6話 これはあくまでもチーム戦
ようやく戦闘パートです
「スタート」というバカデカSEが試合の始まりを告げ、戦いの火蓋が切って落とされる。そんでもって俺は初っ端から1人別行動をしている。それはなぜか、理由は簡単”仕事”をしに行くためだ。この運び屋という職業はマップの自陣スポーン側に存在する始点という場所から運ぶアイテムを預かり、そいつを相手陣地側にスポーンする終点という場所にアイテムを運ぶのが”仕事”になる。そのため必然的に1人行動をするのだが、チーム戦という性質上どう考えても味方負担であり、オレ自信申し訳ないとは思いつつこのジョブをピックしている。因みにだが、運び屋で試合に行くと始点と終点の他に補給点という場所がスポーンするようになる。これは名前の通り使用した投擲武器の補給ができるのだが、手元にあるのが無くなるといちいち補給しにいかなくてはならないし、この補給点や始点、終点は味方には見えているが相手にはみえない仕様になっているが、しょっちゅう通う事により相手におおよその位置がバレ、待ち伏せからの集中砲火なんて慣れてないうちはザラにある。試合に集中しないとだなとそう思い、マップを開きおおよその始点の位置を確認する。どうやら今走っているこの脇道をまっすぐ進んだところにあるらしい、下手な迂闊をしなくていいのは大変ありがたい。このマップは大きく分けて市街地エリアと大きく開けたエリアがある。中央に大きく開けたエリアがあって、それを取り囲むように市街地エリアがあるのだが、俺は今その市街地エリアを中央を迂回するように回って始点を目指している。そんなこんなで始点に到着すると、頭に「!」とでている暗い茶色のロングコートを着たいかにも怪しい感じのNPCが俺を待っていた。そいつに近づくと「おい、そこのあんた」と声をかけられる。こちらがなにか言う前にすかさず「頼み事がある。こいつをとある所に運んでほしい」と”仕事”を頼まれる。これを達成することで覚醒モードに突入するわけである。手渡されたのは、風呂敷に包まれた内容不明のもので、中身を見ようとしなくても「おい、絶対にひらくなよ。絶対だからな」と言われるのだが、この風呂敷テクスチャだけっぽくて持てはするのだが開けることはできなくなっている。ので毎度このセリフを吐くこいつはかなりのお利口さんだなとか思いつつ「あいよ」そう答え風呂敷を背中のバッグに収納して、終点に向かって移動を開始する。しばらく走っているとバンっっ!という銃声が鳴り響いた。おそらく例のスナイパーが俺らの誰かを認識して、撃ち始めたのだろうな。それから数十秒後くらいから本格的な戦闘音が聞こえ始める。どうやら今味方と敵が交戦を開始したようだな。うん、味方スマン。一層早く向かうことにした。のはいいのだが終点は相手陣地にある都合上どうしても相手のいる場所を通り自分の身を晒すことになる。つまり、「うわ、あっぶね!」数フレーム差で顔あたりに飛んできた弾を第六感(勘)で回避し、近くの建物の影に逃げ込む。うへ〜、相手のスナイパーの人こちらをよく見てるな〜。どうにか隙を作って終点に到達したいなと即席ではあるが作戦を組むことにする。案1:発煙弾を用いて隠れながら移動する。これは今のところ期待度90%ぐらい。安定してはいるのだが、補充にいかなければ進みが悪いというデメリットがな〜。案2:このまま若干ゴリ押しでスナを避ける。正直期待度10%もあるかないかぐらいだな。まず、スナイパーの威力をあんまし理解できていない状態で迂闊に撃たれたりすれば目も当てられないので、これは最終手段かな。案3:一旦味方と合流しつつスナイパーの意識を俺から味方になすりつける。す〜(呼吸、これはないな。流石に最低すぎるし今から味方と合流しても俺はなんのために別れたんだって話になってしまう。のでこれは期待度ほぼ0%。よって案1か2なのだが…うし、仕方ないがここは安定を取ることにしよう。覚悟をきめ、背のバッグに手を伸ばし発煙弾を取出す。こいつがこの作戦のキモになるので慎重に使っていかないと補給点によることになりタイムロスになってしまう。そうなると味方と合流するのに遅れが生じる。要するに、慎重にだがなるはやで行こうねってことだ。隠れている建物の影から近場の高台を観察する。このマップの高台と言ったらある程度絞ることが出来、そこからおおよその奴の位置を割り出すことができるのだが、何故か見当たらない。「移動したか?だとしたらこちらも移動したいが」顔を大きく出そうとしたところで嫌な予感がし、急いで顔を引っ込める。すると、ヒュンとなにかが横で風を切る音が耳に届く。その通った物はキューブ状のモヤ(通称ポリゴン)に変わってはいるが形はどう見てもスナイパーの弾です。ありがとうございました。「クソッ、思った 処に居ないなと思ったら目星付けた建物の一個奥側から撃ってきてやがる。」俺まだ何もしてないですよ?ほんとですよ?。は〜、冗談はさておき、どうやら一個目の発煙弾を使う必要があるようだ。さっきの撃ってきた場所からこちらが最も見えづらくなるように、使わなきゃだな。ピンを抜いてから約5Fくらいから煙が発生するので投げてから少し待って出発しなければ煙が出きらずにこちらがみえてしまい、意味がなくなってしまうのでそこはちゃんと意識しないと。てことで、ピンを抜き建物の影から狙った場所に向って転がすようにして投げる。よし、狙った場所に上手いこと行ったので少し待ち煙が出きってから煙の中に突入する。この発煙弾はかなりの量煙が発生し、こういう細長い道とかだと煙が縦長に煙るため、長いことスナイパーの視線から自分を隠せる。「よしよし、このまま突っ切ってやるぜ」そう思いいざ走り出すと、ヒューンと前数十センチ先から風切り音が聞こえた。まじかよあのスナイパーの人どんだけ俺に執着するんだよ。だがまあ、具体的な位置まではわかってはいないだろうからとっとと行くしかない。緊張という最高のスパイスと共にフィールドを駆け出した。




