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日雇い魔王の災難  作者: 西谷東
第四章
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聖剣グリームニル

「意外と早く見つかったわネ」



「え、ああ……そうだな。面倒くさいことに」


面倒くさいと言いながら、珍しく考えごとをしていたエアを横目に



「エアちゃん、どうかしタ?」



ハンナが聞く。



「いや、あの神官長が妙にヘコヘコしてきてな」



エアがディアマトの使徒と知ってから、従順に頭を下げるようになった。



「最高に、気分がいい」



ハンナは溜息をつくと



「エアちゃん、性格悪いわネ……」



エルカナ岬、灯台前。


「ここに、聖剣を釣った勇者が居るネ」



「ああ、確か名前は……」



エアとハンナを見て



「ログ様、こちらです」



青い髪の女が、勇者の名を呼ぶ。



「ふ、遅かったな」



気取って登場した赤毛の男ログは、透明の刀身の刀を見せる。



「エアちゃん、どう?」



ハンナの言葉にエアは頷くと



「間違いない。聖剣グリームニルだ」



「いやぁ、聖剣を釣り上げてしまう自分の才能が怖い」



鼻を高くしているログの横で



「我々は島流しにされて、食料に困っていただけです」


たまたま釣り上げただけです、とリモナが解説。



「し、島流しって何やらかしたのヨ……」



呆れ顔のハンナ。



「おい、グリームニル起きろ」



エアが聖剣に触れると



「……面目ない」



聖剣グリームニルは、白馬へと姿を変える。



「まったく魔剣ごときに遅れを取るとは……おかげで、面倒だが予定をだいぶ繰り上げることになった」


エアは白馬の背に乗ると



「魔王城を、落とす」





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