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勇者パーティの一員ですが、転生チートがまさかのマヨビームでした。……マヨビームで世界って救えますか?  作者:


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マヨビーム大活躍のあの料理


企みを思いついたエマはさっそく行動に移した。


まずは段取り。

同盟を結ぶ日取りを数日後の午前に設定してもらった。


「なぜ午前指定なんだ?」


認めてはもらえたが……エマがなんか企んでいることを不審がったレオンにじとっと突っ込まれた。


目が「素直に吐くんだ」と告げている。

にっこりと笑んだエマは明るく答えた。


「せっかくだからお祝いをかねてみんなで食事をしましょうよ。堅苦しいのじゃなくて、大人数でわいわいと。ね、いいでしょう?」


次に必要な食材や設備、人員の確保。


「カイジンさんを呼びたいのよね。作ってもらいたいものあるし」


同盟のための準備もほぼ進み、秘書的なお仕事も手が空いてきたエマはお茶をしながらそう切り出した。


お茶の席についているのはクルトとミレーヌにソルト、そして若干仕草がぎこちないアストだ。


ちょうどお茶をしているところで通りがかったアストをクルトが呼び止めたのだが……エマやクルト相手には普通に話せるアストだが、ミレーヌ相手だとまた別だ。


むしろ最初はただ“好きなキャラに似ている”だけだったのが別種の感情も加わり、まるで初恋中の中学生。

たどたどしくも初々しい様子をエマとクルトは生温かく見守っている。


「な~に企んでるんだ?」


そしてやっぱり企んでることはバレバレ。


頬杖をついて面白そうに覗きこんでくるクルトに「……なぜ“計画”でなく“企み”確定なのか…………?」と疑問に思いつつ、「そんな悪そうな顔してんのかな?」とほっぺをムニムニ触る。


……まぁ思いっきり企んでますが。


両手でほっぺたを触り出したエマにソルトがきゅっ?と小首を傾げ、ミレーヌたちも不思議そうにしてるが笑顔でかわした。


「人聞きが悪いわね。ふ~ん、いいんだ?クルトだって大喜びすると思ったのにぃ~」


興味をあおる言い方をすれば、案の定のってきた。


「俺が大喜び?」


「そ、マヨラーがこれに食いつかないなんて」


「マヨっ?!」


食いつき抜群。


「エマちゃんが企画してるのは例の食事会の話だよな?」


「「食事会?」」


「“会”なんてお堅い場じゃないけどね」


レオンたちとの提案の場にいなかったクルトとミレーヌにざっと説明をする。


書類仕事に関わりのない2人は最近はほぼ別行動だ。

魔物討伐のお手伝いや、クルトは力仕事、ミレーヌは水魔法を使って農業の手助けなど領民たちの力となっている。


「ですがカイジンさんになにをお願いしますの?」


「そもそもカイジンさんとは?」


「ドワーフさん。おっきい鉄板が欲しいんだよね」


「「「鉄板?」」」


「ほら、トムんとこの裏に立派なキャベツ畑があったじゃない?」


トムとは巨人族の長の大男だ。

最初はさんづけだったが「そんな……姐さんに敬称敬語なんて……」と首をぶんぶん振られ畏れ多いと拒否られた。いまや立派な舎弟のように従ってくる大男たち。


エマ的にはちょっとやめてほしい……周囲の目が気になるんで。


脱線したが……巨人族の里の裏には立派なキャベツ畑がある。

丸まるとした美味しそうなキャベツがたくさんあるのに、全然活用されてなかったアレです。


「大量のキャベツ。お肉ちょっとで、だけどお腹いっぱいになる。まさにマヨビームが大活躍なあの料理と言えば……?」


ぴっと指を一本立ててニッと唇を吊り上げる。


「「「お好み焼き」」」


「ピンポーン!」


「やろう!!」


「よだれが……。あ、でもお好み焼きソースとか……」


「だいじょーぶ。マヨビームでお好み焼きソースもだせまーす」


「……もう本当にエマちゃんの能力規格外だよね」


「いい意味?わるい意味?」


「それでカイジンさんの出番ですのね。納得しました」


「そう、鉄板がなきゃ話になんないでしょ?ソルトに連れてきてもらうか……グリオンさまに転移魔法でお願いできないかな?それと料理人さん何人か貸して。さすがに大人数のキャベツ1人で刻むのはムリ」


手が死にます。


「わかった。それも調整しておく」


「ありがとー。トムのとこからも何人か借りよう。材料運んだり人出欲しいし」


「俺も全面的に協力する!!」


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