交流
「メリエム王女、そして軍の皆様、助けていただき本当にありがとうございました。」
軍の皆様って言っても私、アルゼルト、あと期間限定の騎士団十人ぐらいしかいないけれど。
「みなさんが、ご無事で本当にうれしく思います。」
王様と王妃がお礼を述べると、メリエムはにっこり微笑んで返した。
うわぁ…ここまで来るまでの道のり、漫画では、色なんかついていないし、雰囲気で感じ取っていたけれど、本物の城ってこんな感じなんだな。
「では私達は、次は、ケルモエア国に行きますので……」
「なら私の王国の船を出しましょう。」
王妃は思いつき、優しく声をかけた。そして横にいた、王様もこくりと頷いた。
「えっいいのですか?」
「はい。その国へ行くのであれば、船の方が早いです。その国には、港がありますしね。助けてもらった身、恩を返すのはあたりまえのことですから。」
「ありがとうございます。」
「では用意させますね。」
「お父様!お母様!」
と大きな声が聞こえた。この綺麗な声分かるぞ分かる。このシーン来たか。
「ファーリ!?」
実の娘が、走ってこの場に現れたら、そりゃ両親も驚きますよね……。
「……ファーリ王女……。」
さすがメリエム大体の貴族の名前は覚えている。そう、ファーリ王女は、この部で仲間になる子だ。初めて魔法が使える子だね。水魔法を得意とし、火魔法も扱うことができる子だ。何よりエルフみたいな耳が特徴で、メリエムと同様可愛い!!左に三つ編みしている。好きです。はい。
「私もっ皆さんと一緒に行きます。」
「いや、ファーリ何を言っているんだ。?」
王様が声を上げた。動揺するのも当然だ。
「魔法を、うまく操ることができないので、実戦で勉強しようかと…」
「ファーリ、あなたはこの王族の一人よ。」
と母親が心配そうに言った。
「ですが、次期女王になる身、私が民を守らなければいけないのです。」
「!!」
軍、他、使用人がその言葉で周りの視線がファーリに集まった……っていうか、かっこいい!?
「分かったわ。そのかわり、「無事に帰ってこい」そうね」
王妃、王様も許した。名残惜しそうに。
「!お母様、お父様、ありがとうございます。」
そしてハグをした。そしてファーリが、名残惜しそうにしているのを察してか…
「早く行きなさい!!」
と王妃が言った。
「いってまいります。」
そう言うと、メリエムが早く行くべきだと察したか、
「ではみなさん行きましょう。」
と、軍の皆んなが、声を掛けた。
そう。ファーリはほんの少し寂しそうな顔をしながらも、城の外へ向かって歩いていった。……新たな世界へと出発である。




