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言わなくてもいいことを



「ぐへっ!!」






人とぶつかってしまった。考え事に集中しすぎて前見ていなかった。






「すみません......」






それも結構勢い強くぶつかってしまった。鼻痛い。相手には支えてもらったし......かっこよ。






「いえ、こちらこそ。セネアさん大丈夫ですか。」






.......アルゼルトでした。やばい。やばい。王子とぶつかってしまった。なんでここにいるんだ?メリエム達はもっと前にいる。もしかしてこちらに駆け寄ってくれたのか?それよりも.......ぐへっなんて変な声出してしまった。普通なら胸キュンポイントだが、声のせいでそれどころじゃない。また、こんな恥ずかしいところをアルゼルトに見られてしまった。胸は別の意味で高まっていく。____



「大丈夫です。すみません。.......なぜアルゼルトがここに?」



いや。これが本題だ。何故目の前にアルゼルトがいるんだ?メリエム達は少し離れた距離にいる。



「ああ。セネアがいないことに気付いて、後ろ向いたらセネアが子供たちにお金を渡しているのが見えて、このままだとセネア、俺たちを見失って帰れないかなと思いまして、一番先頭のメリエムにセネア子供たちと話しているので、終わったら、道案内しますって言って来たんです。」



おう。へぇー.......ん?もしかして.......見られていたのか?子供たちにお金渡していたところ。.......待って待って知らない子供に貢ぐ変態とか思われていないかな。なんならそのあと急に立ち止まっちゃったし.......傍から見たら、独り言まで.......それはやばい。もう変人ルートだっ



「メリエムに伝えて案内しようと思ったら、こちらに一直線に近づいてきて.......ぶつかってびっくりしましたよ。」



「考え事していまして.......」



この感じキラスのところは見られていないと.......良かった~.......いやっまだセネア変態問題が解決していないじゃないか!



「セネア。お金のこと気になったのなら俺に言えばいいんですよ。まだ、大したお礼もしていないんですから。」



「あっいやっ.......えっ?」



良かった~。子供に貢ぐやばい奴だと思われていなかった。安心。安心。



「.......そんなっあれは私が勝手にやったことですし、.......アルゼルトは民.......皆さんにお金を使ってください。」



「!!.......わかりました。ですが気になったことがあれば、気軽に言ってくださいよ。力になれることなら力になりますので。」



「ははっ。そうですね。」



最終手段として使わせてもらいます。気軽になんて私にはハードルが高すぎるしね。



「.......アルゼルトさっき海賊とらえたって言っていたけれど、どうするんですか?」



「一応、今この港町を仕切っている国、ケルモエア国に送っています。おそらく、その後は取り調べでどのようなことをしていたのかを聞くと思います。」



「そうなんですね。」



あの人たちは海賊で私は盗賊。今はこの軍自体人不足で何も言われないが、もしかしたら取り調べ受けるかもしれないよな。.......発言と行動には気を付けないとな。.......と頭を悩ませるのであった。



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