ギルドカード
活動報告に登場人物紹介を記載しています
宜しければそちらもご覧下さい!
俺とゼダンはギルドの前に来た
空は夕日が沈みかけており、予定の6時頃だと思われる
木製の大きめの扉を開ける
中はそれなりの広さがあった
真っ正面に木製のカウンターがあり、赤髪の綺麗な女の子が笑顔でカウンターに座る男性と話している
女の子はまだ幼さの残る顔立ちだ
よく見るとカウンターに座る男性はマートスだった
奥には沢山のお酒が並んでおり、バーのようだ
左の壁にはコルクボードに沢山の紙が貼ってある
右側には少し広いスペースに4人掛けのテーブルが2つあり、村人であろう男達が楽しげに飲んでいる
カウンターの横には階段があり、二階に続いている
「いらっしゃいませ〜
ゼダンさんと新規のルギアスさんですね!
お待ちしてました、二階へどうぞ!
あ、マートスさんも行ってくださいね〜」
カウンターの女の子が俺たちに気付いて声をかけてくれた
ギルドの受付嬢なのかもしれない
俺たちは誘導されるままに二階の階段へと向かう
途中テーブルで酒盛りをしている男達に声を掛けられる
「よぉ〜!
おめーが今日から入る新人かぁ〜?
よろしくな〜!」
「よ、よろしくお願いします!」
いい感じに出来上がっている様でその後はまた機嫌よく飲み始めた
コンコン
「失礼します、ギルドマスター!
新規ルギアスを連れて参りました」
「おー、入っていいぞー」
ゼダンに続いき俺とマートスも部屋に入る
部屋の真ん中にはテーブルとソファが置いてありここで客人の応接をするのだろう
奥には執務の為のテーブルがあり、ガジルが書類を片手に座っている
「3人ともそこに座ってくれ」
俺たちは言われた通りにソファに座る
俺の対面にマートスとゼダンが座る
「ゼダン、いつも言っているがヘルメットくらい脱げ
その鎧を気に入っているのはわかっているが…」
ですよね、俺も思ってました
「む、これは失礼致しました」
そういうと、ゼダンはヘルメットだけ脱いで膝の上に置いた
初めて見るゼダンの顔は年は取っているがかなりの美形だった
銀の髪にクールな蒼の瞳、目元に刻まれたシワさえも彼の魅力を引き立てる
「ゼダンさんって、格好いいですね…」
思わず声に出してしまった
面食らったかのような表情のゼダン
室内の時間が止まるかのような感覚になる
男が男に格好いいなんて、気持ち悪いだけだよなと後悔してしまう
「えっと…『くっ、ふふ…
ゼダンは確かに格好いいよな、ぐふっ…』
『ははっ、確かに!
こんな面と向かって言う奴は初めて見たぞ」
「は、はは…
すみません、つい
そんな事より、早くギルドカードの受け渡しをしましょうよ!」
乾いた笑みを浮かべながら誤魔化す
「それもそうだな
じゃ、ギルドカードの受け渡しと当面の活動内容を説明する
まず、これがお前のギルドカードだ」
そう言って差し出されたのは少し霞んだ色をした銅のガードだった
名前 ルギアス 男
年齢 20歳
職業 --ー
「カードに魔力を流してみろ」
ガジルがそう言うが、俺は何もできないでいた
ただ銅のカードを見つめるだけ
「あの、魔力って、どうやって流すんですか?」
ガジル、マートス、ゼダンが口を開けて固まっている
「おいおいマジかよ…」
「そりゃないぜ、ルギアス」
「…」
この世界では魔力を操作するのは当たり前の事なのだ
だからこそ、魔力を流す事が出来ないというのはかなり異常だと言えよう
「えっと、記憶もなく、魔力とかもよくわからないんです…」
一応本当の事ではあるので間違いではない
ガジルが考え込むような暫く仕草をしてから口を開いた
「記憶が無くとも会話は出来ている
知識はあるだろう
なら魔力も流せるはずじゃねぇのか?」
それもそうだ
「それは…『ギルマス
出来ないもんは出来ないんだ、問い詰めても無駄だろう
俺がこいつに魔力操作を教えるわ
なっ、ルギアス』
そういうとマートスは俺にウィンクをしてきた
おっさんのウィンクは気持ち悪いが助けてくれたことに変わりはない
決して引いたりはしない、つもりだ
「んだよっ!
その汚物を見るかのような目は!」
「気のせいですよー」
あぶないあぶない、顔に出ていたようだ
気をつけなければ
数分後
「ふむふむ、成る程
これが魔力を操作する感覚ですね!」
「そうだ!
そのままカードに流してみろ」
言われた通りにカードに魔力を流す
霞んだ銅のカードが一瞬だけ淡く光った
「できた…?」
「よし、上出来だな」
魔力操作については理解した
体に巡る魔力に意識を向けて誘導するのだ
初めて魔力と言うものを感じたが、予想以上に簡単だった
「ありがとな、マートス
ルギアス、そのままカードデータオープンと唱えてみろ」
ガジルがそう声をかけてきた
「はい、カードデータオープン!」
すると目の前に光の文字が浮かんだ
ギルドランク【F】
ルギアス LV1【職業 未選択】
ステータス【非表示】
依頼達成数 0件
依頼達成率 0%
残金 0ゴールド
「それがお前のギルドカードのデータだ
依頼達成毎にランクや数字は変わってくる
ステータスはステータスオープンで見る事が出来る
あまり人に知られたくない奴も多いから表示、非表示が選べるようにしてある
依頼料なんかはカードに振り込まれるようになってるからそれで買い物も出来るぞ」
成る程所謂キャッシュカードみたいな物だな
この世界にもカード決済のシステムがあるとは…
「あと、それは身分証と通行証も兼ねている
どちらも銅のF〜Dランクだ
沢山依頼を受けてギルドランクを上げればカードもグレードアップするぞ?
最高はSランクの白のカードだ」
「ランクって、ただ依頼を受ければ上がるんですか?」
「いや、それは最初だけだ
Cランク以上は昇格試験を受けなければならない
試験内容はギルドによって違いはあるが難易度はほぼ同じだ」
そうなのか
まぁ、簡単にランクが上がってしまっては良くないのかもしれないな
「ルギアス
ギルドカードについては一先ず以上だ
ここからは今後の活動について話すからよく聞けよ?」
次回から魔法や戦闘の訓練が始まる予定です
【ギルドカード】
FEDランク‥銅
BCランク‥‥銀
Aランク‥‥‥金
Sランク‥‥‥白




