恐怖と使命感
城 前
「では皆さん、武器を用意してください。今回の作戦は勢い優先、強行突破です。」
始まってしまう…私、しっかりできるかなぁ。
もし動けなかったら…いや、できる。やらないといけないんだ。
「では、突撃!」
とメリエムが言った途端、みんな城に向かって走っていく。
「セーネア。行こ!」
さすが狂気の守護神キラスはワクワクしている…、
「!…はいはい。」
「皆さん、行けるところまで行きまっ…」
とルミエルが言っているが、その前に城から兵士が出てきてしまった。
…まぁ分かっていたことだが。
「まぁまぁ、皆さんお急ぎのようですね。本来であれば歓迎したいところですが、できませんねぇ。」
出たー!この章ボス…っていうか当たり前かのように、私たちの軍の3倍ぐらいの兵士がいる。
「ねぇセネア、あの人何言ってんの?本来であっても入れないし、ましてや占領した身でしょ。」
そこ?気になるところそこぉ?キラスってほんと掴めない。
「遠慮せず、攻撃しなさい。」
とボスが言うと、敵の兵は一斉にこちらに向かって来た。
「皆さん、我が国、世界のため、行きましょう…」
とメリエムが言った。
「うっ、うわぁ…こっち来たぁ…」
そりゃそうか。でも勢いすごいし…。
「セネア、大丈夫さ。まぁ本当に危ない時は、助けると思うから…」
おい、“思う”ってなんだよ、と思いながらも昨日キラスからもらった短剣を振り下ろした。
…いける!よし!こんな感じで行こう!って?右手が…なく、引きずって……。
「!」
カキン、と金属同士がぶつかり合う音が鳴り響いた。…やっぱり右になにか隠していると思った。
まさか斧だったとは…怖っ。
「セネア、めっちゃいいよ~。昨日言ったことできているし。」
やっぱできてるんだ。よかった。
「ねぇ、僕も戦っていい?」
まぁキラスが戦うと凄い戦力になるし…。
「まぁ暴れない程度に。」
「やった!」
と子供のように笑うと、左手には剣を浮かせ、右手には剣を持って走り出した。
「あ。待って、せめて私の周りで戦って……」
…走って行ってしまった。聞いていない。もう。
「!」
こっちにも来た!逃げ道……チッ、囲まれた。




