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キラス視点6



その後は、自分の感情任せに、男子修道院の人を殺していった。初めては、一人。そうあの、料理担当だ。

人が少ない、声が聞こえないとこに呼び出した。……正気じゃなかったと思う。



「なっ……どうしたんだ?」



「……」



その言葉に返す隙も見せず詰め寄った。そして持っていたナイフを彼に、振るった。……血を流している。この人間のような濁った色の血だ。……刺しどころが悪かった。まだ微かに生きている。もう一度下ろした腕を上げて、またナイフを振り落とした。



「なっ何してんだ?」



「……」



知らない顔の奴が怒鳴ってきた。見られたようだ。……諦めて、捕まろうと思ったが……一瞬アイツの顔が脳内に出て来た。だからか、……抵抗する大人にも対応できた。人数が増えても変わらない。神様は、助けない。意味のない存在。どう思われたっていい。やることをやるだけ。やっていくうちに……刺しどころも分かってきた。



今、何も感じず、ナイフを一人の首に当てている。



「……」



いつの間にか、僕を止めた一人、偉いやつだけになっていた。……確か……食事係を殺した後、ゴミ扱いをした奴、それだけじゃ足りなかったのだ。……止まらなかった。



「……おっお前、貴様っ今何をしているのかわかっておるのか?!」



と叫んでいる。五月蝿いなぁ……



「……ねぇおじさん。何しているのか分かっているよ。掃除。」



そう。掃除だ。……こいつらが、アイツのした行為は……許すよ。アイツも許してくれるだろうしね。僕は許していないわけじゃない。その元々あった人間の悪いところを掃除しているだけなんだ。



「……ゆっ……許してくれ!真実は全て話すから!いいだろう?」



と、馬鹿みたいに命乞いをして来た。……



「真実?」



「あぁ。……あの殺人鬼を呼んだのは……私だよ。」



そう言い捨てた時……理解は出来なかった。何故か、誰もいないのに周りは五月蝿い。……修道院の奴らは、神を信じているでしょ?なんで殺人鬼なんかに力を貸したんだ?何故?



「……ここの修道院は、人が沢山いる。一人ぐらいいいかと思って……本当はな、アイツじゃなく食事係にしようと準備していたんだ!……殺人鬼と約束を取り付けた。人数は数人。部位はどこでもいい。ただし……もうこの行為を終了しろと。私はいいことをしたんだ!?……アイツはちょうど引退するつもりだったらしい。この行為が終わったら、隣町。故郷で静かに暮らすらしい。……情報はこれでいいだろう?」



馬鹿げている。死人を出していい人……なんて。



「……ねぇ、おじさん。僕、見逃すなんて一言も言っていないよ。そっちが勝手に言って来ただけじゃん。」



と言い捨てた。おじさんは目が泳いでいた。……抵抗する前に深くナイフを突き立てた。



「あーあもう死んじゃった?」



……確認したがもう息はない。人間は脆い。これが現実だ。



「アイツなら……どうしたかな。」



と静かになった部屋で呟く。……知っている。アイツがこんなこと望んでないし、止めるのも。でも関係ない。……もう



「死んだんだ。」



から意味がない。死んだら意味がないのだ。……静かな部屋。僕の足音しか聞こえない。……部屋や体は鉄臭い。冷たい水で体を流し……隣町へと向かった。……僕は別にアイツのための復讐でもない。ただ自己満。……修道院に居て、最後の方殺すことに快感が湧いた。感じる成長。あんな偉そうにしていた奴の顔……色々だ。別の後悔なんてしてない。なんなら……これが一石二鳥って言うやつなのか。多分。



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