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お願いは転生です  作者: エノナイ
25/27

転生記録25

「だああああ!」


剣人はミノタウロスの斧を押し返し、なんとか軌道を逸らすことに成功する。


「ぐっ!」


バキッ!


ミノタウロスの強大な力を受けた剣は耐えきることができずに折れてしまう。


「・・・・なんてパワーなんだ。」


「あ、あなた達、何故ここに?」


利理は突如現れた剣人たちに困惑する。


「と、とりあえず治療を・・・・」


マーリは利理に"回復属性魔術(小)"を使い、傷を癒やした。


「俺たちは宿屋の娘さんを探していたんだけど、何か知りません?」


「宿屋の娘?もしかして・・・・」


利理は先程助けた少女のことを思い出した。剣人が持っていた写真を見るとその子と容姿が一致する。


「その子なら既に助けて気がしてあるわ。」


「本当?!!・・・・なら後はこいつを倒すだけか・・・・。」


剣人の言葉に利理は疑問を抱く。


「ぐおおおおお!」


会話に時間をかけ過ぎたせいでミノタウロスが攻撃態勢に入り、剣人たちを攻撃してきた。


「・・・・っ!」


三人は慌てて回避体制に入り、ミノタウロスの攻撃を躱す。


「はああっ!」


利理は斧を回避したあとすぐにミノタウロスの腕へと目掛けて剣を当てる。


しかし、ミノタウロスの筋肉に弾かれ、切り裂くことが出来ずに利理は弾き飛ばされてしまう。


「んなっ!」


「グオ゛オオオ!」


ミノタウロスは空中にいる利理にカウンターの拳を突き出してくる。


「があっ!」


利理はその拳を防ぐことができずに受けてしまい、吹き飛ばされて岩に衝突してしまう。


「だあっ!!」


剣人はミノタウロスの足元に斬りかかる。しかし、ミノタウロスの足の硬さによって傷をつけることができない。


「・・・・くっ、硬い。」


そのまま剣人は後ずさりをしてミノタウロスと距離を取る。


その間、マーリは利理のそばにまで駆け寄り、スキルを発動する。


「やあっ!」


ー{回復属性魔術(小)}ー


利理の傷は再びスキルによって癒やされた。


「はあっ!」


剣人はミノタウロスに攻撃を仕掛けるが斧によって防がれ、そのままマーリたちのいるところへと吹き飛ばされてしまう。


「うわああっ!」


ドシン!


そのまま尻もちをつき、大きな衝撃を受けてしまう。


「痛っ!」


その衝撃で剣人の腰の骨が折れてしまった。


「ケント!」


ー{回復属性魔術(小)}ー


マーリは剣人にスキルを発動して折れた腰の骨を治した。


「・・・・これは結構手強いな。」


剣人はゆっくりと立ち上がりながら呟く。


「あなた達、何故わざわざあのモンスターと戦っているの?」


利理は剣人に疑問を投げかける。


「私はともかくあなた達は宿屋の娘を探していたんでしょう?なら私はともかくあなた達があのモンスターと戦う必要なんてないはず・・・・。」


剣人は少し考えてから答えた。


「・・・・だって俺、まだあなたと会話できてないし。」


「・・・・え?」


利理は予想外の答えが飛んできてポカーンとする。


「さっきあのモンスターに殺されかけそうになっていたし、まともに話すこともできなくてもう会えなくなってしまうのは嫌だから・・・・。せっかく日本人に会えたのにさ。」


「わ、私が日本人だから助けたとでも言うの?」


「半分はね。そうじゃなくても助けてたけど。」


そう言うと剣人はミノタウロスへと再び走り出した。


「たああああ!」


それを見たミノタウロスは斧を振り上げ、反撃の構えを取る。


「ちょっと!それを食らったら回復してもらう前に死ぬわよ!」


「・・・・でも、上手いこと回り込むことができれば・・・・。」


剣人はミノタウロスを回り込むように動き回る。しかし、ミノタウロスは上げていた斧を地面へと振り下ろすと、周囲に振動が巻き起こる。


「な、なんだ?うわあ!」


剣人は振動を受けてしまい、再びマーリたちのところへと吹き飛ばされてしまった。


「な、なんだ?今の。」


「もしかしてあのミノタウロス。いつの間にか階級変更(チェンジ)している?」


マーリはミノタウロスの姿が先程までと違うことに気づき呟く。


利理もそのことに気づいたらしく、ミノタウロスの方を見て言った。


「あの力、スキルのグラウンド・ショックなんだとしたら、あいつは地豪牛・ミノタウロスと言ったところか?」


「な、なんてパワーなんだ・・・・」


剣人は先程の振動を受け、自分一人では到底敵わないことを悟る。


「二人にお願いがある。」


「え?」


「俺が囮になるからその隙に飛空斬で攻撃、マーリはその人の回復を頼む。」


剣人の唐突な発言にマーリと利理は呆然とする。


「あなた、何を考えて・・・・」


「行くぞ!」


剣人は再びミノタウロスの方へと走り出して行く。


「無理よ!あの衝撃をまた食らって吹き飛ばされるわ!」


「ケント!」


「たあああ!」


走ってくる剣人に対して、地豪牛・ミノタウロスは再びスキル、グラウンド・ショックで剣人に向けて振動を送る。


「ぐ、ぐわああ!」


ミノタウロスはその隙に剣人の方へと詰め寄り、間合いを確保してくる。


「一旦戻って!殺されるわよ!」


利理の叫び声が後方から聞こえるが、剣人は諦めずに剣をミノタウロスに構える。


「ここで奴の斧を受けきることができれば勝機はある・・・・」


ここで間合いを詰め切ったミノタウロスが斧を上げ、剣人に向けて振り下ろす構えを取った。


「ケント!」


ー{飛空斬}ー


ミノタウロスが斧を振り下ろす前に利理がミノタウロスの腕に飛空斬を当て、攻撃を阻止する。


しかし、ミノタウロスの腕にはほとんど外傷が無い。


「やっぱり私じゃあのミノタウロスに傷を付けられないの・・・・」


利理が飛空斬を当てたことにより、ミノタウロスのヘイトは利理へと向き、そちらの方へ接近してくる。


「まずい。一旦下がりますよ。」


マーリが利理に言うが利理は戦意が半減しており、マーリの言葉が届かない。


そこへミノタウロスが斧を利理たちの方へ向ける。


「早く逃げないと。ねえ!」


マーリは利理に訴えかけるが利理は下を向いたまま動かない。


「グオオオオ!!」


「キャーー!」


「ボーっとしていると危ないぞ!」


そこへ剣人が割って入ってきて剣を構える。そこへミノタウロスの斧が振り下ろされた。

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