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失くしたものは戻らない

誤字報告感謝。

予測変換君さあ··(責任転嫁)

ないように頑張りますが、もしあったらお願いします。


シリアスになってるか不安

 目の前で一体のゴミ(魔人)が細切れになる。

 こう考えるとゴミがそこらにばら撒かれるという恐ろしい状態だが、砂粒レベルに切り刻んであるからなんの問題もない。

 魔人は、人型だ。そして私は、元日本人だ。更に日本は「人殺しは駄目ダゾ☆」という思考が特に顕著だと思う。

 裁判の死刑にすら物申す(阿呆)がいるくらいなのだ。被害者をなんだと思っているのか全く理解できない。

 私は、人に近い見た目を持つ魔人を殺すのは“両親を殺された”という動機があっても、忌避感が、恐怖が()()()

 前世は虫も、というか蚊ですら殺すのを躊躇する程であった。

 それはこちらでも適用される。

 魔物という害獣ですら、殺す度に私の心は罪悪感を覚えた。それが人に似ていればいるほど、それは強くなった。「こいつにも家族がいるんじゃないか」「帰りを待つ家族がいるんじゃないか」「こいつらだって、必死に生きているんじゃないのか」そう考えると自然と手がすくみ、とても戦闘を──戦闘と呼べないほどに一方的であったが──継続出来なかった。

 だから、弱めた。自分の心に干渉して、罪悪感を小さくした。それで、これまでは大丈夫だった。オークだって、頭部は猪のそれだ。踏み切るのに、覚悟は必要なかった。


 だが、今回は違う。目が気色悪いとはいえ、そこを除けば完全に人の見た目をしている。

 口があり、鼻があり、耳がある。腕画2本あり、足も2本あり、ちゃんと首に頭がついている。勿論1つだ。

 これを殺すのには、勇気が必要だった。

 両親を殺されたことは、相手を殺す理由となっても、恐怖を感じない理由にはならない。

 どうしようもなく甘ちゃんだったが、それを意識して尚、感情を抑えるには至らなかった。


 だから今度は消した。恐怖と忌避感と、罪悪感を、消した。

 1片も残さずに、消しゴムで消す所ではなく、ページごと破り捨てるように、消した。


 もう何も怖くない(ガチ)(フラグ)


 魔人は弱かった。牽制のつもりで放った風は、なんの問題もなく魔人を物言わぬ砂塵に変えた。

 本当は範囲攻撃で一掃したかったが、生きている住民も居たからやめた。先に住民達に結界を貼り、それから殺ろう。


 しかし、その作業をしている間に、魔人共が撤退を始めた。

 自分から来といて勝手に逃げるとか、巫山戯てんのか?

『脚力強化』と『時間加速』で瞬時に追いつく。流石に結界と同時に壁で囲んだりは難易度が高すぎる。無理。自分で止めないといけない。


 突然現れた私に驚いたのか足を止める魔人。有難い。私は格闘は苦手なんだ。

 ついでに今の時間加速の間に展開が終わった。なんも気にせず魔法を放てる。


 魔人共を襲ったのは、我ながら凄いと思う魔法の乱打。


 重力の強化で潰す

 氷漬けにして砕く

 空間ごと抉る

 焼いて、そのまま炭にする


 一方的に、無慈悲に、命を奪う。

 抵抗など出来るはずもなし。私が殺しにかかっているのだ、生き残れる訳がない。


 ···いや、1体だけ残った。先頭にいた奴。私が作ったペンダントの結界で生き残ってやがる。ビックバンでも壊れないのだ、そら残る。

 てかビックバンでも壊れないって今更ながらやばくない?つまりあれよ?地球とか諸々無くなっても結界の中はそのままなんだよ?やばくない?やばいわ(確信)


 それはそれとして、2人の為の結界をこいつが使うなど許せん。万死に値する。


 まずは割る


『腕力強化』『速度向上』『耐久上昇』


 ふん!


 ごん


 は?マジで?硬すぎだろ。これ作ったの誰だよ。あ、私だったわ。

 ん?あ、なんか構えてる。え、殴るの?私今結界貼ってるけどそれより固いよ?割れないよ?


 スカッ


 魔人が放った拳は、そのまま通り抜けてきた。


 あぁなるほど、そういう事ね。そりゃ意味無い訳だ。

 でもごめんね、ペンダントはともかく、私には通じない。


 物理攻撃だけでなく、空間ごと切り離す結界に変化させる。

 魔人の腕はどこかへと飛んで行った。


 まあ、雑魚にしては頑張ったんじゃない?少なくとも今までで1番強いし。


『高速振動』『属性追加』『空間爆破』


 私の拳を受けた魔人は内側から爆発するみたいにバラバラになった。

 魔法じゃなくて手だったのはこいつも拳だったから。私の方が強いと証明するため。つまりは自慢(?)


 流れ作業で魔獣や魔物を殺し、全部殺してから両親の元へ歩く。

 意識がある住民達から口々にお礼を言われるが、どうでもいいことだ。別に、貴方達のためにやったことじゃない。


「お父さん、お母さん」


 2人とも、酷い状態だった。

 前半分はもう原型を留めていない。人間であることは分かるものの、顔なんて分からない。どうしてこれを持って帰ろうとしたのか、理解に苦しむ。


 肉体を修復する。これで目を覚ましたらどれだけ嬉しいか。無理なのだが。

 え?なに?蘇生すればいいって?馬鹿言っちゃいけない。ゲームだから当たり前のように生き返ってるけど、ここは現実、そんな奇跡は私にだって無理。

 それをやろうと思ったら、世界のルールを変えないといけない。それをすればどんな反動が来るか分からないし、第一生き返っても同じ人か分からない。人格が変わってるかもだし、記憶が無いかもしれない。


 最後の魔人は、精神系(アストラル)の属性を持ってた。あれで攻撃されたら、魂にもダメージが入っちゃう。魂は変えが効かないし、修復も出来ない。

 2人の魂も感じとれないから、もう上に行っちゃってるだろうけどね。


「ごめんね、私が油断してたばっかりに。ごめんね、私が1人暮ししたいなんて言ったばっかりに。ごめんね、私なんかが2人の子供で」


 修復が終わり、2人の姿は何時もの、普段となんら変わらないそれに戻った。

 私は2人を抱きしめる。


「私は、なんというか、この世界に、興味がないの。2人は大好きだったりするかもだけど、私が好きだと心から言えるのは、2人だけなの。大切な人は居るけども」


 最初から、2人の傍に居れば良かったのだろうか。あの貴族の人の提案に乗らず、家に居れば良かったのだろうか。食べ物なんかに思いを馳せていた、私がダメなのだろうか。どこか楽観視してた、私がダメなのだろうか。


「私は2人の所に行きたいけれど、2人はそれを許してくれないよね。それに、友達とか、知り合いとかを見捨てるような真似は、して欲しくないよね」


 魔人みたいなのが大量に居るのなら、人類に勝ち目はないだろう。私でこそ楽勝だったが、普通の人間に戦える筈もない。

 剣聖とかその辺の人達ならいけるだろうけど、数が足りない。


「私は大丈夫だよ。死なないし、というか誰も私には勝てないだろうし、ちゃんと、うん、友達も居るし」


 元クラスメイト達は、私の事を友達だと思ってくれているらしく、まあそれなりに話したりもしていた。それなりに。


「その子達助けないとだから、もう行くね。2人は家で待ってて」


 家は既に直してある。転移し、2階のベットに2人をそっと寝かせて家を出る。

 いつの間にやら歪みが戻っているが、正直どうでもいい。最悪自分で直せたし。まあさっき気づいたんだけどね。


 多分クラスのみんなは後方支援だろう。卒業したばっかなんだから、もっと遊ばせてあげればいいのに。


 面白くないからと抑制していた魔力感知を全開にし、探す。

 一瞬で見つかり、そこへと転移する。


 まあ誰が敵でも、何とかなるでしょ!

次は多分リール視点は無いかもしれない(曖昧)

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