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お願いは転生です  作者: エノナイ
19/27

転生記録19

「・・・・聞いてない。」


「え?」


「奥にあんなのがいるなんて聞いてない!!」


「あ、ちょっと!・・・・」


ウインド・ガールズのリーダーは慌てて何処かに行ってしまう。


「・・・・一体何があったんだ?」


「奥から逃げてきたってことはきっとこのダンジョンの主に何かやられてしまったってことだよね?」


「・・・・あの人ずっと余裕こいていたもんな。」


剣人は最初からダンジョンに挑む時点で苦戦するだろうなとは思っていたが、ウインド・ガールズの人たちはずっと余裕そうにしていた。


剣人はそれが心配だったが案の定、ウインド・ガールズのリーダーは何かにやられたらしく慌てて逃げたらしい。


「あの人凄く強そうな喋り方してたから大丈夫だと思ってたんだけどな・・・・。」


「まあ、確かに落ち着いた声色で喋る人だったもんな。他のメンバーたちは活発そうだったけど・・・・」


そこまで話したところで剣人とマーリはあることに気がついた。


「あれ?そう言えば他のメンバーたちは逃げてきてなくね?」


「・・・・。」


「・・・・。」


「・・・・ってことは他の人たちはまだボス部屋に取り残されているんじゃ・・・・。」


「急いでボス部屋まで向かおう!」


剣人たちは慌てて一番奥の部屋へと向かった。




剣人たちはボス部屋まで走って目指していたがそこへモンスターが襲いかかる。


「ぐああああ!」


「・・・・くっ!」


「ケント!あれはコボルトだよ。」


「かんたんには通してくれなさそうだな・・・・」


剣人は敵の様子を伺う。数は五袋くらい。そこまで強そうなモンスターには見えないが多少なり知性がありそうで苦戦しそうだ。


「はっ!」


剣人は一体のコボルトに剣を振り下ろす。しかし、コボルトはそれを横に逃げ、躱したかと思うと剣人とマーリの周りを囲いこんだ。


「・・・・やっぱり他のモンスターよりも賢そうだな・・・・。」


一体のコボルトが剣人の背中を狙い定め、勢い良く突撃してきた。


「ケント!後ろ!」


「・・・・!」


剣人は素早く剣を両手から片手に持ち変えると水平にすん振り回し後方のコボルトを叩き斬った。


「グギャァ!」


「どうだ、いざという時のために剣を片手でも振れるようにしたんだ。」


「ケント、凄い!」


一体仲間が倒されたコボルトたちは剣人を睨みつけながら様子を伺っている。


「ボケっとしている暇は無いぞ!」


剣人はもう一体、剣人の様子を伺っていたコボルトを叩き斬った。


流石に仲間が二体もやられたコボルトたちは焦り、剣人たちから逃走を図った。


剣人たちは深追いをせずにその様子を見つめていた。


「・・・・とりあえず危機は去ったか。」


「でもまだボス部屋にウインド・ガールズの人たちが残っているかもしれない。先を急がないと。」


「・・・・よし。」


剣人たちは再びボス部屋を目指して走り出した。




「・・・・ここがボス部屋で間違いはないかな?」


「うん。この扉を開けたらいよいよボスだね。」


剣人たちはボス部屋の前までたどり着いていた。ウインド・ガールズのリーダーが逃げ出すほどの奴なのは間違いないのでどんな敵が来るのかと不安感に襲われる。


「早くウインド・ガールズの人たちを助けに行かないと。」


「よし、開けるぞ!」


剣人は重たい扉をゆっくりと開けていく。


そこには地面に倒れ込んでいるウインド・ガールズの三人と一人の男が立っていた。


「・・・・な、なんだ、これ。」


「三人とも、大丈夫ですか?」


「マーリ!早く回復スキルを!」


「無駄だ。彼女らはもう既に死んでいる。」


剣人とマーリが話しているところに奥の男が語りかける。


「なんだと!お前が殺ったのか?!!」


「いかにも。私は魔王軍直属の幹部。デルタだ。お前らも死ぬことになるから覚悟しておけ。」


「魔王軍幹部?」


「まさか魔王軍の幹部がダンジョンにいたなんて・・・・」


剣人はよく分かってなさそうな雰囲気だが、マーリの方は怯えていた。


「それでは迷い込んだネズミを抹殺してやろう。覚悟するが良い。」


デルタの発言に対し、剣人は剣を構えた。


デルタは槍を構えている。


「はあっ!」


デルタが槍を剣人に向けて突撃してきた。


剣人はそれをなんとかなぎ払い、攻撃の体勢へと入る。


「・・・・フッ。」


しかしデルタは弾かれた槍を再び剣人に向け直し、突いてきた。剣人は槍が刺さりそうになる瞬間に体勢を受けに戻し、剣で再び弾いた。


「ぐっ!」


剣人はデルタとの距離を取り体勢を立て直す。


「・・・・これが魔王軍の幹部。」


「フッ、私の攻撃を受けきるとは、なかなか腕の立つ剣士のようだな。だがいつまで耐えていられるかな?」


「そっちこそ、いつまで無傷でいられるかな!」


剣人はデルタに突撃していく。


「ふん、直進では自分がくらうだけだ!」


デルタは剣人に槍を突き出す。


「・・・・。」


剣人はそれをよく見ながら、剣の片手持ちで槍の攻撃を横に弾き飛ばした。


「むっ!」


「ここだ!」


剣人は内側に持っていった剣を再び外側に持っていくように振り抜く。


「甘いわっ!」


しかし体勢を整え直したデルタの槍に先に突かれてしまい、剣人は吹き飛ばされてしまう。


「ぐあっ!」


剣人の腹が負傷し、剣人は蹲る。


「ケント!」


ー{回復属性魔術(小)}ー


マーリのスキルで剣人の傷が治る。


「ほう、回復したか・・・・。」


「・・・・流石は魔王軍幹部か・・・・。強い。」

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