---39--- 拠点 会議3 副職は・・・
全員先程の奴隷であるリムの変貌ぶりと、そのやり取りについて説明をして欲しそうな眼で訴えてきているが、これはリムの精神力が回復し目覚めるまでは待ってもらう事にする。
それより目覚めるまでの間に、サジュラに色々説明をしないといけないし、この世界を一変するかもしれない魔法をいくつか思いついているので、その実験をしたいと考えているのだ。
「えっと皆、今のリムの事なんだが、軽く言っておくとだな。
この世界の神様がリムの体を使って、俺達の新たな仲間になったんだ。今はそれだけ認識しておいてくれ。
あと細かい事は分からないんだ。リムが目覚めてからリムに直接聞かないと分からない事もあるし、それまで説明は待ってくれ、その前に先に片付けてたい事があるんだ。
それを片付けても良いか?」
全員頷く。
「よし、サジュラに、ルルの防御の加護についてと、俺の特殊能力について説明するぞ。
その説明後、同意してもらって少しサジュラの強さとか弄らせてもらうからな。
まず先に防護の加護について説明をして、その後に、俺の特殊能力を簡単に説明するって流れでいいか?」
「あ!はいその説明は早く聞きたかったので、それでお願いします」
返答を聞きシアキは少し悪戯っ子がする様なニヤリとする表情を全員に向け今から悪戯するぞを言わんばかりの表情を見せる。
サジュラ以外はもう特殊能力について知っている。 恐らくリムの時同様に壁に吹き飛ばして驚く顔を見るのだとラフェル、ルル、フェンラは察しがつき微笑む。
エラルは何をするのかワクワクしているようだ。
そしてサジュラは、この数時間程度の付き合いで、この様な表情をする時のシアキは悪戯をする事を学習済みなので、どんなに奇想天外な発言をされても驚かないと心に言い聞かせ話しを聞く態勢をとる。
「ははは、そんなに身構えなくてもいいぞ。 多分百回聞いても理解は出来ないと思うし。
こんなもんかって思って聞いててくれたらいいからな。
じゃ~話すな、「防護の加護」について。
・・・これはな~体感した方が早いんだ。俺の事を信じて、そのまま座っててくれ」
説明すると言い立ち上がりこちらに向かってくる。
説明するのに何故?っと不思議そうにしているサジュラの頭を鷲掴みにし、壁目掛け投げ飛ばす。
その予想外の行為に、エラルは驚き毛を逆立てモコモコになり、眼を見開き飛ばされて行ったサジュラの方を凝視している。
飛ばされた本人は一瞬何をされたのか理解出来なかったのだろう悲鳴も上げる暇もなく、気づくと壁にお尻からめり込み手と足が瓦礫に邪魔され動けない状態で、全員を見ている事だけは分かる。
「ははは、エラル凄いモコモコだな。驚いたか!。
どうだ~サジュラ。全然痛くないだろ。普通そんな事されたら激痛で悲鳴上げたり、血を吐くとかするだろうが何処も痛くも痒くもないだろ。
よし、そこから抜け出てこっちに戻って来てくれ。
これは、リム同様そんな事は、今は出来ないだろうけどな、試しに足掻いて、そこから抜け出してみてくれ。
壁から抜け出せないなら教えてくれ、俺の特殊能力でサジュラの強さを弄って抜け出せるようにしてやるからな」
言われた通り全然痛みも無い寧ろ干し草に埋もれている様な感覚だ。
しかしそこは壁の木材に綺麗にめり込み、隙間なく挟まっているので、手足はビクとも動かない。
「駄目です。全然抜けれられません。
あ~う~、はぁ~はぁはぁ!やっぱり駄目です抜け出せません」
「だろうな、じゃ~そのままの状態で俺の特殊能力について聞いてくれ。
俺は目視で確認出来る者の所謂強さ的なものを数値で見たり、真の個人情報全てを見たり、強さ等を弄れたり出来るんだ。
見れる内容は、本当の主職や副職、名前や性別や年齢が見れて、体力値、精神力値、回避値、技量値、各種攻撃力値、各種防御力値等が数値として見れるんだ。
そして職も弄って入れ替えたり、各種数値も弄って、強くしたりする事が出来るんだ。
そこでだ、サジュラの数値を今から見せてもらって、少し弄らせてもらおうと考えているんだが、見てもいいか?。
一応了解なく、この特殊能力を使って強さの数値項目は見たり弄たりする事はしないからな。
弄る際は、ちゃんと了解の確認を取ってからしか、弄らないから今後覚えておいてくれ。
例外として、俺が緊急事態だって判断したら了解なく、状態を確認させてもらうからな。
それ以外はちゃんと断ってから見るからな。
あと、これだけは守ってくれ。
負傷状態とかもちゃんと分かるから、負傷や病気とか治療が必要な時は絶対隠さず言ってくれよ。
今日ラフェルが怪我を隠してたんだ。
緊急確認した時すっごい肝を冷やしたからな、あんな思いは二度としたくないからな、全員病気や怪我をしたら申告する事、良いな。
それと、ルル、お前も今日俺達に隠れて転移で何処かに一往復して来ただろ?。
多分転移の実験をしてたんだろうから、心配する事は無いと思うから敢えて転移の理由は聞かないけど、様々な実験をする際は、ちゃんと誰かに言って行けよ。
何があるか分からないんだからな!。
で!どうだ?サジュラお前の強さとか弄っていいか?」
全員頷き、そしてラフェルとルルは、お互いを見て少しバツが悪そうな表情で苦笑いをしている。
壁にお尻からハマりめり込み、身動きが取れない状態で、確認をしてくる事に仲間として、これは試されていると勘違いする。
「こんな状況で聞かないでください。この状態は明かに緊急事態です。
その強さを弄って頂く行為をやって頂かないと壁から抜け出せないんですよね?。
選択の余地ないじゃないですか!。
私の信頼を試されているのは分かりました。
私はマムラ様と仲間の皆様の事を全て信用しておりますので、早く弄ってここから抜け出させてくださいこの格好は流石に恥ずかしいです」
「ははは、信頼を試すとか考えてないよ。
実際弄られた時と、どう違うか感覚的に知ってもらう為に壁にハマってもらっただけだ。
じゃ~同意も貰ったし、しばらくそのまま壁に挟まっててくれ」
--------------------------------------------------------
サジュラ・ルレイ
[17歳][女性][人族_人族_人]「火属性」
-----------------[上書き][削除][書き換え][接続][切断]---
[主職] 受付嬢 Lv2
[副職] 冒険者 Lv1
-[副職予備選択]-----------------------------------------
冒険者 Lv1
-[装備]----------------------------[▼開く][△閉じる]---
----[装備済み]
受付嬢一般制服(防護加護済み)
下着 靴 受付嬢の指輪
-[保有アイテム]-----------------------------------------
-[能力]----------------------------[▼開く][△閉じる]---
[総体力値] 35/35(+-)(0)
[総精神力値] 10/10(+-)(0)
[回避値] 5(+-)(0)
[技量値] 23(+-)(0)
[打撃力値] 1(+-)(0)
[射撃力値] 0(+-)(0)
[魔撃力値] 0(+-)(0)
[総攻撃力] [1]
[打撃防御値] 2000(+-)(0)
[射撃防御値] 2000(+-)(0)
[魔撃防御値] 2000(+-)(0)
[総防御力] [6000]
[能力値割振り] [482] 0(+-)(482)
[時限付き(1日)能力値割振り] 0(+-)(482)
-[取得能力]---------------------------------------------
各種冒険者手続き&登録 各種手続き
生活魔法 料理全般調理
-[備考]-------------------------------------------------
この国での名前の読み方規則「個人名+個人家名」
漆黒の刃風パーティー所属
生体に防護の加護が付与されている
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やはり、人族で盗賊達の様に少し戦いの場に出ていない限りは、基本こんな感じの値なのだろう。
奴隷のリム同様に体力と攻撃力以上に低かった。
数値は奴隷のリムと同じにする事は決定事項だ。
一応奴隷と同じだと言った際の、サジュラの反応を確認しなければならない。
もし嫌だと言い抗議をしてきたり、嫌そうな表情に見せるれば考えを正さなければならない。
少し意地悪かもしれないが声に出し考える素振りを見せ反応を見る。
「・・やはり、リムの初期と全くもって、少し誤差程度の数値変動はあるけど、総体力が三十五に、総攻撃力が一か~。
しかしルルの防護の加護は絶大だな。各種打射魔撃が二千づつだもんな。
う~ん、さて、どうしたもんか、俺の専属奴隷であるリムと同じ強さにして公平に百二十を半永久的に使うか悩むとこだな~。
どうだろう?サジュラ~、体力に百振って、打撃攻撃力に二十振って、俺の専属奴隷のリムと同じ位の強さにしようと思うんだが、それでいいか?」
パーティーリーダーである専属奴隷と同じ強さにすると言っている事は理解出来る。
このパーティーに入っていなければ奴隷と言う言葉を聞き同じ強さにすると聞けば嫌悪感が生まれたであろうが、自分達の仲間でしかも自分より強者のリムと同じ強さになるという事は、あの一撃でテーブル等を破壊してみせた位と言う意味だろう。
今の自分にはそのような事すら出来ないし、ただでさえ、この壁から自力で抜け出す事すらも出来ないのだから、寧ろ同じにしてもらえるなら今後この様な事になっても足手纏いにならず行動出来ると言うものである。
「強さがリム様と一緒と言うのは凄く嬉しいです。
そうして頂ければ、この様な状態になっても少しは、足手纏いにならず、行動出来、お邪魔にならずに済みますので、是非そうしてください。
それに言われている数値が何を基準に置き換えれば良いのか分かりませんので、マムラ様の加減でそれで良いと判断される数値で全てを、お任せします」
嫌そうな表情を見せるどころか、嬉しそうな表情を見せ全てを任せると言ってきている。
エラルがその数値を聞いて驚き、自分もしてくれないかと言うような眼を向けてきているが、見なかった事にする。
「ははは、その表情と対応見たら何か安心した。
ちゃんとサジュラも、俺達の事を理解してくれてるんだな。
そうだよな、数値言われても、概念その物が無いんだものな、分かんないよな。
よし、じゃ~この内容で弄るとするな。
少しそのままで待ってろ、今から動けるようにしてやるからな」
ステータス内容を弄り体力に百振って、打撃攻撃力に二十振って上書き保存をする。
「よしサジュラ出来たぞ、その壁から抜け出してみろ。
今度は簡単に抜け出して来れるはずだ。
あと抜け出たら、自分の体に傷や服に破れた個所が無いか確認してみてくれるか」
壁を抜け出そうとしてみる。先程まで、いくら力を入れようとも、一ミリも動かなかったのに、今は、まるでそこに壁など無いかのように、スムーズに出る事が出来た。
そして身体に傷や打撲個所や服に破れた個所が無いか確かめる。
どこにも傷一つ付いていないまるで何事も無かったかのようだった。
これは夢ではないのかと思うが後ろの先程までめり込んでいた壁を見ると盛大に崩壊され穴がくっきり開いており、外が丸見えになっている。
この事から凄い衝撃で突っ込んだのだと分かり、普通なら即死していてもおかしくないこの状況に恐怖感を感じるものだが、不思議と恐怖感はない。 ただ、壁を盛大に壊した事が申し訳なく思うのだった。
「すまんが、ルル、壁の修復をしてくれるか?」
「ん?シアキもお皿とか修復してたから出来るんじゃないの?」
修復したお皿をのようにするには、破片を元の形に一度手で一つ一つ組み合せる必要が出てくる。
今からこの何ピースあるか分からないパズル遊びをする気は無いのでルルに修復を頼んでいるのだ。
「俺の修復術ってのは、一旦手で元の形に戻してからやらないとなんだ。
まだルルがやったような、自動修復が出来る程、習熟していないし、そもそもやり方のイメージが出来ない。
実験しても良いが就寝時間まで、そんな余分な時間はないだろ。
今からその何ピースあるか分からない破片のパズルゲームをしたいか?。
それとも話しを進めたいか?って二択になるんだが。
俺は話がしたいから修復はルルにお願いしてるんだ。ダメか?」
修復方法を聞いて何かを納得したようなスッキリしたと言わんばかりの晴れやかな表情をする。
「ふふふ、そっか、そっか~。
シアキの修復方法には、そんな手順が必要なんだね~
その答えが聞けただけで、私のお皿の件の疑問点全て解消されたよ~ちょっとスッキリ~。 じゃ~壁何かすぐに直しちゃうね~」
何やらニコニコしながら壁の修復を開始している。
見事に元通りだ。この修復術をものに出来たら凄く便利だと思うシアキであった。
「よし、では次の質問なんだが、種族には必ず属性ってあるんだよな?。
その生活魔法と言われる火の魔法は生まれつき、この世界の者なら全員が火力に差はあるが使えるってので良いんだよな?。
もしかして例外で全く使えない奴が居るとかは無いのか?」
「何じゃ?何訳の分からぬ事を言っておるのじゃ?。
火力に差はあるじゃろうが、誰でも使えるはずじゃぞ?。
生まれ付き病気で四足が動かない者でも、そこら辺に居る動物や、各種モンスターでも使えるもんじゃぞ」
「基本的に属性はあるんだな。動物まで使えるのか!。
例外なくこの世界のどんな種族でも魔法は使えるし属性はきちんとあるんだな!」
―― 皆が今まで教えてくれた通りである事は間違いないようだな。
だとすると何で自分には属性が無いんだと言う疑問もあるがこれは全属性使えますって解釈で良いかもしれない。
「シアキさんどうしたんですか?
そんな当たり前な事を今更?、私が属性を説明していたのをちゃんと聞いてなかったんですか?。
それに今まで属性の話しは沢山聞いてきてシアキさんならもう嫌と言うほど理解しているでしょ?」
「いやいやちゃんと聞いてたよ。
ただな、俺のステータスに、その属性が無いんだ。
同じ人族のリムやサジュラにはちゃんと属性項目「火属性」ってあるんだが、俺も人族なのに属性項目自体が何も無いんだ。
因みにラフェルが「闇属性」ルルが「光属性」フェンラが「風属性」エラルが「土属性」ってちゃんと属性項目があるんだが、これも俺の職に関係しているのか?。
う~ん考えても分からんな~これは素直にそう言うものだと受け入れるしかないな。
無属性って新たなジャンルって事だから、さっきルルが作った聖導書をも覚えれた事もこれなら納得出来るんだがどうも違う気もするんだよな~って思っただけだ。
どうせ他人のステータスって俺にしか見えないんだし、悩んでも仕方ないよな。
他の属性魔法も覚えれるんなら、お得だって程度に思えばいいよな。
もしかすると全属性を覚えれるかもしれないって考えるだけで、ワクワクするしな。
これだと全属性の子達とそれぞれ結婚しなくても、奴隷を持たなくてもいいんじゃいなかって思えるよな?」
全員結婚の箇所に少し反応していたが、質問は後でゆっくり受け付けると言っているのを守ってくれているようだ。
もうフェンラが質問したくて尻尾がウズウズし出している。尻尾のある者は感情が尻尾に出やすいので分かりやすい。
早く質問を終えてやらないと、我慢の限界だっと言い飛び掛かり質問の嵐となりそうだ。
その前にリムが目を覚ました。
「お!リム、目が覚めたか。お前は今日から神様と体を共有する事になったみたいだ。
ごめんな何か色々言いたい事はあるだろうが、取敢えずそのまま座っててくれ。
よし、あとこれが俺からの最後の質問だ。
サジュラ、俺達の国の周辺近隣の国や大きな街やら重要な地点があればその特徴を教えてくれるか、一応王として把握しておきたいから教えてくれるか」
地図になるクリスタル展開し、地図を全員の前の床に置き説明をする。
「はい、分かりました。
マムラ様のマムラ王国を基準に、この地図を見ながらお話ししますね。
私から見て地図の上マムラ様の方を北、右を東、下を南、左を西とさせて頂きますね。
この東と南にある山脈が多種多様な高難度のモンスターが巣くう死の「マコイ山脈」といいます。
比較的整備された山道から外れた場合、高難度のモンスターに襲われ死に至る危険度の高い山脈です。
マムラ王国を基準に東へ向かいマコイ山脈を越えると、マコイ山脈に周囲を囲われ、自然の山脈要塞に守られた、「魔法戦術国家、ラナ王国」というのがあります。
この国は、各種魔法の開発と販売取り扱いが、この一帯で最も有名な魔法の国です。
さらにラナ王国より、東南の山脈を越えると、一面山に囲まれ、陸地が一切なく、膨大な湖を海族が統治している陸上移動拠点となっている「水中都市帝国、ケガシ帝国」というのがあります。
この国は、陸地を移動出来ない方が多く、各陸地移動用水路をいくつも張り巡らせており、この一帯の周辺国はその水路から自国への貴重な水源を確保する契約をしています。
そして海族は気性の荒い方が多く人族を毛嫌いされております。
国自体が水中にある為、陸上の者は、一切入国すら出来ません。出来ても息が持つ間だけです。
マムラ王国を基準に北へ向かうと「武力軍事帝国、オオサ帝国領の宿場街の「デイエト」があります。
さらにそこから北へ半日程街道を馬車で走れば、「武力軍事帝国、オオサ帝国」と言う人族で唯一機械の体を保有し、残忍な兵器を次々と作り、それを実験する為に他国を次々攻め滅ぼし侵略する事をもっとも好む武力軍事帝国があります。
これは聞いた話なんですが、鉄や鉄より硬い金属等で出来た人が全く着用せず、鎧だけが動く殺戮兵器があるそうです。
それとこの国の王は、元フジイデ王国出身者で国王の側近中の側近であったと聞いた事があります。
この国はどの国共国交がありませんので情報が確かなのか私には分かりません。
マムラ王国を基準に南へ向かうと、大森林が永遠と有り、自然の民と呼ばれる者達が好み住むついて「精霊国家 ヤマカ共和国」みたいなものを作っていると聞いた事があります。
この国の登録はあるのですが、国位置が大森林内なので、迷い辿り着くのは困難です。
あくまで噂なのですが、この国には秘宝、「ヤマカの命の果実」と言うとても貴重などんな傷も癒す果実があるそうです。
マムラ王国を基準に西へ向かうと、海族が統治する海中貿易都市帝国、コナナン帝国領の陸地交易港街の「コナナンの陸地交易港街」があります。
この陸地交易港街は、商人の街と言った方が良いと思います。
お金が全てで、どんな違法、合法問わず、物品物や奴隷等、何でも交易の対象とし商売が出来るそんな街です。
大概のものは此処で揃います。
そしてマムラ王国の同盟国で隣国である、フジイデ王国ですね。
この国は最初例に題したように、強力な今わ使われなくなった古代魔法と言われる古魔術を用いた要塞壁を築き守りを固めた、古魔術要塞国家となります。
以上が、周辺の国や街の説明となります」
「説明ありがとな。
魔法専門のラナ王国と、コナナンの陸地交易港街は興味はあるな~。
あとは同盟国のフジイデ王国の古魔術ってどんなだろう?。
折角同盟国になるんだし、その魔法とか教えてくれないか交渉してみるのもいいよな、よし一段落着いたらそれも考えておこう、忘れるかもだけどな。
あ!ゴメン、あと、ラフェルの国の「ジルベル魔人国」って魔族領に俺達は行きたいんだが、その国の位置とか行き方とか何か分からないか?」
その問い掛けにエラルが不思議そうに首を傾げ何か言おうとしたが、横に居るフェンラに耳打ちをされ発言を止められる。
「マムラ様、申し訳ありません。
私は人族の冒険者受付嬢で魔族領の地理や国名は今聞いただけでは、分かりませんね~。
でも、心配はいりませんよ。
冒険者組合の本部に問い合わせれば、少し二十日程とお時間を頂く事にはなりますが、情報を手に入れる事は出来ます。
すぐにでも問い合わせをして情報を手に入れますね」
これは想定内の返答だ。調べる手段があるだけ分かったので良しとする。
恐らくルル、ラフェル、フェンラ、エラル達は表情からすると何か気づいている様子だ。
国の位置を知る方法は他にある、仲間になったアイが今ジルベル魔人国内に居るので転移して場所を特定すれば問題ない。
ただ今それをすると、国境結界内に無断で入る事になり不法入国者となってしまう。
別にこれは大した問題ではない。ラフェルを王にする為に、マムラ王国が戦争をしに行くのだから目立った方が大将が出てくると言うものだ。
今の仲間の戦力より強者と出会い誰かの命の危機を招いてしまう可能性は捨てきれない。
この世界は先程の神の様に、想定外の者がいる事が分かったばかりなので、魔族領に行けばルル並の強者がゴロゴロ居るかもしれないと考え行動する方が良いに決まっている。
仲間の命が優先だと考え、アイが戻って来たら国境結界外の関所付近に行くよう指示をだし関所を通り穏便に事を運ぶのが得策と言うものだ。
ここは敢えて知らない振りをして、今気づいたと言う形で無邪気に話す事にする。
「二十日も掛かるんだな、じゃ~頼めるか。
丁度良いやこの期間で国も出来上がってるだろうし、修行とかも出来そうだな。
出来ればもっと簡単に・・・あ~!あるじゃん。
アイって今、ジルベル魔人国領内に居るんだよな。
転移でアイの前に俺が今行けば、場所分かるじゃん。
あ!でも国境結界とかあるんだったな、確か関所を通らないと不法入国者になるんだよな面倒くさいな、このシステム。
う~んそうだ!アイに境界外の関所前に先に行ってもらって、転移すれば問題解決じゃんか!。
俺今頭冴えてるぞ。
よしアイが戻るまで待機して、アイと共に皆で関所を通って観光気分で城まで乗り込もうぜ。
な~ルル、ラフェル、フェンラこれなら行けるよな?」
行き方を思いつき凄く嬉しそうに眼を輝かせ、同意を求めてくる。
その無邪気な姿を見せている事に、女性陣達は心がキュンキュンしている。
そして最後の質問が終わっているので、返答をしても問題ないと考え返答をしだす。
「あははは、私達フジイデ王国を目指すあの時に気づちゃってんだよ~。
でもとっくに気づいてたよね。表情に少し出てたよ。
でもそう判断するとか優しいね~。ふふふ、シアキらしいわ~」
「ふふ、シアキさんやっと気づかれましたね。
良かったです、気づいてくれて、もう言いたくて、言いたくて我慢するの必死でしたよ。
私達フジイデ王国を目指すあの時に気づいてたのですが、ルルちゃんに言わない様にって口止めされてたんで言えなかったので、やっとスッキリしました。
でも、それなら明日でも良いのではないですか?その方が大物が釣れますよ?」
「ははは、ラフェル殿、それは出来ぬぞ。
シアキ殿は、この事にやっと気づいた振りをして話しておるのじゃ!全く狡猾じゃわお主は。
そんな不思議そうな顔をするでないラフェル殿。
理由は簡単じゃ我等より強者が居るかもしれぬではないか!。
先程、ルル殿の記憶を操作しうる存在が居ったばかりなのじゃぞ。
まぁ~幸い我等の仲間になってくれておるみたいじゃが。
シアキ殿は、ルル殿やシアキ殿でも敵わぬ強者に出会った際の事を考えておるのじゃ。
そんな者と出くわせば、確実に我らは死ぬでの、じゃから、敢えて入国後我らの命を少しでも守る為、関所を通り観光気分で城まで乗り込むと言っておるのじゃよ。
実際律儀に関所を通り入国すると言うのは全く利点が少ないのは確かじゃ。
これはマムラ王国の国王として、正位王位継承者であるラフェル殿を王位に就かせる交渉と同盟の交渉をしに行くのじゃし、寧ろ、無断で国境結界を越え攻入り国王が不法侵入者として入る方が、利点が大きいのは確かじゃ、確実に大物が餌に食いつき、交渉のテーブル迄早く進めれるじゃろうからな。
エラル殿もアイ殿と会っておるから、先程何か気づいておるような表情じゃったが、恐らくラフェル殿と同じ考えじゃろ?の~エラル殿」
「あ!はい、シアキお兄さんは相手と面識さえあれば、その方の前に転移で現れる事が出来ると思いますし、そして、アイ様はラフェルお姉さんの国の人なんですよね?。
その今のお話だと、アイ様がこちらに戻られるのは明後日なので明日にでも転移してしまえば、目的地に到着出来るのではないかと私も思っていました」
その四人の返答を聞き、頭を抱えながら寝そべり天井を見つめる。
「あははは、ルルはとっくに気づいてたか!。
それにフェンラはやはりパーティー内の頭脳だな。
やっぱり二人は頭脳派としてそうやって察してくれて説明までしてくれると助かるな。
しっかし冷静な時の二人は的確に物事を見てるな、知らない振りで誤魔化してみたかったんだけどな~誤魔化せなかったか。
その通りだ、俺は俺の命より仲間であるお前達の命を誰一人として奪わせたくない。
出来れば強者が現れたら逃がす事を優先にしたい、そして極力会いたくないと考えている。
まぁ~さっきみたいな神が仲間になってくれる可能性があるようなら仲間にするけど、基本強者とは会いたくないんだ。
でも関所を通って行くとなると、城まで辿り着くのは不可能だと思うから、ある程度近づいたら強引に城に攻め込む事になるだろうな、戦闘は避けられない。
だから、関所を通って事前に隠れれる個所に隠れててもらおうと思ってた」
伸びをしながら話しているその行為を見て、もう調べなくていい雰囲気だと悟り悲しくなるサジュラであった。
「よしよし、この件はアイが帰ってきたら、解決するからサジュラ問い合わせなくて良いわ。
ごめんな、仕事取っちゃったみたいで。
まぁ~俺からの質問は以上だ。
あとエラル、明日の早朝で良いから少し俺に型見せてくれ、夕食時に見せてもらう予定だったがバタバタしてたしな。
さぁ~お前達、聞きたい事あったら言ってくれ、どうせあの神の事や俺の強さの数値やら魔法についてだろう?」
待ってましたと言わんばかりに、一斉に質問が飛んでくるかと思ったが、皆意外と冷静のようだ。
一人冷静でない者が要る、フェンラは待ってましたとばかりに質問をしてくる。
--- 39話目のみの後書き----------------------------------------
39話目最後まで読んでくださりありがとうございます。
どうでしたか?楽しんで頂けたならうれしいですが。
では、次40話目で、お会いしましょう。




