船は凄い。(定期)
お城を出てから少し経った。城下町を抜け、人の賑わいが恋しい頃……港に出てきたようだ。しかし……人は少ない。仕事の人ばっかのようだ。
「こちらが皆さんが乗る船です」
とファーリとメリエムが仲良く話している。私は一人。別にいいけど……船でかぁ。案内された船は、あの有名な漫画の海賊船のように大きかった。うわぁ……と感動していると、キラスが話しかけてきた。
「あのファーリだっけ?あの子の一族、先祖にエルフと人間が結ばれたんだ。」
「!そうなんだ。……ってえっ?この世界にエルフっているの?!」
「うん。昔はね。今はもういないんじゃないかな?絶滅したって聞いたら。セネア知らないの?まぁ、隠しているかもね……」
ファンブックにあったっけ?確か、ファーリという女の子。リーフセアという国の王女、(一人娘)で海に囲まれた国なため水や葉の魔法が得意なんだよね。これくらいで原作の方だと……この子は一応原作では死なない。くらいだけであってエルフの血を受け継いでるのかぁ……かっこよ!!
「僕、船乗るの初めてだぁ!!セネア!行こ。」
「……はいはい。」
まるで、新しい乗り物に乗るかのようにはしゃいでいるキラスに返事した。そしてキラスを追いかける形で、船へ足を踏み入れた。
船の中で、一通り荷物などをまとめ終わった頃。
食堂?みたいな所で、軍のみんなが楽しそうにメリエム、アルゼルト、ファーリを囲って食事をしていた。
「おいしっ」
そして私は二人飯という名のぼっち飯だ。
理由はとても簡単。私の隣でキラスが食べいるか他の人に見えないため側から見ると、一人で食べているのだ。
「セネアもあの仲間に入ればいいのに。」
と、キラスは何とも思ってない感じで言った。
「うん。でも、私からは行かないかな。なんか、私初めから歓迎されてないし、盗賊って言ってしまったからかな?まぁ、求められていないなら行かないよ。」
もし漫画の世界のまま動くことになったら、みんなを悲しませてしまう。私から近付くのは違うよね。あと私から近付くなんて恐れ多い!!……隣に座っている、キラスに目をやる。これは……キラスは気付いていないかもしれないけれど、キラスが言った言葉。何故か、心配してくれているかのように感じた。……いやキラスに限ってそれはない。どんな恋愛小説かよ……ウン!勘違い!。
「セネアそれはいいとして、早くご飯食べて、話したいことがあるから。」
「!!はい。」
と答えてから急ピッチで残りのご飯を食べ始めた。
「……ご馳走様でした。」
そう言うと、キラスは、やっとかよ。と言う様子で、席から立ち上がった。
「こっち。」
と言われるままに着いて行った。




