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日雇い魔王の災難  作者: 西谷東
第四章
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教会の支配

「まったく貴様は、本当に役に立たんな」



ユストを連れて帰れなかったため、神官長ルクセスからの説教フルコース。



(さすがに、耳が痛くなってきたな)



申し訳ありません、と顔を伏せながらエアは顔を顰める。



「おまけに、魔王ごっこを始めているようではないか……こうなれば、私が直々にエリート勇者を雇って」



エアは深い溜息を付くと



「……ディアマト様の信徒ともあろう男が情けない」



珍しく、真摯な表情。



「ちょ、ちょっとエアちゃん!」



慌てるハンナに



「そろそろ、頭を下げるのはウンザリだ。それに、聖剣を探すには教会の力がいる」



面倒だが、とエアは頭を掻いて言う。



「もう、短気ネ」



「随分と偉そうな物言いを……見習い神官風情が」



怒るルクセスの前に



「口を慎め、人間風情が」



エアは左手をかざす。



「これから、奇跡を見せよう」









✳︎✳︎✳︎






「こ、これが……ディアマト神の声」




ルクセスは呆然としながら、床に膝をついた。





「素晴らしい。この力さえ私にあれば……」




あのガキを連れ戻す必要もない、と狂気じみた笑みを浮かべる。




「だが、聞こえすぎるってのは人体に毒だ」



その力がお前の妹を殺し、ユストの身体を蝕んだ、とエアが警告。




「ふん、私はそんなヘマはしない」




溜息をついたエアの横で




「人間の欲って怖いわね」




ハンナが囁く。




「ところで、神官長。貴方の力で、エリート勇者を数人集めてもらいたい」



エアに言われ




「何に使われるつもりで?」



訝しげな表情のルクセス。




「リトラ海に沈んだ、聖剣探し」











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