龍との別れ
「もぐもぐ、うむ、なかなかに、もぐもぐ」
魔物について聞いた後、丁度昼頃になったのでヴァルと携帯食料×2を取り出して食べていた
「それでヴァル、俺はこの後町を探そうと思ってるんだが
食料も今ので終わりだし、今後の事を考えて町で仕事をしようかと
ここから一番近い町は何処にあるか知ってるか?」
「ふむ…
それならこの森を東に抜けてすぐにある村はどうだ?
ほれ、そこの小道を行けばよい、小一時間歩けば着くであろう」
ヴァルはそういうと残りの携帯食料を口に詰め立ち上がった
「もむ、もぐもぐ…
では我もそろそろ行くとするか」
「ん?
ヴァルは一緒に行かないのか?」
てっきりこの後も一緒に行くものだと思っていたので驚いた
「我は古代龍だ
この世界の維持の為、長くお前に付き合うわけには行かぬのだ
だが、お前には我の力と名を分け与えておるのだ、また会う機会はあるだろう」
「そうか、そうだよな…
ありがとう!
ヴァルのお陰で色々助かった、最初にヴァルに会えてよかった」
ヴァルは照れ臭そうに笑いながら光に包まれ、巨大な龍に戻った
「ルギアスヨ…
オマエハ自由ニ生キルガ良イ
万一ニモ死ナヌヨウニナ」
「ありがとう、気をつけるよ
ヴァルも元気でな!」
「ウム、サラバダ!」
そういうとヴァルは空へと飛び立った
俺はどんどん小さくなっていくヴァルの姿を見えなくなるまで見つめていた
この短い時間で俺とヴァルの間には確かな絆が生まれていた
「また会えるよな」
寂しさを感じながらも俺は歩き出した
ヴァルに教えてもらった村に向かうのだ
この先はヴァルはいない、不安はあるがきっとなんとかなるだろう




