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灰色の世界  作者: ken
第二章
29/140

第二十八話 =ゲームセットへの一手=

 お久しぶりです。kenです。

 気づけば前回の投稿から一年近く経過していました。

 謝罪と言い訳は後書きにて。とりあえず、どうぞ二十八話をご覧ください。



「何故だ…………どういうことだ……ッ‼」


 隆盛は、目の前の状況を把握しきれずにいた。

 脳は活動している。物事を理解する能力にも問題はない。


 だが、彼の中で幾つも跳ね回り続けている「なぜ」の前では、その理解能力はあまりにも無力だった。


 何故、ここに彼らがいる?

 何故、結界を潜り抜けることができた?

 何故、自分は彼らがここに迫ってくる事に気が付かなかった?


 何故? 何故。何故――――――ッ!


 その疑問に答えたのは、


「簡単な事です」


 瞳だった。


「楠木隆盛……半人前である私がこんな事を言うのは驕りかもしれませんが、アナタの結界魔術は確かに素晴らしいものだと思います。現に校舎に入った後も、教室の違和感を感じるまでは、まったく空間切離結界の存在に気づきませんでした」


「攻城戦で大事な事は、フィールドの把握だよ。相手がどこにいて、どこに何があるかを把握して、ようやく攻め込む事ができる。でもアンタは空間切離結界を使用することでそれを遮った……流石っていうか、講師やってるだけのことはあるね」


 瞳に続き、和也が告げる。

 彼の言う通り、これは瞳たちにとっては敵地での戦いだ。現場を把握し、慎重の上にも慎重に進まなければ、罠に飛び込んでいくに等しい。

 それは愚策と呼ぶにもおこがましい、策とすら呼べないものだ。


「だから私たちも、ずっと辺りを見渡しながら進んでたんだ。何かトラップが仕掛けられているかもしれなかったし、そのトラップが私たちで対処できるものかも怪しかったしね。

 正直かなり単調な策だったけど、玲央ちゃんがいる安心感もあったから大丈夫かなって思ってさ」


 そんな事を聞けば、思わず玲央も苦笑した。

 確かに大抵のトラップならば、自分に解除可能だろうという自信はある。戦場専門の治癒魔術師とは、戦火の中での迅速な治療が最大の仕事だと思われがちだが、そうでは無いのだ。

 いや、普通ならば(・・・・・)それが最大にして唯一の仕事なのかもしれないが、ここにいる天才、黒岩玲央は違う。

 彼の自信は決して驕りでは無い。実力に相応したものなのだ。

 それは、目の前の状況を未だ受け入れられずにいる隆盛も分かっている。

 


 だが―――――――それは目の前の生徒たちが、空間切離結界を打破した理由にはならない。



「こんな………………こんなバカなことがあるか‼‼

 私の結界は完璧だった! 非の打ち所など全くなかった‼ 鼠一匹入り込めない程に‼ 空気の流れすら私の手中にあるほどに‼ 

 それが貴様らごとき半人前に破られるなど―――――――ッ‼」


「でも、実際に破られちゃったりしてるのも事実だよね?」


 咆哮を上げる猛獣りゅうせいを宥める様な口調でそう言ったのは、玲央だった。


「楠木先生、アナタは優秀だよ。空間切離結界は確かに完璧だった。

 でもそれは、あくまで魔術が完璧だっただけ(・・・・・・・・・・)だったりしちゃうんじゃない?」


「……………何が言いたい、黒岩玲央」


 苛立ちを隠そうともせず、隆盛は問う。

 対する玲央は、なおも笑顔を崩さないどころか、より一層笑って見せた。


「空間切離結界を張っている楠木先生、アナタ自身が完璧じゃないって事だよ。いや、人間って生き物自体が、かな? そんな人間アナタが作った魔術なんだから、必ずどこかに穴がある。僕が言ってるのはそう意味だったりするんだけど」


 


〝万全も何も、魔術ってもの自体が万全じゃないって事ですよ〟




 いつだったか、優次郎が自身に突きつけた言葉が脳裏に浮かんだ。

 無尽蔵にわき続ける苛立ちに、隆盛は爆発寸前だった。だが、ふと思い立った推論が、どうにかそれを抑えた。


「そうか分かったぞ…………黒岩玲央、貴様がこの結界の打開策を考案したな?」


 そんな事を口にした隆盛に、玲央は目を丸くした。こいつは何を言い出すんだとでも言いたげに。


「そうだ、それ以外考えられん……貴様は長く戦場にいたんだ。空間切離結界を眼にした事もあるだろう。その時に学んだ打開策を、こいつらに教えたんだろう?」


「はぁ、何を言い出すかと思えば……」


 流石の玲央も、この返答には呆れ顔を浮かべるしかなかった。おそらく隆盛の仮説の源は、やはり彼のプライドだろう。

 隆盛には戦場経験がほとんど皆無であり、自分以外に全くと言っていいほど興味が無い。

 誰がどの様に魔術を使用しているか。そんな事はどうでもいいのだ。彼にとって大事なのは、自分の魔術を極める事。そしてそれを発表し、認められる事だけ。プライドが服を着て歩いている様な人間なのだ。

 だからこそ、隆盛は自分以上の経験と技術を持つ玲央が破ったとなれば、まだ納得の余地があると、むいしきにそう考えたのだ。

 どうやら意地でも生徒たちに破られたとは考えたくないらしい。

 そうと分かれば、呆れ顔も浮かべたくなると言うものだ。


 だからこそ、玲央は告げた。

 それが間違いであると。


「あのさぁ、ミナセ君が『教え子三人を向かわせる』って言ってたでしょ?確かにちょっとだけヒントは言ったけど、僕はあくまで保険だよ。それなのに打開策を丸々教えちゃったら、ミナセ君の負けになっちゃったりしちゃうでしょ?

 僕は今、ミナセ君側の人間なんだよ? そんな事するわけないじゃん」


 一拍おき、玲央は続ける。



「打開策を編み出したのは―――――――――ツジウエ君だよ」



 静寂が起きた。

 隆盛は、「は?」という文字を張り付けたような顔をしている。そして名を呼ばれた当の本人は、面倒くさそうに頭をガシガシとかいた。


「俺、人間観察が趣味なんだよね。ゲームにおいて一番の基本になるのは、敵味方の情報なんだ。

 誰がどんな魔術を使うのか。どんな性格なのか。そういう事知ってないと、ゲーマーとしては失格だよ」


「まぁこれはゲームじゃないんだけどね」


 怪訝な顔で辛辣なツッコミを入れるのは芽衣だった。

 和也は無視して続ける。

 

「だから俺、いろんな人の事を常日頃から観察してんだ。もしこの人が自分の味方だったら。もし敵になったら。自分はどんなプレイングをするかなって考えるためにね。

 勿論隆盛(アンタ)のこともそうだし、会長も綾瀬川さんも、水瀬先生も学院長も黒岩先生も…………古谷さんもね」


 そういうと、和也はニヤリと笑った。いたずらが成功した子供の様に。


「古谷さんってさ、直情的というか素直というか、思ったことをすぐ口に出しちゃう人なんだよね。そんでアンタは、自分大好き人間って感じ。

 何よりも自分が上でないと気が済まないっていうか…………ちょっと違うな。自分が上だって確信してるっていうのかな。

 そんな二人が話せばどうなるか? 答えは簡単だよ。アンタは古谷さんの素直な言葉にプライドを傷つけられ、怒りを覚えて喚き散らすさ。それにアンタ、手先は器用かもしれないけど、感情コントロールが下手な人間でしょ?」


 だからこそ。

 和也はこの策を使う事が出来たのだ。

 今から告げる必勝策を。


「そうすれば、アンタは結界の管理を怠る。空間切離結界は正常に機能せず、ただのハリボテに成り下がる。

 あとは簡単だよ。空間の中を歩き回って位置を覚えて、トラップを警戒さえしていれば此処にたどり着けるってわけ。

 自分の客観的意見を今まで聞いて来なかった事が敗因だよ。

 アンタ――――――――よりによって一番相性の悪い人を人質に選んじゃったね」


 この作戦を聞いた時、一番驚いたのは玲央だった。その不確定的な内容にでは無く、この少年の観察眼にである。

 魔術の実技成績を見る限りでは中の下程度の実力の様だが、座学成績がやたらと高いのが特徴の少年である事は分かっていたが、まさかこれほどまでに機転が利くとは思いもしなかった。

 今回は前衛に回っている彼だが、タイプ的には後方でオペレートや指示を行うのに向いているだろう。そしてそれは、本人も自覚している様だ。

 だからこそ作戦を伝えるまでの間、自分たちの会話に入ってこなかったのだろう。

 そしてこの考え方は、優次郎の思考回路と非常に似通っている。優次郎が言っていた『狂人の資質』を、確かに彼は備えている様だ。


「正直、ここまでは簡単なクエストだったよ。まぁ、黒岩先生って言うチートの助言があってこそ出来た作戦だったけど、初クエストでここまで出来れば上出来だと、自分では思ってんだけど。

 それで、どうするの?」

 

 未だ驚愕によってかためられている隆盛に、和也が問う。


「どうする、だと?」


 久しぶりに口を開いた隆盛から、そんな言葉が漏れた。

 それに答えたのは、芽衣だった。


「はっきり言うけど、もう楠木先生に勝機は無いよ? 

 アナタの言っていた条件で言えば、空間切離結界を越えて私たちがここに来た時点で、ほぼ負け確定みたいなもんだし。それに今アナタの手の中にいる境子ちゃんを殺せば、優ちゃん先生が言っていた『逃げ』になって、必然的に優ちゃん先生が勝った事になる。言っとくけど、アナタがそれを認めたんだからね」


「アナタがここから勝つには、私たち三人を殺す事ですが…………」


 瞳はそこまで言うと、ちらりと玲央を見た。

 それを受けた玲央は、緊張感の無い笑みを浮かべる。


「それは僕が許さないかな。ミナセ君にも三人の事を任されちゃったし」


 手詰まり。

 今の隆盛の状況に、この言葉以上にピタリとはまるものはないだろう。

 空間切離結界は突破され、境子を殺せば負けとみなされる。それは、隆盛自身が優次郎との交渉で認めた事だ。それを破って逃げる事など、プライドの高い隆盛は出来る筈も無い。

 今ここで瞳たちを殺す事が出来れば勝てるだろうが、後ろには玲央がいる。隆盛が知っている玲央の逸話に、こんな話があった。



『黒岩玲央は人間の蘇生を行い、成功させた』



 終わりだ。

 玲央がいる限り、どんな手を使っても三人を殺す事など出来ない。肉片一つ残さない様な殺し方をすれば玲央でも蘇生は不可能かもしれないが、自分にその様な攻撃手段は無い。

 最後の綱は玲奈の介入だが、彼女は優次郎にしか興味を示さない。真下に大好物がある状況で、こんな所に来る事は無いだろう。


「多分だけど、水瀬先生はこうなる事を予測してたんだろうね。交渉の時にあんな滅茶苦茶な事言ったのも、取締委員会に入りたいのは何も俺らだけじゃないのに、わざわざこの三人を呼んだのも、全部この結末を見越してやった事なんだと思うよ。

 ホント、絶対敵に回したくないよ、あんなチートの塊みたいな人は」


 和也の言葉も、今の隆盛には届かない。

 

 有り得ない。こんな筈は無い。


 そんな考えばかりが脳の中を跳ねまわっている。

 物心のついた時から結界魔術に惹かれ、魔術学院卒業後は渡米し、結界魔術の最高権威の元で修業をした。

 その後も結界魔術を磨き続け、先代の学院長に召集されて東京魔術学院の講師となる前まで、ずっとアメリカで腕を磨き続けていたのだ。

 そんな自分の結界魔術が、こうも簡単に破られてしまった現実を受け入れるだけの度量が、隆盛には無い。



 だが――――――――そこで隆盛は閃く。


(待てよ…………結界魔術が破られた時に私の負けと言う事は………)


 その考えに至った隆盛は、ニヤリと意地の悪い笑みを浮かべた。

 三人の生徒は怪訝そうな表情を浮かべ、玲央も何事かと目を細める。


「ふふ………ふはは………ふははははははははははは‼‼

 そうだ‼‼ 私の結界魔術は、まだ破られていないではないか‼‼‼ まだ負けていない‼ 負けるはず等ないのだ‼‼‼‼」


 隆盛は右手を上空に掲げ、それを一気に振り下ろす。



 瞬間――――――多量の魔力が辺りに立ち込めた。


「これは…………」


「張ったね、結界を」


 瞳に答えたのは、和也だった。

 そう、今まさに、隆盛は彼と境子を包むように結界魔術を張ったのだ。


「その通り。今私と古谷を囲むのは、結界魔術の一種だ。

 さぁどうする? 貴様らの最大の目的は、古谷境子の奪還なんだろう? この状況で、どうやって古谷を奪還するつもりだ?」


「…………何かと思えば、今度は悪あがき? ほんとみっともなくて醜いね、アンタ」


「どうとでも言え。最早何を言われようと何とも思わん。私は水瀬優次郎にさえ勝てればそれでいいのだからな」


 境子の辛辣な意見も、今の隆盛は跳ね返している。もう彼女がどれだけの事を言おうが、隆盛の心は乱れないだろう。

 だとすれば、もう精神的に隆盛を追い詰める手段は使えない。

 とは言え、このままではにらみ合いが続く事になり、いずれは隆盛の結界魔術の魔力がきれ、漬け込まれるのがオチだろう。

 それも、隆盛には分かっていた。


「まぁ私も、このままでいるつもりは毛頭ないんだが…………なっ‼」


「っ、皆、私の周りに来て‼」


 瞳が叫ぶのと、隆盛が魔術を放つのは同時だった。

 刹那、鋭い刃が彼女ら目がけて飛来する。間一髪、瞳が右手を突き出し、昔で言う防護魔術を張った事で、瞬時に瞳の近くに移動していた和也と芽衣も事なきを得た。


「ほう、防いだか。その瞬発力は、流石は綾瀬川叶の妹と言った所だが…………いつまでもつかな?」


 悪魔の様な笑みを浮かべ、隆盛は攻撃を止めない。

 彼が行っているのは、周囲に張った結界魔術を刃のように尖らせ放つ魔術だ。しかも見た所、それは結界そのものから湧く様に放たれており、攻撃しているからと言って守備がおろそかになっているわけでもない。

 このまま瞳が防ぎ続けても、おそらく防護魔術の方が先に消滅してしまうだろう。瞳の方が魔力量では上だが、隆盛とでは経験が違う。魔力の消費コストを考えれば、それが妥当な判断だ。


「わわっ‼ あっぶないなぁ‼ どうする瞳!? このままじゃ多分瞳の魔力が先にきれちゃうよ!?」


「分かってるわ。でも、下手に動く事も出来ない。おそらくだけどあの結界魔術には、他者からの魔術を無効化する効果も含まれていると思う」


「ええ!? だったら魔術で打ち消す事が出来ないじゃん! 

 ちょっと辻上君‼ その無駄に聡明な頭使ってなんか考えてよ‼」


「無駄にって失礼だな。つぅか俺が得意なのは事前準備段階での作戦決めで、戦闘中の対応はまだ勉強中なんだよね。水瀬先生の授業受けてんのは、そういう対応力も身に付きそうだと思ったからだし」


「もー肝心な時に使えないなぁ‼‼」


「それは余りにもあんまりじゃないかい、会長や」


 そんな軽口を返せる程度には、和也も余裕がある様だ。


「とにかく、何か手を打たないとこのままじゃ持たないわ」


「そう言われてもね。戦闘は俺の苦手分野だし……まぁ考えてるけど」


 どうする。

 このまま小競り合いを続けていても勝ち目は無い。魔力がきれ、自分たち全員切り刻まれて終わりだ。玲央によって蘇生してもらう事は可能だろうが、おそらく死を経験してしまえば、まだ若い彼女ら精神は耐え切れず、降参する結末が目に見えている。

 それに優次郎も言っていた。この程度の事件を解決できなければ、取締委員会には入れないと。


(私は決めた……水瀬先生の歩いてきた道を知ると。彼に歩み寄る努力をしようと。だから負けない。負けたくない。もっともっと、水瀬先生を知りたいし、理解したい。

 そのためにも…………こんな所で負けたくない‼)


 瞳の腕に力が入る。

 自分は優次郎を知るために、この無茶な任務を実行する決意をしたのだ。正直に言えば、怖い。死が隣にあるのが、こんなにも怖いとは思わなかった。

 だが、負けない。負けられない。

 その優次郎への思いが恐怖を上回り、彼女を支えていた。

 そして、その思いに応えるかのように、



「…………仕方ない、かな」



 芽衣が口を開き、ぽつりと呟いた。


「本当は魔術なんて使いたくも無いんだけど、そうも言ってられないよね」


「……芽衣?」


 瞳がそちらをちらりと見れば、顔を伏せ何やら思考していた芽衣が顔を上げ、瞳を見据えた。

 その目には、強い決意の色が見える。


「瞳。私を信じて、これから私が言う通りにしてくれる?」


 改めて、皆さんお久しぶりです。

 まず、大変長い間、何の連絡も無しに更新を途絶えてしまいまして、申し訳ありませんでした。

 実は現在、私は地元を離れて就職しているのですが、その従業員部屋ではネット環境が無く、パソコンを使う事が出来ません。携帯での執筆も考えたのですが、どうにもパソコンに向かわないと創作意欲が完全に湧かないのです。

 そのため、今は正月休みを利用して、実家のパソコンで最新話を投稿させていただいておりますが、今後も長期休暇の際や、休日にネットカフェにいった時などにしか投稿が出来ないので、どれだけ早くても一ヶ月に一回またはそれ以上になります。

 こんな事態になる前に、ちゃんと報告できなかった事を、重ねてお詫び申し上げます。

 ですが、この小説は何年かかっても必ず完結させますので、これからもよろしければ、暇な時や思い出した時に読んでいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。



 さて、内容ですが、遂に隆盛の元に辿りつきました。

 和也は自分の中では軍師的なイメージです。戦ったらぶっちゃけあんま強くないです。多分。

 でも策士としては、今後出て来る生徒達の中でもずば抜けてるかなと思います。多分その点だけでは瞳より上です。

 そして、芽衣ちゃんも何やら魔術を行使しそうな気配が…………。

 次回で物語は大体終わり、エピローグに入るかなと。上手くいけば、近日中に発表できるかもしれません。

 パソコンが使える時になるべく書き溜めていきますので、よろしくお願いします。



 後瞳の結界の中にはいませんが、玲央もちゃんと無事です。ご安心を。

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