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お願いは転生です  作者: エノナイ
18/27

転生記録18

「ぐわーー!」


爆流獣・バットのグレネード・ツイスターによって剣人とマーリは部屋にまで吹き飛ばされてしまった。


「あだっ!いてて・・・・ここは、部屋か?」


「ケント、またあの攻撃が来る!」


「・・・・!」


ー{グレネード・ツイスター}ー


爆流獣・バットのグレネード・ツイスターが再び剣人たちを襲う。


「くっ!」


剣人たちはなんとかそれを躱しながら部屋の柱の陰に身を隠す。


「・・・・なんて爆発なんだ。」


「本来バットは集団で飛行してきて相手を攻撃するモンスターだから一体一体はそんなに強くない・・・・はずなんだけど。」


「でもその特性がランク4のモンスターにもあるのだとしたらあいつが一体のうちが好機って訳か・・・・」


「でもどうするの?あのバットのスキルはとても強力だよ。近づくなんてとても・・・・」


その時柱の横から爆流獣・バットが姿を現してきた。


「しまった。時間を掛けすぎた!」


剣人は柱の陰から素早く出ると柱を回り込んで爆流獣・バットの背後に立つ。


「そこだ!」


剣人は爆流獣・バットの羽を目掛けて剣を振り下ろすが剣人の気配を察知した爆流獣・バットは上空へと飛び上がる。


「・・・・なっ!」


そして上空に上がった爆流獣・バットは再び羽を広げる。


「やばい、あいつのあの動作は・・・・」


ー{グレネード・ツイスター}ー


「うわっ!」


剣人は爆流獣・バットのグレネード・ツイスターの爆風をくらってしまい吹き飛ばされてしまう。


「ガハッ!」


吹き飛ばされて地面に叩きつけられた剣人は大きく負傷してしまう。


「ケント!」


ー{回復属性魔術(小)}ー


マーリのスキルによって剣人はなんとか回復し立ち上がる。


それを見た爆流獣・バットは標的を剣人からマーリへと切り替えた。


「シャアー!」


「なっ、あいつまさかマーリを狙って・・・・」


ー{グレネード・ツイスター}ー


「ヒヤッ!」


マーリは頭を押さえながらグレネード・ツイスターから逃げる。


「マーリ!」


グレネード・ツイスターからなんとか逃げたマーリは爆流獣・バットを見た後意を決したように剣人に向かって叫んだ。


「ケント!私が囮になるから隙を見てあいつに攻撃して!」


「ええ?!!」


マーリは走りながら爆流獣・バットに向かって叫ぶ。


「こっちだよ!私が相手だよコウモリさん!」


それを聞いた爆流獣・バットはマーリの方へと飛んでいく。そして翼を広げて再びマーリへと向ける。


「マーリ!あれが来るぞ!」


ー{グレネード・ツイスター}ー


「うわっ!」


グレネード・ツイスターがマーリの方へと飛んでいき地面へと着弾する。


マーリはなんとか爆風をくらわないように逃げ回っていた。


剣人も爆流獣・バットを追いかけるが爆流獣・バットのグレネード・ツイスターの爆風が飛んできているため上手く爆流獣・バットのところまで追いつくことができない。


上手く逃げ回っていたマーリだったが部屋の角にまで追い詰められてしまった。


「あっ、マーリ!危ない!」


それを見てチャンスと言わんばかりに爆流獣・バットはマーリにトドメを刺そうとしてくる。


ー{グレネード・ツイスター}ー


爆流獣・バットのスキルが当たると思った瞬間、マーリは体を捻って角から抜け出し再び走り出した。


いくら撃ってもマーリに当てることができない爆流獣・バットはすごく苛立っていた。


マーリは走りながら爆流獣・バットに挑発をする。


「どうしたのコウモリさん?その調子じゃあ当たらないよ。」


爆流獣・バットはマーリをひたすら追い続けているがいくらスキルを撃っても当たらないと判断したのか、翼を大きく広げて猛スピードでマーリに突撃してきた。


「・・・・え?」


スキル以外の攻撃を予測していなかったマーリは爆流獣・バットの体当たりを直撃してしまい壁に打ち付けられてしまう。


「・・・・ぐえっ!」


しかし、爆流獣・バットがスキルを使うのを止めたため剣人は爆流獣・バットの至近距離にまで詰め寄っており剣人の剣が襲いかかる。


「・・・・!」


「くらえっ!胴!!」


剣の刃が爆流獣・バットの体を叩く。しかし仮にも爆流獣・バットはランク4のため耐久の基準値が高く他のモンスターのようには刃が入らない。


「はあああ!!!!!」


しかし、剣人は最近毎朝剣の素振りの特訓を徹底していたため剣人の筋力が純粋に上がっており、爆流獣・バットの体を切り裂いた。


「グギャア!!!」


爆流獣・バットは断末魔を上げてそのまま倒れ込んだ。


「はあ、はあ、なんとか倒せたか・・・・。そうだ、マーリ!」


剣人はマーリの側にまで駆け寄る。マーリはうずくまりながら倒れておりとても苦しそうにしていた。


「う、うう・・・・」


「おい!マーリ!しっかりしろ!」


剣人はマーリの肩に触れながらマーリに呼びかける。


マーリは苦しそうにしながら剣人に語りかける。


「ケ、ケント・・・・爆流獣・・・・バットは・・・・倒せた・・・・?」


「ああ、あのコウモリは倒したよ。だからしっかりしろマーリ!」


「ケ、ケント・・・・とりあえず・・・・私の体・・・・起こしてくれない?」


「・・・・わかった。」


剣人はマーリを抱き抱えながら体を起こす。


体を起こされたマーリは苦しそうにしながら杖を握りしめた。


「じ、自分に・・・・スキルを使えば・・・・なんとか・・・・。うっ、スキルー」


ー{回復属性魔術(小)}ー


マーリは自分自身に回復スキルを使い自分の体を治療した。


「な、なんとか治せた・・・・ゲホッ、ゲホッ。」


「マーリ、大丈夫か?」


「うん、肉体は回復できたけどちょっと疲れが残っただけ。」


「そっか、良かった。・・・・ちょっと休んでから進もっか。」


「うん。」


剣人とマーリは部屋から椅子を見つけて座り、少しの時間休んだ。




十分に休んだ剣人とマーリは廊下を進む。


「ダンジョンって言っても小城みたいな感じだからちょっと造りが豪華だな・・・・。」


「ほんとね。」


剣人とマーリが進んでいると奥から足音が聞こえる。剣人とマーリは武器を構えた。


「・・・・何かが来る?」


「・・・・。」


奥の人陰が大きくなってくる・・・・。しかしその人は剣人たちの知っている人だった。


「ん?あれ、ウインド・ガールズのリーダー?」


奥から出てきた人はウインド・ガールズのリーダーだった。なにやら凄く慌てているような気がする。


「なんでこんなところに?他の仲間たちは?」


「・・・・聞いてない。」


「え?」


「奥にあんなのがいるなんて聞いてない!!」


彼女はそう言うと剣人たちを通り越して何処かに行ってしまった。

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