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お願いは転生です  作者: エノナイ
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転生記録10

レッドドラゴンの肉を回収していた剣人たちだったが、辺りが騒がしくなっているのを感じる。地面が振動しているのを感じる。


「な、なんだ?」


「何かが来る?」


徐々に振動が大きくなっていくのを感じながら剣人たちは辺りを警戒する。すると後方からドカーンという物音が聞こえた。振り返ると一体の竜がそこに立っている。


「な、レッドドラゴン?」


「いや、あれは・・・・」


よく見ると先程のレッドドラゴンとは姿が違う。より厳つい見た目になっているような気がする。


「あれは、激炎竜王・レッドドラゴン?!」


「げ、激炎竜王?」


激炎竜王という名前を聞き剣人は困惑する。


「それってどんなやつなんだ?」


「あれはランク5のレッドドラゴンだよ。」


「ランク5?!!」


ランク1でもかなりの強敵だったレッドドラゴンにも関わらずよりによってランク5のレッドドラゴンと出会ってしまったことに剣人は驚愕する。


「今の私たちだと簡単に殺されてしまう。逃げないと!」


「わ、分かった。」


マーリの言葉通りに二人は全速力で激炎竜王・レッドドラゴンから遠ざかろうとする。しかし、激炎竜王・レッドドラゴンは翼を広げて剣人たちへ向かい飛び立ってくる。


「お、追ってきた!!」


「何?!!」


剣人たちは全速力で逃げているが、激炎竜王・レッドドラゴンの方が速く、もう目前にまで距離を詰められていた。


「くっ、こうなったら・・・・」


剣人は激炎竜王・レッドドラゴンの気を引こうと、持っていた剣を左に投げた。


しかし、そのくらいでは激炎竜王・レッドドラゴンの気を引くことができず、激炎竜王・レッドドラゴンは剣人たちを狙っている。


「まだまだぁ!」


剣人は金属の剣を何本も生成すると、次々と横の方向へ投げていった。


流石に何本もの剣が横方向に投げられ、激炎竜王・レッドドラゴンは横へと注意が流される。


「よし、今だ。」


剣人とマーリはすぐに隣にあった岩に身を隠す。激炎竜王・レッドドラゴンがその後に振り向いたが、二人はただただ今の居場所がバレないことを祈るのみだった。


激炎竜王・レッドドラゴンは二人の姿が急に消えたことに苛立ったのか、上空に羽ばたき息を吸い込んだ。


「あ、あれは。」


マーリが呟いたと同時に激炎竜王・レッドドラゴンは力を込めた。


ー{キングオブスカーレット}ー


激炎竜王・レッドドラゴンのスキル、キングオブスカーレットが辺りを吹き飛ばした。剣人たちはなんとか吹き飛ばされないように辺りの岩を掴む。


「ぐううう!」


「ふ、吹き飛ばされる・・・・。」


激炎竜王・レッドドラゴンは辺り一面を吹き飛ばしたあと何処かに去っていった。


「た、助かった~。」


「な、なんかちょっと体がダルいかも・・・・。」


剣人は少しダルそうにふらついている。


「激炎竜王・レッドドラゴンの気をそらすために剣をたくさん生成したから体のパワーを使い切ったのかも。今日は帰った方が良さそうだね。」


今日は切り上げてもう帰ろうかと思ったその時、周りから「うわー!」という悲鳴が聞こえた。


「なんだ?」


その方向を見ると、十数人の冒険者と一体のレッドドラゴンが戦っていた。冒険者たちは負傷者が多く、放っておけば彼らは死んでしまうだろう。


「あれは、巨爪竜・レッドドラゴン?!!」


「あ、危ない!」


巨爪竜・レッドドラゴンは冒険者にトドメを刺そうとスキル、ギガントクローを打とうとしている。


剣人は巨爪竜・レッドドラゴンがスキルを使用する前に後ろから剣で切り裂いた。


しかし、通常のレッドドラゴンよりもランクの高いレッドドラゴンのため皮膚を少ししか切ることができない。


「くっ、硬い!」


「気をつけて!そいつはランク3の巨爪竜・レッドドラゴンだよ。」


巨爪竜・レッドドラゴンは皮膚を切り裂いた剣人を睨みつける。


「マーリはその人たちを回復していてくれ!こいつは俺がなんとかしてみる。」


剣人は剣を巨爪竜・レッドドラゴンに向ける。その間にマーリは冒険者たちを回復する。


「すまない。助かった。」


「危うく死んでしまうところだったよ。」


そして剣人は巨爪竜・レッドドラゴンに突撃していく。それに対して巨爪竜・レッドドラゴンは右手を振り上げた。


「少年!気をつけろ、そいつはランク3のレッドドラゴン。そのスキルは・・・・」


冒険者の男が剣人に叫んでいる間に巨爪竜・レッドドラゴンは右手を振り下ろす。


ー{ギガントクロー}ー


巨爪竜・レッドドラゴンのスキルで右手に巨大な白い半透明の爪のようなものが纏い剣人に襲いかかる。


「なっ!!」


剣人は危険を察知し回避するが、右肩にそれがかすってしまい、服の右肩部分に血が滲んでしまう。


「ぐあっ。」


剣人が怯んだ瞬間に巨爪竜・レッドドラゴンは炎を吹き出し剣人に直撃させる。


「ケ、ケントー!!」


マーリが叫んだ瞬間、剣人は炎から飛び出してきた。皮膚が真っ黒に焦げている中最後の力を振り絞る。剣人は剣を左利き持ちに持ち替えている。


「たああああ!」


剣人は間合いに入り巨爪竜・レッドドラゴンに剣を突き刺す。


「グオオオ!」


剣を胴体に突き刺された巨爪竜・レッドドラゴンは悲鳴を上げる。


「こ、このままぁ!どう~!!!!」


剣人は掛け声を上げて巨爪竜・レッドドラゴンの胴体を切り裂いた。巨爪竜・レッドドラゴンの目から光が消え、そのまま倒れ込む。


「おお!」


「少年があの竜を倒したぞ!」


剣人は周りの冒険者から賞賛されるが、真っ黒に焦げている剣人は力尽きてその場に倒れてしまう。


「ケ、ケント~!!!!!」




その後、マーリのスキルによって回復された剣人だったが、剣の生成で体力を消耗しきった上に巨爪竜・レッドドラゴンとの戦いで完全に疲弊しきった剣人が目を覚ますのは三日経った後だった。

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