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お願いは転生です  作者: エノナイ
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転生記録6

「さて、ご飯も食べ終わったことだしお風呂にでも入らない?」


食事と情報の整理が終わった剣人に対し、マーリはお風呂を勧めてくる。


「たしかにこの世界に来てからすごく泥だらけになっちゃったからな。お風呂に入らせてもらおうかな。」


泥だらけの状態でいた剣人はマーリの勧めを受けることにする。


「本当?実は今までお風呂に誰かと一緒に入ったこと無かったんだよね~。」


「ちょっと待って。一緒に入るつもりなの?」


マーリがいきなりとんでもないことを言い出したので剣人は困惑する。


「え?一緒に入らないの?」


「い、一緒には入りませんよ?」


マーリさん、それは男女として問題があります。


「むう。てっきり一緒に入るのかと思ったよ・・・・。じゃあ私は待ってるから先に入ってていいよ。今着替えるもの持ってくるから。」


お言葉に甘えて剣人は先に脱衣所に入る。剣人が服を脱ぐと、剣人に合わせて変化していた服が、元の学生服へと戻った。


どうやら本当にこの世界は着る人によって服が変化するらしい。ただ、服の丈夫さはそのままなのか、狼との戦いでところどころ破れていた。


・・・・ファションとか無さそうだな、この世界。


シャワーを浴び、体の泥を落としてさっぱりとした剣人はマーリが置いておいてくれた服に着替える。


The 冒険者が着る服と言った感じの頑丈そうな服だ。着替えると、剣人がこの世界に来た時に着ていた服と同じ見た目へと変わった。


「とりあえず服装を選ばなくていいから楽と言えば楽か。」


そんなことを呟いているとマーリが飛び込んできた


「次は私の番だね~!!」


「わわ、ちょっと、俺が出てから脱いで?!」


剣人は慌てて脱衣所から出る。


「・・・・マーリってどこか抜けているな・・・・。」






マーリも風呂から上がり、体の疲れをとるために寝ようという話になる。


「よし、そろそろ寝ようか。私のベッドはダブルベッドだから狭くないよ。」


マーリのこの言葉を聞いて、剣人は疑問に思ったことを質問した。


「あの、まさかとは思うけど一緒に寝よう。・・・・なんて言うんじゃないですよね?」


「え、一緒に寝ないの?」


・・・・案の定ですか。


「あの、流石に男女が同じベッドで寝るのは流石に如何なものかと・・・・。」


「え~。って言ってもいちいち別のベッドを用意するのも手間だし、親のベッドを勝手に使うのも良くないしな~。それに今まで家に誰か泊まりに来たことも無かったしさ、一緒に寝よ。」


彼女はそう言うとニコっと微笑んでくる。


流石に人の家に泊まる手前、あまり多く注文はできない。彼女の誘いに乗って同じベッドで寝ることにした。



「それじゃあ、おやすみ、ケント。」


マーリはそう言うと目を瞑った。こっちの心臓はバクバクだが、彼女は幸せそうに隣で寝ている。


今日出会った人を自分の部屋、しかも同じベッドで寝かせるなんて大丈夫なのだろうか。・・・・まあ本人が幸せそうだからいっか。


ちなみにその日は一睡もできな・・・・いや、爆睡だった。流石に一日の間に色々なことがありすぎて疲れが溜まり過ぎていた。


あれ、今日の最初の方ってまず告白の誘いじみた手紙が入ってたところから始まるよな?


それから放課後にその場所に行って転生させられて・・・・


持ってた剣で狼と戦って・・・・


死にかけたところをマーリに助けられて・・・・


パーティを組むことになって、疲れて彼女の家でお泊りですか・・・・


一体どういう人生の送り方をしたらそんなことになるんですかね?






気がついたら朝になっていた。窓から朝日が差し込んでいる。しかし、見上げるとそこにはいつもと違う天井。


はあ、朝起きたら今までのことは全て夢でした、って終われば良かったんだけどな。


本当に異世界に来てしまっていて、朝起きてもそのことは変わらないという事実に剣人は痛感する。


「おはようケント。」


隣を見ると、マーリが体を起こした状態で挨拶してくる。今起きたって感じじゃなさそうだし、もう少し早くから起きていたのかな?


「どうだった?よく眠れた?」


「う、うん。びっくりするほど寝てた。」


マーリの方が早く起きてたってことは爆睡している姿を思いっきり見られてるってことだ。他人のベッドで爆睡しているとか普通に恥ずかしい。


マーリはベッドから起き上がると思いっきり背中を伸ばす。


「うーん、昨日食材は使い切っちゃったしなあ。ケント、何処かお店にでも食べに行く?」


どうやら朝ごはんの食材が無いらしく、剣人に外食を誘ってくる。


マーリの質問に答えようとした時、剣人のお腹がグゥ~~と鳴った。


「あはは、じゃあ決まりね。」


マーリはそう微笑みながら言う。


我ながら恥ずかしいことし過ぎです。


マーリに連れられて、剣人は大きいお店に来た。異世界の料理店、一体どんな料理が出てくるのだろう。


「ここの店美味しいから行きつけなんだ。きっとびっくりするよ。ほっぺた落ちるよ~。」


マーリにそう言われた後、店の人に案内され、マーリの注文で料理が運ばれてくる。


やはり異世界なだけあって見慣れないような盛り付けがされている。


「い、いただきます。」


剣人はそう言うと料理にかぶりつく。


・・・・ほっぺたが落ちた。

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