繋がり。
「……血族が……隠れている」
そのメリエムの声は、はっきりと響き渡っていった。
「それが妥当なんだよなー……しかし今のままでは、分かるはずもない。今は、まず各国の国王が捕らえられないよう、手紙を出した。ダークエーの狙いは分からないが、彼らは、まだ盛んに動き出してはいない。何か……探しているかのように……」
そうエダーニは言うと優しい笑みを浮かべ続けた。
「メリエム、私は父上の代わりに王をやらなければならず、直接的にスアエ王国奪還の力にはなれない。……代わりにアドバイスだ。君たちより五年長く生きているからな。君ら二人は魔法が上手くはない。だからこそ、君たちにはない力を持っている、魅力のある者に助けてもらいなさい。人は必ず何かしらの魅力がある。それを尊重し、尊敬し沢山の人との絆を大切にしなさい」
そう親のように優しく声をかけ……続ける。
「すまないが……私の国を守るのにそれなりに兵はいる。だから兵を追加というのはできないが、他の国。スアエ王国へ行くまでの間、沢山の人と関わり助け、助けられなさい。そうすればきっとその力は、私達では頼もしい力になるから。……メリエム、この後どこに行くつもりだ?」
「えーっと北上し、雪国で有名なスノーロードレへ行き、王に援助を交渉しようかと……」
メリエムは真っ直ぐエダーニの問いに返した。
「では、そちらの王には話をつけておく。……頑張れよ。メリエム。……アルゼルト、お前
と話がしたい。申し訳ないが、メリエムを、ファーリ王女のいる所へ使用人に案内させよう。……メリエム、大変な時は、誰かに頼れよ。」
と言うエダーニに微笑みながら頷き指示通り応接室を後にした。ドアの閉まる音が鳴り響き数秒後、アルゼルトが口を開いた。
「兄さん、話とはなんですか?」
そういうアルゼルトの問いににこにこお調子者の姿に戻り、
「いや、調子はどうかなって思っていたんだが……思っていたより楽しそうだな。」
「はい?」
動揺を隠せないような声をアルゼルトは漏らした。その様子ににこにこしながら彼は続けた。
「……あ〜まぁそりゃあそうか。大切なメリエムと一緒にいられるしメリエムしっかり守ってやりなよ。」
彼は、年齢に相応しくないほど、相手の好きな子を知っていじるような笑みを浮かべていた。




