほど暇じゃないからね」

今の発言で思い出したがそうかアイツらか


「てめぇ!」

「まぁ待て、俺たちからのせっかくの提案断ったんだって?聞いたよコイツから」

先程殴られた女性を見るとユグシルさんだった。そうかBクラスだっけということは

「俺にわざと負けろってやつだっけ?」

「そうそう、どうせEクラス程度の連中じゃ俺らに勝てるわけが無いんだ。だから俺たちに勝ちを譲るならお前たちには手出ししないと、そう言う提案だったんだが?」

嘘だな、ユグシルさんからは負けろとしか言われてない。彼女の提案の時に手出ししないなんてことは聞いてない、もし最初からそういう話であればその説明位するだろう


「のむ訳ないだろそんな提案」

「だろうなどんな卑怯な手を使ったかは知らないが、あの陽門那岐を倒したんだどうせ今回の試験でもそういう事なんだろ?」

「いや?卑怯な手なんて使っちゃいないなアレが俺より弱かっただけだろ」

「減らず口を」

「そもそもうちのクラスを舐めすぎだお前らが勝てる 事なんて万に一つもないぞ」

「調子にのりやがって」

「事実を述べたまでだ、それで?俺はお前らの提案なんてのむ気はないどうするつもりだ?」

「なら今ここでお前をボコボコにすればいい話だ」

「できるわけねぇだろお前ら雑魚に」

「てめぇ!今ここで殺してやる!」


こちらに突っ込んで来たやつに向け殺気を向ける

「ひっ!」

「ハッタリだ、ビビんな!」

なるほどこの程度か、今ここで下手に小競り合いして試験で文句垂れられても面倒だな

『アースバインド』

Bクラスの男3人を魔法で拘束する

「なっ!てめぇ卑怯だぞ!」

「この程度も解除できない雑魚が吠えんな」


ギャーギャーと騒ぐ雑魚3人を放置しユグシルさんに近づく

顔かよひでぇことするな

そうでなくとも全身傷だらけだ、俺が来るよりも前から相当に当たられていたのは想像に難くない

回復魔法を掛けて様子を見るが完全に気絶しているようだ

うーんこのまま放置も問題か、ついでに生活魔法のクリーニングを掛け全身綺麗にする


「しょうがない戻るか」

端末を開きBクラスの適当な女子に連絡を入れる

気を失ったままのユグシルさんを抱き上げ女子寮へ戻る事にした


「おい、待てよ!コレを解きやがれ!」

「それ時間経過で解除されないから、どうにかして壊さないとずっとそのままだからそれじゃ」

「クソが覚えてやがれ!」

「こんなことしてただで済むと思うなよ!」

「お前のクラスがどうなっても───ひっ」


それはダメだ許さない

制限していた魔力が少し漏れ出る、そのまま制限していた魔力を解放し威圧しながらゆっくりと顔だけ振り向き3人を見る

「お前らうちのクラスに何かしてみろ、死んだ方がマシだと思えるほどの地獄を見せてやる。って聞こえてないか」

3人とも口から泡を吹き失禁しながら気絶していた


アレはそのまま放置してユグシルさんを女子寮に届けた

出てくれたクラスの子はすごくユグシルさんの事を心配した様子だった

そこでまた少し話を聞いたが・・・コレはどうしたもんか


せっかくの気分が台無しどころでないほどに思考がまとまらない。俺1人だと問題解決には少し難しいか

カリオスに相談というか情報収集の依頼しとくか


帰り道を進みながらカリオスに連絡し収集させる情報を伝える

心底嫌そうな声をしてたが寮に免じて1回分はタダで情報収集してくれるようだ

全く暗部の統括なのに仕事したがらないのは如何なものなのか


その後1人月の照らす寮へ続く夜道をとぼとぼと歩いて帰路に着いた




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