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一番重要なこと



私は直くんに伝えた。


彼女に見られたくて、待ち伏せして一緒に帰ったこと。


お兄さんとママの件は直くんの気持ちが分かったし、(私、逆に愛されてたんだな〜)


連絡を無視したこと。


直くんと付き合う前に三重野くんとなら釣り合いが取れると言われたこと


日曜日にたまたま三重野くんと会ったこと


またこうして、三重野くんが心配して会いに来てくれたこと



そして、私が手を振り払って走って帰った事で、直くんに愛想尽かされてフラレると思ってたこと。


こんなに好きなのに、直くんに謝らせてばかりいること。




直くんは、優しく私の手を握って、時折相槌を打ちながら静かにに聞いてくれた。


愛しさがこみ上げる。


隣にいるだけで、こんなにも満たされる。


直くんがいるだけで、私はいつも穏やかになれる。


あぁ、好きだなーって実感する。


幼稚園の直くんも


小学生の直くんも


中学生の直くんも


高校生の直くんも


大学生の直くんも


全部、全部、――大好き。







「直くんが好きすぎる。どうしよう。」


素直に伝える。本当にどうしよう。


「…。」


あら、照れてらっしゃる。フフ、かわいい。


「…良かった。愛想尽かされなくて。」


直くんがボソッと呟く。直くんは直くんで、私にフラレると思ってたらしい。


どうしてそうなるの。こんなに好き好きオーラ出してるのに。


あ、お互い様か。


「…百子。」


「ん?」


「気付いてあげられなくて…ごめんな。」


…。


「また謝った。」


さっき言ったのに。ちょっとムスっとする。


「他に言いようがない。」


「そうかなー。」


「こういう時、なんて言うのが決まり?」


「決まり?」


「前に言ってただろ。〝笑わない?〟って聞かれたら〝笑わないよ〟って答えるって。」


「言った?」


「言ったよ。」


お互い、言った言葉は覚えてなくて、言われた言葉は覚えてる。


「私達、意外とお似合いカップル?」


あ、これ前に愛梨に言われた。三重野くんの時も言われたけど。


「違うの?」


直くんがキョトンとした感じで言う。


あああああ!!!


「直くん!!嬉しい!!!!」


直くんは私達の事をお似合いカップルと思ってたのね!!!


「ありがとう直くん!私達、このまま今世紀最大のバカップルになろうね!!!」


あれ?これも聞き覚えが…


「バ、バカップル?」


あら、今度は焦ってらっしゃる。






〝直くんが好き〟なこと、〝直くんに好かれてる〟こと


この事実が一番大事で


〝誰にどう見られてるか〟というのは重要じゃない。



私達を見て変に思う人もいるかも知れない


私達を見て何とも思わない人もいるかも知れない


だからこそ、自分の好きという気持ちが大事で、


揺らいではいけない。



〝どう思われても私は直くんが好き〟この気持ちが強ければ、周りは気にならなくなる。


だって気づいたの。



〝周りに〟どう見られてるか


より


〝直くんに〟どう見られてるか


こっちの方が一番重要。



だからこれからも、私は直くんを愛してる――。

一先ず終了です(*^^*)


直ももコンビ、雨降って地固まる。でした!


〝笑わない?〜〟の件は単発番外編の〝理想の体型〟でご覧頂けます。


〝お似合いカップル〜〟の件は第一章〝お似合いカップルになりたい!〟で直くん。三重野くんは同じく第一章〝恋する気持ち…〟にて。


〝今世紀最大のバカップル〜〟の件は第一章〝進展と後悔と…〟です。


あ~これかぁ。とお読み頂けたら幸いです。




そして第二章、お読み頂きましてありがとうございました!!


後日談がありますのでそちらも宜しくお願いします!

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