---40--- 拠点 会議4 条件付与は意外と曖昧だ・・・
今迄質問出来なかったので、フェンラは己の知識欲を満たそうと、疑問に思った事柄を次々と口に出し質問してくる。
「あ~やっと質問出来るのじゃな。
全て聞きたい事を一度口に出して良いか?駄目じゃと言っても一度言わせてくれなのじゃ!。
お主の、この職は何じゃ?魔術士とは何なのじゃ?。
リム殿の先程のあれは何じゃ?あの神とかは何なのじゃ?。
それとそれとお主が言っておった元の世界とかルル殿が神様とかは何じゃ?。
お主は人族じゃ無くて神族なのか?。
本当に他種族とは結婚せぬのか?。
やっぱり他種族とは見た目とかで嫌悪があって嫌なのか?」
全ての質問に答えてやりたいが、分からないものは分からないで通し、軽く答えるだけで終わりにさせようと考えている。
要するに説明するのが面倒くさいと思っているのだ。
「ははは、まぁ~全て言いたい事は分かるぞ。
職に関してと、あの想定外の神の事は、さっぱり俺には何も分からん。
唯一俺が分かるのは、俺の種族は人族で間違いないって事だけだ。
寿命も何もせず過ごしていれば、人族だから恐らく八十歳って所だろう。
結婚はするぞ俺も男だし、結婚はしたいに決まっているぞ。
その際の種族とかは関係なかな~、俺は他種族のお前達と居ても全然嫌悪は抱いてないし、見た目とか関係ないと思うんだ。
確かに他種族のお前達は角や尻尾やら色々見た目が違うかもだけど、俺は普通に女の子だって思ってるし、何ならお前達となら良い家族になれるとさえ思える程、他種族って何って思ってるぞ。
まぁ~他種族ってただの個性だろ、そうだな~俺が思う皆の印象とかはこうだ。
ラフェルの耳が尖っているのとか少し鱗みたいなのがあるのとか可愛いし。
何より角なんか結構カッコいいと思ってるんだぞ。
フェンラのその三つある目とか正直羨ましいと思うほどだぞ。
それに強そうな鱗がある所とか尻尾は太くて立派でカッコいいと思ってるぞ。
エラルはもう全体的にモフモフで可愛いけど、牙とか爪とか強そうだしカッコいいと思ってるぞ。 まぁ~一番にモフモフして抱きしめたいのはエラルだな。
う~ん、ルルは見た目は俺と殆ど正直何にも変わらんからな~、ここでは触れる要素が少ないけど。
でも強いし何処となく波長が合うから安心して頼りになるって思ってるぞ。
アイは性別不明だからここでは一切触れないぞ。
あとは俺の事についてだな。
俺はこの世界とは別の世界で終焉を迎えた際に、その世界の神であったルルに文句を言ったら気まぐれで、この世界の人族の住人として転生させてもらって、二度目の人生を歩んでるんだ。
少し元の世界での色々な記憶とかを所有しているんだが、この世界では全然役に立たない記憶だらけでな、時折理解出来ない行動や発言があると思うが、そのせいだと思ってくれ。
まぁ~俺にはお前達の常識が通用しないとでも思っておいてくれ。
今はこの世界のただの人族だから、種族がどうとかは何も気にするな、ははは。
そして俺の職に関してだが、ルルかリムの体を使って話し掛けてきた神にでも聞けって言いたいが。
その辺の説明を求めたら何か分かるかもしれないが、恐らく聞いても何も分からんと思うんだよな~・・ルルそうだろ?」
全員結婚の件からそわそわして各々考えに没頭している様子だった為、話し掛けられ現実に引き戻されルルはキョロキョロし質問内容に答えるのであった。
「え!あ、うん。
そうだね~私も職がどうしてそうなったとかは、流石に分かんないな~。まぁ~いいじゃな~い。 シアキはシアキなんだし~、不調箇所が無いなら、それで問題ないはずだよ~。
あとこの世界の高次元生命体とかっていう神様にでも聞いたら解決しそうだけどさ~。
下手に原因追及して調べると~、世界から異質扱いされて、シアキの存在自体を掻き消えちゃったら大変だし~。
もしそうなったら私その神相手に争うよきっと。そしたら次元事塵も残さず相打ちとかになっちゃうかもだよ~。
まぁ~きっとあの口調と物言いからすると何にも知らないと思うからそのままでいいよ~。
はぁ~私シアキと家族になるのか~どんな家族になるんだろうね~・・・。
って違った!私より強い強者が居るとは思ってたけどさ~。
まさかこの世界の神まで、シアキが仲間にするとは思わなかったよ~」
「ははは、結婚って聞いてから皆ソワソワしすぎだぞ。
俺の結婚観って奴だからな今さっきのは、それに俺が今結婚出来る程財力があると思うか?。
そもそも俺自身してる所とか想像すら出来ないし、今はお前達と楽しく冒険する事しか頭にないぞ。
まぁ~時期に身を固めて落ち着きたいってなったら自然にしたいって思うもんじゃないのか、そう言うもんだろ結婚って。
しっかし、俺も、まさかこの世界の神を仲間にするとは思ってなかったな~。
ちょっと違和感があったから、おちょくったら本当に出てきたって程度だから、これも気にするな。
あの神は、きっと何も知らないし、知ってても教えないだろうしな。
下手に何かされて、ルルの言うように存在が掻き消えたら嫌だしな。
このままで正直良いと思うぞ、フェンラもこの件は気にするな、この俺の職に関しては個性だ、個性、そう思ってくれ。
まぁ~そんな不完全燃焼って顔するなって、あんまり気にしすぎると冒険楽しめないぞ。
あとこれが原因で体に負担が掛かって、寿命が縮んで死んだとしても、それは俺の寿命って事だって納得してくれよ。
折角ルルに貰った第二の人生なんだ、人族の寿命は元々短いんだし、無駄に原因追及して時間潰す位なら、このままで楽しいく皆と冒険したいしな」
寿命の話しが出て寿命の長いルル、ラフェル、フェンラはいつか訪れると思うと急に悲しくなる。
三人がシアキが寿命尽きる事を想像し暗い表情をしている事を察し、エラルは話題を替える為質問をする。
「シアキお兄さん、質問良いですか?。
私も、その、あの・・・ルルお姉さんに防護の加護とかしてもらうと言うのは出来ませんか?」
「うん今は駄目。ちゃんと型を覚えた後ならありだろうが、今は獣拳の正しい型を覚えている途中だろ?。
ちゃんと基礎の型が出来ない内から、そんな事したら、攻撃が当たっても平気だって端から思って不完全な型になると思うぞ。
型ってきっと攻撃の型より、防御とか、相手の攻撃姿勢を崩したり隙を作らせる為の受け流しの型の方が多いんじゃないか?。
その防御とか受け流しの型の習熟度って、致命的な傷を避ける為と、最適なダメージを相手に与える為に相手の攻撃姿勢を崩す為とかに繋がると思うんだ。
まぁ~俺はそんな格闘経験ないけど、それって練習中に痛みを体にある程度受けたりしないと良い力加減が身につかないと思うだが、違うかな?」
もっともな理由だ。戦闘時、攻撃ばかりではない、相手の攻撃を受け流すのと防御をするという型が六割なのだから。
それは致命的な傷を避ける為と相手の攻撃姿勢を崩す為の型がほとんどだ。
最適な動きを覚えるには、模擬戦である程度痛みを体に覚えさせ、良い力加減を習得する必要があると父からも同じ事を言われた事がある。
「ははは、即答で否定されちゃいましたね。
それに父と同じ事を言われちゃいました。
基礎途中にそんな事をしたらきちんと型の習得出来ませんよね、駄目な事分かっているのに・・・あははは、私少し焦っちゃったみたいですね、忘れてください」
凹んだように尻尾をダラ~ンとさせションボリしている。
「もぉ~エラルちゃん、その型を全部覚えて習得したら~。
私がちゃ~んと、防護の加護してあげるからね~。
ところで~シアキのその遠隔で物を燃やすとかどうやるの?魔術書にしてくれない?見てみたい。
あとシアキ~どれ位強くなったのかも気になるから教えて~また覚えちゃうから~。
確か前回聞いた時、主職が冒険者レベル三で、副職が魔撃魔術士レベル一で、体力四百八十五、精神力四百二十五、総攻撃力四百十七、総防御力三百七十八だったよね~」
「お前よくそんな事を覚えてるな感心するぞ!」
少し頬を赤らめて返答する。
「私ね~、一度興味の対象となったシアキの事ならね~、何だって全て記憶してるよ~何時おトイレに行ったとか時間帯まで記憶してるよ~ふふふ」
「ははは、流石にトイレに行った時間まで記憶されると少し恥ずかしいぞ。
それは、口外せずルルの心の中だけに留めといてくれ。
本当にルルは知識欲が凄いんだな感心するぞ。
俺は強さとか一々覚えてないしな~多分ルルが言うんだしそうなんだろうな。
で!今は主職が冒険者レベル十、副職が魔撃魔術士レベル五で、体力八百五十、精神力七百七十五、総攻撃力九百三十五、総防御力八百五十五だ。
魔術書か~どうせ作るなら、もう一つあったら絶対便利って物を考えているから、それを作ってみるかな!。 これはこの世界にあるべき魔法だと思うからな、あの神も喜ぶだろう。
ってあの神の名前聞いとけばよかったな~呼びづらいな」
全員ルルがシアキに、さり気なく惚れていると宣言している事に気づくが、当の本人は全く気付いていない様子で、新しい魔法を作る構想をしている。
そして女性陣は、シアキが物事を推理し言い当てたり、先読みをして会話や対応を替え物事を進めたりする姿を目の当たりにし少しこの鈍感な対応は演技ではないかと疑いの眼差しで見てしまう。
全員の疑うようなジト目にさらされながら、先程と魔術書を生成した時の様に瞼を閉じ、無地の本を生成している。
ここでシアキは一度作ったからだろうか、軽く集中するだけで、すんなり作れた事に感動している。
もう一つ考えている魔法というのは、遠隔地に居る相手と会話が出来る元の世界に当り前の様にあった電話のような魔法だ。
正直携帯電話や固定電話等は内部構造や仕組みが分からないので生成は無理だろう。
でも一つ離れた相手と簡単に話す方法がある、それは糸電話だ。
これをヒントにし魔法を生成しようと考えている。
今後改良はするが今思いつく手順はこうだ。
まず、任意の会った事の人物をイメージする。
次に、任意の人物と自分の口元付近と耳元付近に、魔素で平たい膜状の目には見えない物を作るイメージをする。
そして口元付近の膜は、空間の音を振動として、相手の耳元付近の膜に振動として伝え合うイメージをする。
糸は無い膜がお互い同期し振動し合うそんなイメージだ。
これが成功すれば、一度会った事のある相手と離れた個所でも連絡が付くはずだ。
成功するかは不明だが、一番疑いなく自分の言う行動を実行出来る者を選び、皆に聞こえないような小声である指示をだす。獣人の聴力は、この際無視する。
指示はこうだ、「俺の声が聞こえるか?聞こえたら、俺の前まで来て右手を挙げ二回飛んでみせてくれ」だ。
使用後かなりの疲労感が襲ってくる。改善の余地があるのかもしれない。ステータスを確認すると精神力が三百四十も減っていた!
耳元で急に主人に囁かれたビックリし、キョロキョロするが姿は無い。
それもそのはずだ、何せ眼の前に座っているのだから、何故っと疑問が生まれるが、言われた通り指示内容を実行する。
「え!あ!はい、分かりました、ご主人様、実行させて頂きます」
急にリムが、元気よく自分の主人から何かしらの命令が下されたかのような返答をする。
その行為に全員、いや獣人であるエラル以外は不思議そうな表情をしている。
徐に立ち上がり、リムはシアキの下で右手を高く挙げて二回その場で飛んで見せている。
あまりにも奇妙な行動だ。また神が体を乗っ取り行動しているのではないかと皆は考える。
その行動を見てシアキは魔法が上手く作用し成功した事を確認する。
生成した本に「魔術記録書出し」と叫ぶ。
すると頁が凄い勢いで先程の本の生成の時より遥かに頁数消費され魔術書が生成された。
「ありがとな、元の位置に戻っていいぞ。
おかげで良いのが出来たよ、ルル粗削りだが、これはお前にやるからな。
もしすぐにでも覚えられるなら絶対損は無いって魔法だぞそれ。
それに神も見てるだろ、これが高度な文明にす為のカギになる魔法だ。
まぁ~これはただの即席で粗削り感丸出しの魔法だから今後改良の余地があるんだけどな」
生成し終わった魔術書の中身を確認する事なく、ルルに投げ渡す。
渡された魔術書を受け取った瞬間また表示が一瞬だが光沢のある様な輝きを見せた。
この表紙の材質なのかも知れないとさも疑問に思う事なく、書かれている内容を確認する。
「ちょ、ちょっとコレ習熟度がダブルAAじゃない!。
こんなのここに居る仲間だと、私以外覚えられない代物よ。
凄いこんなの存在してたんだ、ホントにこれ私にくれるんだよね?。
これ、覚えれるかな~・・・てか覚えずコレクションとして飾っておきたいわ~。
夜な夜なコレ眺めて・・・ふふふ」
そのランクは世界に有るか無いか分からない程貴重な伝説級と言っていい代物だ。
こんな簡単に生成出来るとは思えないので、またルルが冗談を言っているに違いないと半分聞き流す。
「こんな簡単なので、そんなランクは有りえないだろ?。
この世界に有るか無いかって程の物なんだろ、冗談が過ぎるぞ」
凄くトロ~ンとした眼で魔術書を眺めながら、上目使いで妄想にどっぷりつかっているその姿を見て全員本当かもしれないと思い魔術書を覗き込もうとして来たので、ルルは全員が見やすいように中央置くランク欄を指差して微笑む。
「ホントじゃ、ランクがAAとなっておる。
これは凄い、こんな貴重な物が我眼前にあるとは信じられぬ。
シアキ殿コレ、ちょっと触って中身を見ても良いか?」
「そんなの了解取らなくてもいいし、どんどん中身何か見たらいいぞ。
ははは、フェンラかなり興奮してるな、そんなに知識欲が駆り立てられるか?。
これ皆にも覚えられるように、生活魔法のランク「Z」だっけそれに出来たらいいんだけど。
取敢えず中身とか自由に見て無駄な個所とか発見出来たら、どんどん教えてくれ。
そんなランクだとほぼ誰も使えないって事になるし、改良しまくってランクを下げないだな」
もう、好きなお菓子を買っていいよと言われた子供の様な眼で何処かぎこちなく魔導書に手を伸ばす。
本を持った瞬間表紙が七色に輝き、眼を開けているのが困難な程の光が本の表紙から放たれている。
数十秒間輝き、光が終息する。 全員何が起きなのか理解出来ず呆然としている。
先程その手に取った人物の習熟度に合わせて内容が変化させる仮定を生成前にイメージした通りの現象が眼の前で起きた。 この事から、シアキは即時仮説を立てる。
今本の内容は恐らくだがフェンラ用に内容が組み替えられていると思われる。
「ははは、まさか本当に表紙が七色に光るとはな~。実に面白いな魔法って。
取敢えずフェンラ体とか異変個所は無いか?。
もし異変個所を感じなかったら、その本の内容を確認してみろ。
恐らくだがお前専用に内容が変わってるはずだ」
言われた通り、体の異変個所が無いか彼方此方見るが何もない。
そして魔術書の内容を恐る恐る確認する。
「何じゃ?これは?ランクがAA(-2)となっておるぞ、このマイナス二とは何じゃ?」
その返答を聞きルルが慌てて、フェンラから魔術書受け取り確認しようとする。
するとまた表紙が七色に光る。数十秒間輝き放った後に、光が終息する。
「?ランクAAだよ?。って何なのこの光る現象は?」
仮説がこれで実証された。自分の生成した魔術書等は触れた者に合わせて内容が変化するらしい。
恐らくだが一度条件付けのイメージすれば、それを訂正削除するイメージをしない限り、その条件が無条件付与され生成されるとみていい。
「ははは、スゲーな。
どう言う理屈か分からんが、魔術書生成前に、こんな事出来ないかな~って考えてたんだよ。
「習熟度が足りない奴でも覚えれるように、その手に持った者に合わせて内容が変化しないかな~」って。
ははは、そう不思議そうにするなって、簡単に付与した内容を説明するとだな~。
まぁ~あんまり真剣に考えてないから覚えている個所だけ言うとだな~。
習熟度が足りない奴が覚えようと俺が作った魔術書や魔導書に触れると、表紙が七色に数十秒光りだし。
それからなんだっけ~・・・そうそう光ってる間に、基礎発動の内容部分と自動発動内容部分に自動的に書き換えられてだな・・・。
習熟度が足りない奴が習得すると、魔法の基礎発動内容部分のみしか習得されなくてだな・・・。
魔法発動時に自動発動内容部分が自動発動し、空間から必要量の魔素を供給したり構成をするって条件を付けられないかな~って生成時に考えてたんだ。
それと付け加えで、習熟度が足りない奴が習得しても、魔法の本来の威力も使用回数も制限されて、たした使用は一日二回で威力が一割も出せない制限付きになってると思うぞ。
もうフェンラが触ってルルが再度触ったらランクが書き換わってたし、確証は得ているんだが、試しにルルそれをリムに渡してみてくれ」
言われた通り生成された魔術書を手渡す。
手渡された瞬間魔術書が先程と同じく七色に輝き部屋中を綺麗に照らし出している。
「よしリム中身を開いて、俺達にランクがどうなってるか見せてくれ」
魔術書のランクが変わっていた。
「ふ~ん、マイナス五ってなってるな。
リムは最低限の生活魔法しか使えない所を見ると、このマイナスはランク落ちを意味する事で間違いなさそうだな。
これでリムも俺が作った魔法は覚えられるって事だな。
別に改良しなくて済みそうだな。
しっかし、何でもありだな、設定まで出来るとは思わなかった。
魔術書生成での使用者条件付与とか決めれるのは良いが、意外と曖昧な感じで設定出来るからこれは新たな発見だな。
う~ん、これは便利だけど、条件は俺達の仲間か俺の奴隷になった者にしか発動しないようにしようにした方が良いな。
魔術書や魔導書を売って小遣い稼ぎしようと思っているからな~、このままだと値が暴落してしまいそうだしな」
全員開かれた魔術書のランクをまじまじとこれでもかと驚いた表情をしながな確認している。
そこに記されていたランク表記は確かに「AA(-5)」となっていた。
「はは、シアキは私の想像を軽く斜め上を行ってるね~。
この私でもこの現象とか全然理解出来ないよ~まぁ~良いんだけどね~。
でもシアキの作る物を皆覚えられるってなると、益々、聖術書か聖導書だった良かったのにな~。
てか何で私聖術書と聖導書しか覚えられないの~あ~私も種族シアキと同じだったら良かったな~」
「聖術書か聖導書か~。ルル出来るかもしれないぞ。
俺聖術士って職も選択出来るし聖術系も作れると思うぞ。
ただ職レベル・・いや習熟度が足りないから同じ物が作れるか分からんが、一応職を替えて作ってやるぞ。
う~ん聖素って魔素と同じで大気中あるんだろうし、魔術書と同じでイメージすれば何とかなのか?。 悩んでも仕方ないなるかもな、出来ると信じて、やってみるか!」
先に先程同様無地の本を生成する。
同じ手順で今度はサジュラをイメージし遠隔会話を試みる。
そして小声で「これが聞こえたら俺の前まで来て右手を差し出して握手を求めてくれ」と聞こえない程の小声で指示を出す。
指示通りサジュラは立ち上がりシアキに近づき右手を差し出し挨拶を求めている。
「ありがとサジュラ、聞こえたようだな。戻ってくれていいぞ。
何だろコレちゃんと聖素で魔法を使かったのか?イマイチ分からんな~?。
まぁ~いいか!聖術書を生成したら分かる事だな」
生成した本に「聖術記録書出し」と叫ぶ。
すると頁が凄い勢いで消費され先程の本の生成より七割近く頁が消費されて生成が完了した。
完了と同時に凄い脱力感と疲労感が襲ってきて、眼の前が一瞬真っ暗になるが、すっと元通りになり疲れが消えていく。
この違和感の正体が何なのか、慌てて、ステータスを確認する。
特に負の要素的なものは一切確認できない、むしろレベルが上がっている位だ。
聖術士のレベルが二から三に上がっていた精神力もフルになっている。
魔術士のレベルが一上がって六になっている。
魔聖術士のレベルが二から四になっているので、ある程度何もしなくても同期して上がる事はこれで確定だ。
脱力感と疲労感の正体は定かではないが、聖術書生成完了時に精神力が一瞬だがゼロに成ったのかもしれい。
精神力が尽きるとリムの様に強い眠気に襲われ気絶するように寝てしまうのが分かっている。
今回はゼロになるのと同時にレベルアップした事で、一瞬で先程感じた脱力感と疲労感が回復したと考えるられる。
聖術士の習熟度も魔術士同様にある程度同期して上げる必要があると痛感する。
「魔術書と聖術書の生成だと、聖術士の習熟度が魔術士より低いから精神力がギリギリで危うく気絶して眠るとこだったみたいだ。
これから聖術士の習熟度もある程度上げないとだな。
これからルルには、聖術書で渡してやるからな。
その魔術書二冊はルルにやるからな。
その聖術書は後で聖導書にして覚えてもらうぞ。
あと、その聖術書の中身と魔術書の中身を見比べて何か改善出来る所があったら教えてくれ、それ完全な状態で覚えると疲れるから、簡素化出来る個所はやっぱり簡素化して改良しないといけないと思うんだ。
どうせアイが戻る明後日までは、ココでのんびりするか、色々買い物して戦闘準備しようと考えているし、それまでに何か分かったら教えてくれ」
生成し終わった聖術書の中身を確認する事なく、ルルに投げ渡す。
投げ合たされた聖術書を受け取ると、魔術書と同じく表紙部分が光沢があるかのような輝きを見せる。
聖術書の中身と魔術書の中身を見比べる為、少し確認する。
内容は両方左程変わらない様だが、二冊共少し複雑すぎて書いている内容と概念が全く理解出来ない。
「う~ん、両方同じぽいけど・・・こんな習熟度に合わせて変化する魔術書とか聖術書ってそもそも見た事ないしな~。
シアキの魔法は概念そのものが違うみたいなんだよ~。
う~ん、見れば見る程、何が書かれているかさっぱり分かんないよ~読み応えありそうだけど・・・。
短時間で改善点とか見つけられるか分からないよ~。
でも出来る限り読み込んで改善点を探してみるね~。
あ~まだ知らない事があるっていいね~今ちょっと読んでだけでワクワクするよ~」
まだ知らない事があった事への喜びと知識欲を満たせる喜びで、幸せそうな蕩けるような眼をしている。
席を移しルルの横で食い入るように、眼を輝かせ知識欲を満たそうとフェンラは覗き込んでいる。
「ははは、じゃ~ルルとフェンラの頭脳派二人はそれの解読改善点の洗い出しを、お願いするな。
もう二人共、目が輝きまくっているな。
よし、次ぎは、リムお前の事だけど、さっき神が体を支配した時、意識はあったか?。
あと、今、神はどうしてるか分かるか?。
それと、体は大丈夫か?どこか痛い個所や、激痛が走ったとか、妙に疲れたとか分かる範囲で良いから俺に全て教えてくれるか?」
「はい、ご主人様。 神様に支配されていた際、私の意識は、すべてありました。
奴隷でありながら、ご主人様に対してあのような反抗的対応をしてしまい、申し訳ありませんでした」
「いやあれはあれで良いんだ、気にするな。
主従契約が手っ取り早く無効化出来るぽいのが目視で確認出来たし大収穫だぞ、あれは。
あれで確信したしな、敵やモンスターにリムが襲われてもタコ殴りにされず応戦し武器を持って攻撃が自由に出来るってな。 それで他は何かないか?聞かせてくれ」
「はい、ご主人様。 神様は今私の体の中で、今お休みになられております。
体の方は何処も痛みはありませんが、少し眠気があり頭がフワフワする感じがします。
他は特に変わった事はございません」
―― 取敢えず、リムの体にダメージはなさそうだな。
眠気は精神力がゼロになったのが原因だろうな。
でも高次元生命体が聞いて呆れるな~何!リムの中で寝ているとか、使えないにも程があるぞ。
恐らくどこかの空間等から、今までの話とかを見たり聞いたりしていると思っていたのに使えね~。
これは今後このポンコツな神をどう取り扱うか考えないとだな。
あと一度アイともさっきの魔法で連絡が取れるか実験して、連絡取れたら今すぐ戻れるなら戻ってこいとでも言うかな。
あいつ領主だしラフェルの国って争い事絶えないって言ってたしな~。下手に体探し回って疑われて捕まってなければいいけど。
う~ん結構寝る前に時間取りそうな事が出来たな~、これで寝る時間がなくなりそうだし、よしココで強制的に会議終わらせて自室に戻るか。
皆には悪いが、ちょっと一人でやってしまおう。馬鹿をやると時間を食うし疲れるしな。
返答内容を聞いている振りをし、そんな事を考えているのであった。
「そっか~体に痛い個所とか無いんだな良かった~。
あの神様はリムの中で寝てるのか~。
てっきりどこかの次元の狭間から、俺達の会話とかを、見たり聞いてたりしてるのかと思ってたけど違ったか、ははは、じゃ~さっきの行動は凄い恥ずかしいな。
ははは何かどっと疲れるなそれ聞くと。
よしよし、神が何処にいるのかと分かったし、神と一回交代したら、その眠気が起きるって事も分かったから今後対策が立てやすくなったぞ。
ちゃんと教えてくれてありがとな、リム。
最後に確認なんだが、事後承諾になるけど。
お前はこれから俺の奴隷でもあるが、その神様と体を共有し一緒に行動してもらう事になる。
体の交代権利の主導権なんだが、さっきは臨時で主導権は神にあったが。
俺と神との約束で主導権はリムに今後ある状態になる。
そしてここが重要だ、体を交代して神が表に出て行動した際、さっきのように奴隷ではありえない行動をすると思う。
その事がリムにとって罪悪感が生まれ嫌だって思うなら、二度と神には表に出ないように言うつもりだ。
もし、このまま受け入ててくれるなら俺は嬉しいのだが。
このまま神を受け入れてくれ行動を共にするか。
それとも表には神は二度と出て欲しくないか。
どっちらかリムに選択して答えを聞かせ欲しいんだが、あまり考える時間はあげれないけど、この二日間でよく考えて答えを聞かせてくれるか」
考える間もなく即答で嬉しそうな表情で答える。
「考える必要はありません。 このままが良いです。
ご主人様が私の為にしてくださったって事ですので、絶対このままが良いです」
「そっか、じゃ~これから神と同居になるが、よろしく頼むな。
しかし本当に眠たそうだな、今日の会議はこれ位にして皆、もう寝ようぜ。
流石に俺も疲れたし、会議はこれで~強制終了な。
じゃ~俺は自室に先に戻って寝るとするわ!。
リムはラフェル達と一緒に寝てくれ、流石に男女が一緒の部屋ってのは不味いだろうしな。
じゃ~あとラフェル頼んでいいか。
皆も早く寝ろよお休み~」
「え!私は床でいいですが・・」
その返答を却下するように首を横に振られ、主人からの命令を思い出す。
自分は奴隷であるが仲間としてふるまわなければならない。
自分が床で寝ると主人も床で寝ると言い出し、それに合わせここに居る全員床寝すると事になりかねない。
これでは逆に迷惑になってしまう事に気づく。
「・あ、はい、畏まりました。ご主人様、ゆっくりお体をお休めください。
早朝ご飯の支度が出来次第お部屋にお伺いさせて頂きます」
「リムちゃん、ちゃんと私のベッドで一緒に寝るんだよ。
それとシアキさんは起こしに行っても起きませんから、起こしに行かなくて良いですよ。
シアキさんは朝弱いので、起きて来るまで放って置いていいですよ。
じゃ~シアキさん本当にゆっくり休んでくださいね。
もう私今日でシアキさんの事なんとなくわかっちゃいました。
何か企んでそうな顔ですが・・絶対考え事だけにしてくださいよ。
転移でこっそり抜け出して変な事しないでくださいね、何もせず大人しく寝てくださいよ」
「あはは、ラフェルちゃん心配し過ぎだよ~
シアキは私と性格似てるから大丈夫、大丈夫~お布団に入ったら絶対寝ちゃうから~、ふふふ。
私達また女子会してから寝るから~何かあったらラフェルちゃんの部屋に来てね~。
お休み~シアキ~」
「シアキ殿、ここは我は敢えて何も言わぬぞ。
ゆっくり体を休めるのじゃぞ、お休みなのじゃシアキ殿」
「マムラ様、お休みなさい」
「シアキお兄さんお休みなさい」
「ははは、ラフェル、ルルの言う通り何もしないから安心しろ。
大丈夫だ今日は本気で疲れてるからな・・・。
その女子会も程々にしておけよ。
ステータスでも確認したけど、リムは相当眠気があるみたいだから、早く寝かしてやってくれよ。
じゃ~皆、おやすみ~」
そう言い残し、何か考え事をしながら割り当てられた自室に戻って行った。
女子会でもしようと言ったルルの提案もあったので、全員話したりない不完全燃焼気味なので、その提案を受け入れ、ラフェルの部屋へ次々消えていく。
割り当てられた自室に戻ると、ベッドの上に今朝生成したラフェルとルルの服がまだあった。
明日シャボちゃんに片づけさせる為に、綺麗に畳み、テーブルの上に個々の服に分けて置く。
ベッドに腰掛け一つ伸びをし一人考えに耽る。
―― 何か想像してたのと、違って今日一日凄い濃厚だったな~。
そんな事はどうでもいいか!。
神を仲間にしたのは半分失敗だったかな~、また終焉とか流石に嫌だしこれで結果的に良かったか。
しかしポンコツだよな~高次元生命体って割には、考えが抜けすぎているんだよな~。
ルルと一緒で態とやってるぽくないし。
いや寧ろどうやって生きてるんだ?そもそもダメージ負うのか?謎だな。
考えてもこれは答えはすぐには出ないなし、今日は神について考えるのやめるか。
取敢えず、今日はアイにだけに連絡を取って素直に寝よう。
どうせ体を探してもそう簡単に新鮮死体とか見つからないはずだし、どうせなら、仲間の体に寄生させたら強くなると思うんだが。
これを言うと、エラルが率先して名乗りをあげそうなんだよな~。
いきなり連絡取るとびっくりするだろうな。
それにあいつ馬鹿だから捕まって拘束されてるかもな。
まぁ~いいか考えても仕方ない、一応それらを考慮して話せばいいだけだな。
よしさっそく魔法を発動するか。
一応ステータスは開いておこう。
精神切れで気絶したらヤバいしな~・・なんだ結構満タンじゃん。
でも、一度は精神切れでの気絶するように眠気に襲われるのは体験しておかないとだよな~。
まぁ~良いか今度試せば、取敢えず、アイと連絡だけ取れるか試しておくか!。
そんな事を考えながら何処に居るか分からない、仲間と話すべく、魔法を発動するのであった。
--- 40話目のみの後書き----------------------------------------
40話目最後まで読んでくださりありがとうございます。
どうでしたか?楽しんで頂けたならうれしいですが。
では、次41話目で、お会いしましょう。




