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最後まで




「では、路地裏から出ましょうか。」



メリエム達は子供達囲まれながら歩いて行った。私は、少し距離をとりながら後ろをついて行った。____今の私はあの輪にはいない。____少し外れて見守るだけだ。






「では、皆さんはもう自由です。……私たちはこれで……」



と子供達が行く、海とは反対方向へと歩き始めた。子供達は手を振って送り出してくれた。実は子供達は先程の裏路地を少し歩いたところが人身売買の会場だったらしい。彼らは、海を渡って来たらしい。小さな村から……そこまでは歩きで行ける距離ではあるが誘拐された身だからな。……本当、原作ではこれでお別れでメリエムについていくだけだったけれど……



「……ねぇセネア?急に立ち止まって……」



気づくと足が止まっていた。



「……ねぇキラス。この金貨って、一枚いくら?」



と、キラスにセネアの財布であろうものを見せて聞いた。私、ここのお金全くわかんないよ?



「す……凄い持っているね。……金貨だし……一枚五千デンぐらい。えーっと2枚あれば一週間ぐらい過ごせるよ。」



「ありがとう。」



ふーんそうなん……えっそんなの?セネアなんでそんなお金持っているんだ?金貨約15枚銀貨約30枚…… 本当に記憶を戻す前のセネアに申し訳ないけれど……子供達の元へ向かった。



「ねぇ。」



「!!……お姉さん?」



最年長の子が振り返って止まってくれた。



「はい。手出して。」



と言うと、不思議そうに手を出した。へぇー手にほくろある。かわいっ……そんなこと考えている場合じゃない。まぁ5枚ぐらいかな。手のひらに金貨五枚を渡した。



「……よしっ。これは家族の元へ戻る為に使って。」



原作を読んでてずっと思っていたんだ。助けるだけ助けて、そのあとは自分たちでって幼い子供達にとっては無責任すぎないかって。まぁメリエム達にも、お金がないのかもしれない。けど……私は気になってしまったんだ。



「金貨ですよ?いいのですか?」



笑顔で金貨を渡すと、男の子に心配された。



「大丈夫!大丈夫!……その代わり元気に家族の元帰りなよ。あとこの金貨は盗られないようにしなよ。」



……そろそろみんなの元へ戻らないと。まぁ、早歩きで行けるか……



「おっお姉さん!」



「ん?」



呼び止められた。



「言い忘れたけど、僕にとって……僕たちのために考えながら動く貴方が、一番のヒーローですよ!」



「!!ありがとう。」



と言うと言葉をもらった。この子、私のミスで怖い思いさせたのに……でも嬉しい。だから笑顔でお礼を言った。



「じゃあ」



と子供達と別れた。本当はメリエム達が羨ましかったのかもしれない。……-でもやっぱり褒められるのって嬉しいな。



「もぉー。セネア急に何するかと思ったら……お人よしめ。なんでそんなことするのか意味がわからない。」



「別に気になっただけだよ。別に人に優しくするっていいことだよ。優しい人の周りにはいい子が集まるって言うでしょ。あと……優しくしておいて損は無いし!」



と言うと、キラスはこれまで見たことがないような顔をした。まるで、怖い映画を見てしまった子供のように。その顔を見たら足が止まってしまった。____まるで時間が止まったかのように。



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